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マナウスはアマゾン川のまっただ中、南緯3度、ほぼ赤道上にある都市である。アマゾン川は、熱帯雨林を貫く大河だ。地図帳を眺めるのが好きだった中学の頃は、理由もなくアマゾンにロマンを感じていたが、その地に立てる日が来ようとは、思いもしなかった。土着のインディオとポルトガル人・スペイン人との出会いは、アメリカ大陸のどこでも言えることだが、16世紀から17世紀。弓と銃の出会いだった。ブラジルの公用語がポルトガル語ということからも、弓と銃の勝敗はあきらかだ。アンデス山中その源を発し、大西洋に注ぐアマゾン河総延長8300km、ナイル川よりも1610kmも長く水系のネットワークの流域面積は705万平方キロメートルで南アメリカ大陸の40%以上を占めており世界第2位のコンゴ川の約2倍もある。さらに驚くのは年平均流水量だ22万5000トン世界2位以下の13大河をあわせた以上の流水量何もかも断トツの世界一の超大河アマゾンスケールは世界の大河とはまるで違う。幻の源流はアンタレナンス付近のアルペンチノ湖付近の山の氷河が源流となっていることが分かってきた。オグリマップ川よりさらに下流のウカヤリ川に合流している強い流れが発見されてこの川がアンデス山脈の氷河の下側を縫うように流れて合流していたのだ。この川はなんと南米大陸アンデス山脈の最南端のアルペンチノ湖付近の山が源流だった。この付近はしょうがでグリーンランドや南極大陸状態になっている。海抜以下まで氷の山なのだ。幻のアマゾン川の源流といわれる、この山からは「15少年漂流記」で有名なハノーバ島が天気がいいと見えるそうだ。まだ探検中でなんともいえないが、これが本当だとアマゾン川の長さはなんと2万KM以上にもなる。密林の町・マナウスが繁栄したのは、19世紀末のゴムブームによる。1860年には3,500人だった人口が19世紀末には40万人から50万人にまで増えた。ヨーロッパ人は、現地人が履いている長靴を見て、天然ゴムの存在を知ったという。当たり前のように履いているゴム長靴の歴史は、意外に短いのだ。ヨーロッパ人は、ゴムの種を、同じような気候の東南アジアにも持ち込み、プランテーションを作った。10年以上前だが、マレーシアで、天然ゴムのプランテーションを見たことがある。天然ゴムを知ったヨーロッパ人が大挙して押しかけ、ジャングルの町は華やかな町に変身した。それを象徴する一画がセバスチャン広場。黄色と白の明るい外観のカトリック教会や、大航海時代を表すモニュメントもある。
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