アマゾンの氾濫原林とは今回のアマゾンを訪れた最大の目的は「氾濫原林の木の有効利用による家具造り」で、これはJICA(日本国際協力事業団)のプロジェクトである。 「氾濫原林」はアマゾンでは「ヴァルゼア」と呼ばれ、その名の通り、時々川の氾濫で水にひたる森林のことである。 アマゾンにはもうひとつ「テラフェルメ」と呼ばれる森林があり、こちらの方は少し小高い丘にあり、水に浸水することはない。樹木は一般的には(マングローブ以外)根が完全に水にひたると何らかのダメージを受ける。それで、水没する所より、水にひたらない所には樹木が逃げて、結果的に「テラフェルメ」の生態系がヴァルゼアより豊かになる。しかし海抜0メートル地帯が圧倒的に多く、ヴァルゼアの面積がこれまた日本人の常識をはるかに越えて広い。アンデス山中その源を発し、大西洋に注ぐアマゾン河総延長8300km、ナイル川よりも1610kmも長く水系のネットワークの流域面積は705万平方キロメートルで南アメリカ大陸の40%以上を占めており世界第2位のコンゴ川の約2倍もある。さらに驚くのは年平均流水量だ22万5000トン世界2位以下の13大河をあわせた以上の流水量何もかも断トツの世界一の超大河アマゾンスケールは世界の大河とはまるで違う。幻の源流はアンタレナンス付近のアルペンチノ湖付近の山の氷河が源流となっていることが分かってきた。オグリマップ川よりさらに下流のウカヤリ川に合流している強い流れが発見されてこの川がアンデス山脈の氷河の下側を縫うように流れて合流していたのだ。この川はなんと南米大陸アンデス山脈の最南端のアルペンチノ湖付近の山が源流だった。この付近はしょうがでグリーンランドや南極大陸状態になっている。海抜以下まで氷の山なのだ。幻のアマゾン川の源流といわれる、この山からは「15少年漂流記」で有名なハノーバ島が天気がいいと見えるそうだ。まだ探検中でなんともいえないが、これが本当だとアマゾン川の長さはなんと2万KM以上にもなる。しかもアマゾン川の水位は乾期と雨期で7メートルも違い、満潮時さらに水位が上がる。その結果、ヴァルゼアの木は自然倒木も多く、その循環はきわめて短いことが知られている。しかしこの辺の調査はさらに詳しく進める必要がある。しかも一説によればアマゾン川下流域には上流からの木が流れてきて、その木材だけでも膨大な量だと言う。また写真のように中が空洞の木はやがて腐ってCO2を出すのだから適当な時期に伐ってやった方が環境に良いという意見もある。
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