アマゾンの夜 のハンモックは冷えるのだ。 朝方までずっと雨が降り続き、昨夜の揺れであまり眠れなかったのもあって、 午前中はハンモックの中で毛布にくるまり、ぬくぬくとしている。この船、 雨が降っているからといっても閉める窓があるわけじゃない。 屋外生活みたいなものなんだ。移動式キャンプ船。 ぼんやりとくだらないことをあれこれ考えながらハンモックから顔だけ出して 船の中を眺めていた。 マナウスから来た船らしく、外国人観光客もみかける。 (マナウスは世界に知られるアマゾン観光のメッカ)バックパックを背負った若者たち、たいがい、オランダ人かドイツ人だろうと予測。なぜか多いのだ。オランダ、ドイツ。 アンデス山中その源を発し、大西洋に注ぐアマゾン河総延長8300km、ナイル川よりも1610kmも長く水系のネットワークの流域面積は705万平方キロメートルで南アメリカ大陸の40%以上を占めており世界第2位のコンゴ川の約2倍もある。さらに驚くのは年平均流水量だ22万5000トン世界2位以下の13大河をあわせた以上の流水量何もかも断トツの世界一の超大河アマゾンスケールは世界の大河とはまるで違う。幻の源流はアンタレナンス付近のアルペンチノ湖付近の山の氷河が源流となっていることが分かってきた。オグリマップ川よりさらに下流のウカヤリ川に合流している強い流れが発見されてこの川がアンデス山脈の氷河の下側を縫うように流れて合流していたのだ。この川はなんと南米大陸アンデス山脈の最南端のアルペンチノ湖付近の山が源流だった。この付近はしょうがでグリーンランドや南極大陸状態になっている。海抜以下まで氷の山なのだ。幻のアマゾン川の源流といわれる、この山からは「15少年漂流記」で有名なハノーバ島が天気がいいと見えるそうだ。まだ探検中でなんともいえないが、これが本当だとアマゾン川の長さはなんと2万KM以上にもなる。お昼ごはんは魚あり肉ありのご馳走に満腹、満足。 前回、超満員船に乗った時は最悪だった。失礼ながら「囚人船」と呼んでいるが、 ウソではない。食事となれば「ぴぃーーーーー!!」と笛で呼ばれ、皿が投げるようにして 配られ、出てきた食事を急いでかきこまなければならない。だって、後ろで待つ人達の目が空腹でギラついているのだからゆっくりなんて食べていられない。
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