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光明掲示板・第三

 

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成道会 ~ 釈迦悟りの日 (2206)
日時:2014年12月08日 (月) 05時00分
名前:伝統

今日12月8日は お釈迦様が悟りを開かれた記念すべき日です。

【成道会(じょうどうえ)、ろう八会 (ろうはちえ)】
~ 釈迦が菩提樹のもとで、悟りを開いた日。

仏教界では、釈迦成道会として行事が行なわれております。

『成道会』は、昔から、仏教国どこででも、
お釈迦様のお悟りを、お祝いする、仏教行事の1つです。

日本でも、聖徳太子以来、皇族方始め、各、仏教宗派で、国民が、お祝いしてきました。

禅宗の寺院では、この時期(12/1~8朝まで)『臘八接心』として坐禅三昧となります。

              ・・・

なに不自由のない生活を送っていたお釈迦さまが、人の世が老病死の苦に満ちていることを
見抜き、そうした苦から脱出する道を求めて出家を決意したのが29歳のことです。

人間として生まれ、人間の幸福について悩み続けられたお釈迦さまは、
肉体を痛めつける苦行をすることで苦からの脱出の道を求めましたが、
やがて、苦行では苦の問題を解決することはできないと判断し、それを中止しました。

そして、やつれた体を村娘の供養した 乳粥 (ちちがゆ) でいやしたお釈迦さまは、
大きな 菩提樹 (ぽだいじゅ) の下で 瞑想 (めいそう) して、ついにお悟りを開かれ、
仏陀(覚者)となられました。35歳の12月8日でした。

釈迦がこの世に生誕されたのが、4月8日ですから、35歳と8ヵ月(245日)です。



・・・以下は、「生命の實相(第三十九巻・仏教篇)」第2章より


釈迦は、12月8日の暁(あけ)の明星を見ながら、
「有情非情同時成道、山川草木国土悉皆成仏」と悟られたのであります。

すなわち「有情」── 生きとし生けるもの、
「非情」── ありとしあらゆるもの、
悉く今仏になっている。

山も川も草も木も悉く仏の相(すがた)である。

みんな生かし合い、拝み合いの相(すがた)である、
今まで地獄の相(すがた)だと思っておったのはまちがいだったとお悟りになったのであります。

これが釈迦のお悟りになった縦の真理であります。


人生観が変わればいっさいが変わるのです。
誰も殺されるものはない、みんな生かし合いの”いのち”であります。

(中略)

悟ってみればすべてのものは仏の智慧に支配され、すべてのものは仏の愛に護られ、
すべてのものは仏の”いのち”に生かされている。

山川草木獣虫魚介ことごとく仏の姿である。
みんな助け合い拝み合いの世界である。

今までこの世は地獄相だと思っておったが、
あにはからんや本当は極楽世界であったとわかったのであります。

            <感謝合掌 平成26年12月8日 頓首再拝>

釈迦成道会に因みて① (2408)
日時:2014年12月19日 (金) 04時34分
名前:伝統

        * 「善と福との実現」(P63~77)より抜粋。

第5章 釈迦成道会に因みて

   12月8日は釈迦牟尼世尊が、暁の明星をみながら菩提樹下に静座して
   悟りをひらいて仏陀即ち「覚者」となられた因縁深き日であります。

   この日に因んで、釈迦世尊の出家の事情から始めて、
   その悟りに到達せられた経路を思い出すままに話させて頂こうと思います。


一 ~ 五 釈迦誕生から出家まで・・・ここでは省略いたします。

六 以降(出家からお悟りまで)

釈迦は、当時有名だった婆羅門の仙人たちを訪問し、
人間の生老病死からの解脱するために種々の行をせられましたが、
どうしても解決の道に到達する事はできません。

こんな師についても駄目だから、独り苦行し独り覚ろうと考えて
ウルビルワーという山の林の中にお這入りになり、殆んど食事をとらないようにして、
静坐と思索に耽って居られたのです。

併しながら肉体を苦しめて見ても、「生命の自由」は得られません。
つまり悟は開けないのです。お腹が空いて来ると矢張り御食事が欲しくなります。
是はお釈迦さんでも同じであります。

