4月例会の開催日と発表者が決まりましたので、この場をお借りしてご連絡いたします。
なお会場の詳細や当日の集合場所につきましては、決定次第追って連絡いたします。
暖かな春の日差しとともに、新学期も始まりました。 今回の例会では、天理大学歴史研究会が長年続けているフィールドワークの調査成果について、現立命館大学院生の福家恭さんから報告していただきます。現歴研会員の方々にもご参加いただき、当日の議論に花を咲かせていただきたいと考えておりますので、遠方で恐縮ではありますが、よろしくお願いいたします。
●日時 4月22日(日曜日) ●会場 京都大学 ●研究発表 天理大学歴史研究会代表 福家 恭(現立命館大学院M2) 「纒向古墳群(箸中支群)の調査―2002〜2004年度調査報告―」
天理大学歴研究会では2002〜2005年度の4年間にわたって、纒向古墳群箸中支群に属する計6基の未調査古墳の測量調査及びレーダー探査を行ってきた。今回は、整理中の2005年度の調査を除いた3年間の調査成果を報告する。纒向古墳群(奈良県桜井市)は、分布から東田支群(纒向石塚古墳・矢塚古墳・勝山古墳・東田大塚古墳)と箸中支群(箸墓古墳・ホケノ山古墳)に分けることができる。当会の調査対象となった箸中支群には、出現期の古墳と後期の古墳があり、その他に10数基の未調査古墳が混在している状況である。この未調査古墳は後期に属するものとする考えが一般的であったが、巻野内石塚古墳の調査以降、出現期の古墳を含む可能性が指摘されている。そこで、これらの未調査古墳の基礎的な資料整備のために測量調査を行い、さらにレーダー探査による調査成果を補足的に加えることにより、纒向古墳群の検討をしてきた。
【参考文献】 天理大学歴史研究会 2005「纒向古墳群(箸中支群)の調査」『布留』第16号
|