「宇宙の癒し力」 (2016) |
- 日時:2014年11月28日 (金) 03時15分
名前:伝統
*「死にゆく者からの言葉」(P16)より
この奈良での体験の直後から、私は、不思議というより、摂理としか思えない方法で、 重症の病人のところに招かれるようになりました。
そして病人のところへ行くと、誰に教えられたわけでもないのに、 自然と手が伸びて、その人に触れながら呼吸を合わせ、静かな時間を持つのです。
病人のどこが悪いとか、どんな痛みか、私は自分の体で感じ取りました。 日常とはまったく次元の異なる時間帯の中に入っていくのです。 それは病人と二人でともに味わう瞑想の極致のような状態です。
私は病人と一体となり、大宇宙の気が私の手を通って 病人の中に流れていくのを感ずるのです。
それは深い静けさの充満した時間であり、病人とも宇宙とも、 ありとあらゆるものとの一体感に満たされています。
そのような状態になると、もう病人が治癒したらいいとか、奇跡が起こればいいとか、 そういう考えさえ浮かばず、思考はいっさい消えています。
つまり、病人の身体に手を置き、病人と一体感のうちに呼吸をひとつにして静寂の中に 身を置いている時、私は深い深いところから、宇宙の根源の力が私を通して病人に 伝わっていき、病人の中にある治癒力を甦らせるような感じを味わいます。
あるいは、身体を越えてその人の奥の奥から、安らぎと魂の平安を呼びおこすようです。
静かな宇宙の流れに身を委せ、宇宙の働きにすべてをゆだねるといった状態です。
<感謝合掌 平成26年11月28日 頓首再拝>
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