山の奥に居れば淋しいという感じがして来てとても堪えられません。
肉体を苦しめれば苦しめるほど、その感覚の苦にひっかかって悟など開けないのであります。

ウルビルワーの林の中で6年間苦行を続けられましたが、
結局得るところなく、又山を下りて来られたのであります。

それが所謂「出山(しゅっせん)の釈迦」でありまして、
『出山の釈迦像』として彫刻とか絵などに表現せられているところの、
瘠せさらばうたお釈迦さんの姿であります。

山から下りて来られた後、苦行は悟のたねにあらず、斯うお悟りになったのです。
苦しんでみたところが、本当に悟が開けるものではないんだ。

そこで一遍気持を変えようというので、尼連禅河という河に沐浴をされたのであります。

全身を沐浴せられて6年間の垢をお落しになると
綺麗さっぱりとした清々しい気持ちになられたのであります。

それが丁度12月の8日。
あたかも暁の明星が東の空に輝かしく光を放っていたのです。

(中略)

釈迦は尼連禅河で沐浴して、ゆあがりのサッパリした気分で
初めて6年振にバラモンの少女から供養を受けて
牛乳のお粥をお喫りになった時にとても美味しかった。

お釈迦さんはその美味しい味はどこから来るか考えられたのであります。
そして是は物質の味ではないということが本当にお分りになったのです。

此の世界は、殺し合いの世界ではなかった、と悟られたのであります。

拝みあっているのだ、というように釈迦の心の中で「観」が転回したのでした。

みんな生かし合いの世界なのである、
斯う云うように観る心が変わったのであります。

その時に、万物が本当に生命に満ち輝いて
仏の生命そのものの顕現のように思われたのである。

そこでお釈迦さんは「有情非情同時成道、山川国土草木悉皆成仏」と悟られました。

情(こころ)ある者も、情なき草木も山も川も悉く同時に今、仏を成就している。
皆仏のいのちが輝いている、仏の命でないものはない。

だから「みんな一体」の世界である。
斯ういう風に悟られたのであります。

           <感謝合掌 平成26年12月19日 頓首再拝>

釈迦成道会に因みて② (2561)
日時:2014年12月29日 (月) 04時28分
名前:伝統

         *「善と福との実現」(P77~87)より抜粋しての紹介です。

七、八  ~省略(十二因縁に関しての捉え方)

九、~省略(物質はない)

十、~

前半省略(諸行無常について)

無常なるものを常にであると思っていることが間違いなわけであります。
これを諸行無常と云うのであります。

そこで、無常なるものを常と思って執着する心を捨てて、そして涅槃寂静に入る。
即ち五官の世界を去って魂の静謐の境地に入りことが必要なのであります。
これが人間の救われる道であるとした。是が原始仏教の三法印であります。

(中略)

吾々の観る仏教は山川草木国土悉皆成仏の面を強調する仏教でありまして、
隠遁性の小乗仏教を撥無して、生命そのものと溌溂躍如たる面を
生活に生きるのであります。

「物質は無常である」と云いますと、何か暗い感じがしますが、

「物質なし、ただ躍如たる生命のみあり」と見て
生命の本当のすがたの生々たる姿を見て、

歓喜の中に生命が一緒に手をつないで躍進するのが生長の家の信仰であります。

「諸法無我」とが「諸行無常」とか仏教で云うところを、端的に「物質なし、現象なし」と
生長の家では云います。かくて、現象面に、戦いの世界、争いの世界、悲惨の世界という
ものが如何にあらわれておりましょうとも心の世界では「現象なし」とそれをみとめません
から常に光風霽月(こうふうせいげつ)即ち涅槃寂静の気持ちであります。

そしてそのいたましい現象の奥に、
互いに争わず生かし合っている本当のすがたと云うものを観るのです。
それが生命の実相であります。

若し仏教家が小乗仏教の方に堕ちて往って十二因縁を観じ、「愛」即ち陰陽の執着に依って
夫婦生活などやることは煩悩であって、無明に依って、迷いに依って男女相愛し、夫婦生活
が起って子供が生まれる。

そして何回でもくるくるやって居る此の世の中は苦しみが絶えないのだという風にのみ強調
してまいりますと、これでは人間の生活がこわれてしまいます。
人生の否定となってしまいます。

尤も大否定は大肯定となるのでありまして
一度「現象なし」「物質なし」と大否定をした果に来る大肯定によって
「ここに大生命が生きている」「生命のみある」
「死はない、病はない、老はない、罪はない」

と悟れて来ますとはじめて、此の肉体が自分ではなくして、

尽十方に満ちているものが、宇宙に充満している大生命そのものが本当の自分であり、
久遠不滅のものであるとわかって来るのであります。

釈迦牟尼仏も病人を見、死人を見、生活苦を見、それから遁れる道を発見したいというので
出家せられたのですが、それは此の世界から逃げ出しても遁れる事は出来ないのであって、
「観」を変えるより仕方がないのであります。

