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[10776]夕暮れの窓辺 - 投稿者:佐藤健彦
ある夏の日の夕暮れ二人は窓のそばにベッドを置き裸になって寝ころがるレースのカーテンは窓から入るそよ風にあおられ柔らかな午後の光の調べを奏でる草の香りを含んだ風は二人の、かすかに酸っぱい肌の匂いと混ざりあう二人は微笑みあいしだいに赤く染まっていく部屋で互いの、汗でしめった胸に顔をうずめる抱き合い、くすぐりあい、見つめあう暮れなずむ時の中でこうして、二人が二人であることを二人が一つであることを確かめるまどろみの中で見たものは夢ではなく真実なのだと信じながら
( MAIL 2014年11月12日 (水) 08時32分 )
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