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GoGo!小説

小説を完成させる自信の無い方、または小説を書く練習をしたい方、そしていつも作品が完成しない無責任なしんかー進化(笑)、等々気軽にこの板で小説をどうぞ!

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[113] 何だか良く分からないおとぎ話
じゅう - 2009年04月14日 (火) 18時32分

いやぁ、何となく。
戦闘機がどーたらこーたらの小説は書いてない訳じゃないです。
ただひたすらに自分の作品が納得いきません。どうしましょ…
ってことで、気晴らしに書いたやつでございます。

[114] そのいち しらゆきひめ
じゅう - 2009年04月14日 (火) 18時35分

昔、冬のさなかのことでした。雪が羽のようにひらひらと降っている日、
ひとりの美しい妃が黒い黒檀の窓辺に座って縫い物をしていました。
そうやって縫い物をしながら雪を見上げたとき、針で指を刺してしまい、血が3滴、雪の上に落ちました。
そして雪の上の赤い血がとても美しく見えたので、妃はこう思いました。
「この雪のように白く、この血のように赤く、そしてこの黒檀のように黒い子どもがほしい」
そして間もなく妃は娘を産みました。雪のように白く、血のように赤く、黒檀のように黒い娘でした。
そこで娘は白雪姫と名付けられました。

妃は国中で一番美しい人でした。そして自分の美しさをとても自慢にしていました。
妃は1枚の鏡を持っていましたが、毎朝鏡の前へ行ってはたずねました。

 

「鏡よ、壁の鏡よ、国中一番美しい女は誰?」

すると鏡はいつもこう答えました。

「お妃さま、あなたがこの国で一番美しい」

そうやって妃は、この世に自分より美しいものは誰もいないと、はっきり知るのでした。
ところが、白雪姫はすくすく育って七つになると、とても美しくなり、妃さえしのぐほど美しくなりました。
そして、妃が鏡に

「鏡よ、壁の鏡よ、国中で一番美しいのは誰?」

とだずねると、鏡は答えて言いました。

「お妃さま、あなたがここでは一番美しい。けれど、白雪姫はあなたの千倍も美しい」

その言葉を聞くや否や、妃は何を思ったのかショットガンを取り出し、鏡に向かって3度の射撃を行なった後、頭から湯気が出るほど怒り狂い

「しゃらくせぇ!ボゲェッ!」

と、妃にあるまじき暴言を吐き、とある狩人を呼びつけました。

「殺して来い!今すぐ!肺と肝臓も持ってこい!」

「イエス・マム!」

その迫力に押された狩人は、自慢の対物ライフルを持ち出しました。これまた狩人にあるまじき重装備です。
何せ対物ライフルと言ったら、人体を原形など留めないほどバラバラに破壊しつくすとんでもない代物。
どう考えても肺と肝臓ごと白雪姫が吹っ飛んでしまいます。

「ようし!GO!」

狩人は早速白雪姫に接触しました。
会うなり白雪姫の眼前にライフルを突きつけると、白雪姫は泣き出し

「命を助けてください、決して戻ってきません、森の奥へ走っていきますから!後なんちゅうもん持ってんだアンタ」

それを哀れに思った狩人は、白雪姫を逃がしてしまいました。
とりあえずそこらへんにいた猪のケツへ馬鹿でかい鉛弾をブチ込み、殆ど原形を留めていない肺と肝臓を持ち帰りました。
妃はそれを白雪姫のものだと勘違いし、塩茹でにしてさっさと食っちまいました。


その後、何だかんだで白雪姫は7人の小人の家に住むことになりました。ただし小人曰く

「家の仕事をしてくれて、料理をしたり、針仕事をしたり、寝床を直したり、洗濯をしてくれり、編物をしたり、家の中をきちんときれいにしてくれるなら、おいら達のところにいてくれよ。
なにも不自由はさせないから。おいらたちは夕方には帰ってくる。
それまでに食事の用意をしておいてくれ。昼間は鉱山で金を掘っているから、おまえひとりきりだ。
いいかい、そのお妃にだけは用心するんだ。誰も中へ入れるんじゃないぞ」

白雪姫は「ま、しゃあないか」とその条件を飲みました。
それから暫くは、小人達が出かけて自分1人になった時

「私は奴隷か、おい」

などと愚痴る日々が続きました。住まわせてもらっている身の癖に何たる言い草でしょう。



その頃妃は、これで私が一番美しいことになったと思い込み、粉々になった鏡に向かって言いました。


「鏡よ、壁の鏡よ、国中で一番美しい女は誰?」

 すると鏡はこう答えました。

「お妃さま、あなたがここでは一番美しい、けれども7つの山の向こうにいる白雪姫はあなたの千倍も美しい」

妃は何をトチ狂ったのか、大量のセムテックス爆薬を仕掛け、鏡を吹き飛ばしてしまいました。

「まぁだ生きてやがった。ゴキブリみてーな野郎だ、ケッ」

性根がゴキブリ以下の妃は、どうすれば確実に『ヤツ』を仕留められるのか考えました。
そこで物売りの婆さんに変装し、至近距離から牛の首すら一撃で両断するグルカ・ナイフの一撃を叩き込む作戦に出ました。


