[10620] - 投稿者:あやぽん
あの日、僕は君に恋をした。 桜の木を見ながら微笑む君がすごく愛しかった。 でも、君は僕を受け入れてはくれないだろう・・・。 だから僕は君に触れなかった。 どんなに近くても・・・。 触れることができなかった。 壊したくなかったからだ彼女のことを・・・。
高校に入学してから一度も授業に出なかった。 ずっと屋上でサボっていた。 屋上から彼女の姿を眺めていた・・・。 彼女はいつも笑顔だった。 その笑顔に僕は惹かれたんだ。
ある日彼女が屋上にやってきた・・・。 もう授業は始まっているのに。 僕は彼女から隠れた。
彼女は泣いていた・・・。 いつも笑顔の彼女がすごく悲しい顔をしていた・・・。
「何してるの・・・・」 僕は彼女に話しかけた。 彼女は驚いていた。 その姿までもが愛しい。
「何で泣いてるんだ・・・」 彼女はずっと俯いている・・・。 「私ね・・・」 彼女は俯いたまま僕に話してくれた。
「私ね、病気なんだ・・・」 衝撃だった・・・。 彼女の声が震えていた・・・。 「あと少ししか生きられないんだって・・・。どうして私なんだろう。まだ高校生になったばっかりなんだよ・・。恋だってまだしことないのに・・・」
「じゃぁ、俺と付き合えよ・・・」 彼女は困った顔をしてこっちを見ている。 自分でも驚いた。 こんな言葉が自分の口からでるなんて・・・。
「いいよ・・」 今言ったのは彼女だよね・・・・。 「私、桜って言うの。よろしくね。」 『桜』彼女にぴったりの名だ。 すごくかわいい笑顔で僕を見ていた。 でも、彼女の声は震えていた。
「あぁ、よろしく・・・」
続く
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2010年12月30日 (木) 16時19分 )
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- RES -
[10621] - 投稿者:あやぽん
〜あやぽん〜 なんか小説にたいになっちゃいました・・・。
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2010年12月30日 (木) 16時22分 )
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