その「怒り」と「憎しみ」と「嫉妬」を手放してみる (1365) |
- 日時:2014年10月30日 (木) 04時27分
名前:伝統
* 『全感謝する練習』喜楽・著(P67~69)より
なにか悩み事や問題を解決しようとするときに、一番厄介なのが”感情”の問題です。 なかでも、「怒り」や「憎しみ」「嫉妬」といった感情は、 自分の心を疲弊させ、やがて自分に跳ね返ってきます。
こうした「怒り」や「憎しみ」「嫉妬」といった感情があるとき、 まずはその感情を手放してみることが大切です。
たとえば、だれかが憎くて、その人にされたことを思い出すと悔しくて、 あなたは夜も眠れないとします。
でも、その人はきっと、あなたにしたことなど忘れて安らかに寝ているでしょう。 そう考えると、悔しくて夜も眠れないのは損だと思いませんか?
あなたが相手を嫌っているとします。 でも、あなたはそんな嫌いな相手のことを思い返し、大切な時間を相手に捧げているのです。 それってバカらしいですよね。
相手をゆるせないという気持ちはわかります。 でも、ゆるせないからといって、相手を恨み、憎んだところで問題の解決にはなりません。 それどころか、そういった「怒り」の感情は、必ず自分にも悪影響を及ぼします。 そのうえ、大切な時間まで憎しみで台無しにしていては、なにも良いことなんてないのです。
それよりも、「怒り」や「憎しみ」「嫉妬」といった感情はとにかく手放しましょう。 すぐには難しいかもしれませんが、まずは「怒っている自分」や「嫉妬している自分」を まるで第三者になったつもりで観察してみてきださい。
また、”目線”を変えてみるのもいいでしょう。 人を真下から見たら、鼻の穴やら、尻の穴やら、汚いところが目に入ってしまいます。 でも、真上から人を見ると頭しか見えません。 自分の子どもの頭であれば、なでてあげたくなりますよね。
それと同じで、相手の汚いところ、イヤなところばかり目につくのだとしたら、 自分の目線を変えてみるのです。そうすれば、どんなにイヤな人でも「かわいそうな人だな」 というふうに気持ちが切り替わり、自分の気持ちも楽になります。
悔しさをバネにがんばるとか、決してあきらめずに最後までやり遂げることも大切です。 しかし、執着し過ぎると苦しくなります。そんなときは、一度手放してみて、 それが本当に自分にとって必要なのかを自問自答してみましょう。
《”手放す”の究極のかたちは”死”です》。 お金や地位、人間関係にどれだけ執着しても、それを死ぬときにもっているくとはできません。 最後には手放さなければならないのです。
死ぬときに、怒りや憎しみの感情に支配されていたら、その行き着く先は地獄です。 愛と感謝の気持ちがあれば、必ず天国に導かれます。
人はいつ死ぬかわかりません。 最後のときになって後悔しないためにも、「怒り」や「憎しみ」「嫉妬」といった感情は 手放し、「愛」と「感謝」の気持ちでつねに自分を満たすようにしたいものです。
<感謝合掌 平成26年10月30日 頓首再拝>
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