昨日、東京大丸の靴売り場にて、今さらながら、ヴァージン・サプリメント・ワックスを買ったのですが……。その際、「Zapatro(サパトロ)」と言う、僕は初耳ながらも、高品質な靴がセールになっているのを見つけました。英国靴で例えるなら、日本定価7万円台クラス以上のクォリティと思えたのですが(オープントラックソールなのが惜しいぐらい)、それがなんと!15,750円!いわゆる"投げ売り"なのですが、それでも、こんなに良いのにこの価格は、かわいそうにも思えてしまいました。
このサパトロ、僕は知らなかったので、ショップスタッフさんに詳しく聞いてみたところ、少し前まで、大丸さんにてパターン・オーダーしていたブランドだそうで、作っているのはセントラル製靴だそうです。展開は中井商店。ネットで調べてみたら、詳しくここに書いてありました↓(笑)。
http://zapatro.jp/
07年に誕生していたブランドだったのですね。しかし最近になって、大丸でのパターン・オーダーが山崎製靴製のオルケスタに切り替わったため、在庫として残っていたサパトロがセール対象となったそうです。もう5ハーフとかの小さいサイズしか残ってないようですが、ラストとサイズが足に合えば、個人的にはかなり!お薦め!なので、書き込ませて頂きました(笑)。このクォリティのグッドイヤー・ウェルテッド製法の靴がこの価格で買えるのは、なかなかないチャンスだと思います。とにかくお薦めです!
東京大丸の靴売り場と言えば、かつてランツCを取り扱っていた、数少ない店舗の一つとして思い浮かびます。ランツCと言えば、ハンドソーン・ウェルテッド製法で上質な素材と仕上げの良さと、非常に上質(今にして思えば、作りだけならかつてのボノーラ製ジョン・ロブ・パリプレステージラインクラスだったかも)ながら、価格は79,000円の優れたコストパフォーマンス、足りないのはネーム・ヴァリューだけの、素晴らしいブランドでした。しかし、あまりに売れなかったのか、ランツCの日本展開は1年半ほどで終わり、その後は輸入元であるキャンディのファミリーセールで2・3年ほど(うわ)出ていましたね……。
なんだか今回のサパトロ、それと経緯が似ている気がします……。
昨日は42NDロイヤルハイランドにも行ったのですが(銀座店初入店〜)、Men'sExにも掲載されていた、フランチェスコ・ベニーニョが置いてありました。同誌上に書かれていた、「10万円靴並のクォリティ」は大げさですが(笑)、これで4万円そこそこなら、確かに良品と思いました。あとはマッケイ製法や独特のデザインが、好みと合うかでしょうか。それにしても、このシッョプのオリジナルの靴、コストパフォーマンスに優れていますね〜……。
マッケイ製法で4万円ほどと言えば、まだ実物は見てないのですが、ランド・ホーさんがご注文されていたサイオンさんのマッケイ製法のパターン・オーダー、相当良さそうですね。
そして、やはりランド・ホーさんが話題にされていた、新生ジョンストン&マーフィも数日前に実物を見ました。USA製5万円台のマシンメイドのラインより、3万円台の大塚製靴によるライセンス、ハンドソーン・ウェルテッド製法の方が明らかにクォリティが上でした(笑)。 3万円台のハンドソーン・ウェルテッド製法のラインは、やはりと言うべきか、ある程度の工程はアジアに委託しているようです。5万円台のラインはUSA製と言う点に、とにかく意味があるのでしょうね。 新生ジョンストン&マーフィには2万円台のラインもありましたが、こちらはセメント製法のラバーソールで、気軽に履けるタイプのようです。
日本は、おそらくダントツ世界一多くの高級靴ブランドを揃えている国だけあって、面白いブランドも発見しやすいです(笑)。そして、ネーム・ヴァリューってひたすらあてにならないなーと思います。
山下大輔でした。
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