とりあえず小人の家の前に立つと、妃は声を上げました。

「開けておくれ、開けておくれ、わたしは物売りのおばあさんだよ。いいものを売りにきたよ」

白雪姫は無言のまま、窓から何かが書かれた木の板を放り投げました

『セールス お断り』

妃は逆上し、ドアのカギをショットガンでブチ壊して強引に侵入後、極めて迅速に接敵、白雪姫の頭をグルカ・ナイフで一閃。
その後は証拠すら残さずに退散。その凄まじいまでの技量・手際は熟練した兵士その物でした。


それから間もなくして、夜になると、7人の小人たちが家へ帰ってきました。
そして白雪姫がまるでんだように倒れているのを見て本当に驚きました。

しかし、白雪姫は唐突にムクリと起き上がると

「ヘルメットが無ければ即だった……」

と、貫禄たっぷりの口ぶりで言いました。
しかし、やはり心配です。小人達は口をそろえてこう言いました。

「もう何があっても家の中に誰も入れるんじゃないぞ」

「いや、あっちが強引に入ってきたんだけどね……あそこまでするか、普通……?」



さて妃は鏡にたずねました。

「鏡よ、壁の鏡よ、国中で一番美しいのは誰?」

鏡(正確には鏡の枠の部分)が答えました。

「お妃さま、あなたがここでは一番美しい、けれど7人の小人のところの白雪姫はあなたの千倍も美しい」

妃は何も言わずに立ち上がり、懐から取り出したサブマシンガンを鏡に向かって乱射しました。
その威力たるや、鏡(正確には鏡の枠の部分)を粉々にしてしまうほど。
くずおれた鏡(正確には鏡の枠の部分)を見下ろし、妃はつぶやきました。

「私が引導を渡してやる……」

ついに妃は魔法の杖を持ち出し、白雪姫を焼き殺してしまおうと画策し始めました。傍から見れば只の気の狂ったババアにしか見えません。
そういった行いが自らを一層醜くしていることに気が付かないのでしょうか?


「メラゾーマ!」

「ぬわーーーーーーー」

妃は禁断の呪文を唱え、白雪姫を家ごと焼体へと変えてしまいました。



ところがどっこい、小人がその後すぐに帰ってきて

「ザオリク」

と、これまた禁断の呪文を唱え、白雪姫を生き返らせてしまいました。家まで元通りになりました。


家に帰って妃は懲りもせず、床にばら撒かれた無残な破片(鏡)に語り掛けました

「鏡よ、鏡、国中で一番美しいのは誰?」

破片が答えました。

「お妃さま、あなたがここでは一番美しい、けれど7人の小人のところの白雪姫はあなたの千倍も美しい」

妃は箒を取り出し、さっさと破片を片付けてしまいました。

「殺してやる!私の全生命をかけても!ヤツを仕留めなきゃ、に切れるもんじゃない!」

挙句の果てに連邦の白い悪魔と化す妃。
りんごに毒を入れ、それを手に白雪姫の元へと行きました。

『セールス お断り』

ドアに打ち付けられてあったその忌々しい看板を叩き壊し、妃は言いました。

「りんご売れ残っちゃってねぇ、ただであげるから食べてみないかい?」

「はあ?……あのねえ、知らん人からそんなもの食べろって言われて食べるバカ、いないわよ」

白雪姫は盛大に憎まれ口をたたきました。
これを聞いて、妃のボルテージもぐんぐん上昇していきます。

「恐がってるんだね?じゃあ、私が半分食べよう。あんたにはもう半分をやるよ」

妃は得意げにりんごを口に入れました。実はこのりんご、巧妙な細工を施してあり、りんごの半分には毒が入っていますが、もう半分には毒が入っていなかったのです。

「……やっぱ、いらないわ。その残った半分のりんご、食べていいよ」

「は?」

THE・想定外。

「……んん?どうしたのかな?ねえ、毒なんて入ってないんなら、食べられるでしょ?」

「う」

「……ふふふ、ほら、おばあさん。こっちに来て。私が食べさせてあげる……甘ぁいりんごを、ね……」

「や……」

「……口をあけてくださいな、おばあさん……」

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおぉー―――――――――――――――――ッ!!」












翌日、妃の体が森の中で発見されました。
その体の服の中には手紙が入っていて

『もう少し上手くやればよかったのにね、哀れな人』

とだけ書かれていました、とさ。





おしまい





文章の一部を
http://hp.tcup.jp/palette/195/simple01.php
様より引用しております



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