今迄、「自分」を肉体だと思って居った「観」をクラリと転回して、自分は宇宙に充ちる
ところのものであるのだという大真理を自覚した時に、自分のいのちなるものは宇宙に
充ちているものである。

尽十方に充ちるものである不滅のものであると云う事がわかり、
不惜身命の人類的はたらきも出来るようになるのであります。

           <感謝合掌 平成26年12月29日 頓首再拝>

「釈迦成道会に因みて」③ (2721)
日時:2015年01月07日 (水) 03時41分
名前:伝統

以下は、『生命の實相』第三十九巻仏教篇からの抜粋です。

(1)「出山の釈迦」   (P36~38)からの抜粋

   釈迦は、痩せさらぼうた姿で山を出て尼連禅河で水をお浴びになったのが
   12月8日の焼け方だったのであります。

   そこへ一人のバラモンの娘が牛乳で煮たお粥を一杯供養してくださったのであります。

   (それまでの釈迦は、人間が生きている生活は殺生と略奪との上に立っていると思って
    悲惨な気持ちで悩んでおられたのであります)

   釈迦はその時どういうものか、その捧げられた牛乳の粥を心の苦しみなしに、
   悲惨な感じなしに「ああありがたい! 」とおあがりになられたのであります。


   釈迦の心が突然変わった。

   釈迦は別の世界の風光をごらんになったのであります。

   わたしを生かさずにはおかないという天地の恵みの大愛が回り巡ってここに
   この牛乳の粥として出現した。

   ああありがたい!  という気持ちがしてきたのであります。

   殺し合いの世界と見えたこの世界は、
   悟って見れば万物ただ生かし合いの世界だったのであります。


(2)「転身」(P41~42)より抜粋

   互いに足らざるを補い合って生かし合っている世界だったのであります。
   
   悟ってみれば、天地間のものことごとくが生かし合いならざるものはない、
   実にありがたい世界だったのであります。

   すべてのもの一つ一つに仏の命が現れている、仏の慈悲が現れている、
   神のいのちが現れている、神の愛が現れていることが悟れるのです。

   神の生命(いのち)が現われ、仏のいのちが現われているからこそ
   すべてのものが互いに愛し合い生かし合っているのです。

   今まで殺し合いだと思っていた世界は神の、仏の、無限の生命(いのち)、
   愛、智慧に満たされているところの立派な世界だったのです。

   互に憎しみ合い争い合っていると見えた生命(いのち)も、その敵と見えたものは、
   自分にとっては自分をみがく砥石であってわれわれの生命(いのち)がだんだん砥石に
   かけられて、いっそう立派な霊性が啓(ひら)かれてゆくために仕組まれている
   仏の慈愛、神の愛の現れだったのです。

   天地間、ありとあらゆるもの、生きとし生けるもの、みんなこうして愛し合っている者は
   もちろん、憎しみ合っているかのごとく見えている者同志さえも生かし合っている世界
   なのです。

   みんな愛し合いの世界なのです。
   みんな解(と)け合いの世界なのです。
   そういうことが釈迦に解ってきたのであります。

   そうすると、形は同一であっても
   釈迦の前にある世界がすっかり変貌してしまったのであります。


(3)「有情非情同時成道、山川草木国土悉皆成仏」(P42)より抜粋

   そこで釈迦は、12月8日の暁(あけ)の明星を見ながら、
   「有情非情同時成道、山川草木国土悉皆成仏」と悟られたのであります。

   すなわち「有情」――生きとし生けるもの、「非情」――ありとしあらゆるもの、
   悉く今仏になっている。山も川も草も木も悉く仏の相(すがた)である。

   みんな生かし合い、拝みあいの相(すがた)である、
   今まで地獄の相(すがた)だと思っておったのはまちがいだったと
   お悟りになったのであります。

   これが釈迦のお悟りになった縦の真理であります。

   
(4)人生観が変わればいっさいが変わる  (P50)より

   悟ってみればすべてのものは仏の智慧に支配され、
   すべてのものは仏の愛に護られ、
   すべてのものは仏のいのちに生かされている。

   山川草木土獣虫魚介ことごとく仏の姿である。
   みんな助け合い拝み合いの世界である。

   今までこの世は地獄相(じごくそう)だと思っておったが、
   あにはからんや本当は極楽世界であったとわかったのであります。
   
           <感謝合掌 平成27年1月7日 頓首再拝>



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