2004年 幻冬舎出版
ある夫婦のそれぞれの恋模様の物語
一言で言ってしまえば恋愛小説
だけど普通の恋愛とは言い難い(^^;
それなのに自然の見えるのは
江國ワールドの不思議な部分かも?
好きになってしまったら
その気持ちはどうしようもない。
それが裏切りになるといえばそうだし
それでうまくいくなら知らないままがいい?
読むといろいろな人の気分になれる
そんな感じの今回の小説でした。
江國さんの小説読んだのが久々だからか
すごく新鮮な気分になれました。
他の作家さんの話だったら
ドロドロするストーリーになるような
気がする・・・(^^;
彼らにある種の憧れを感じてしまう自分が
ちょっと恐くなってしまうけど
そういう気分になってしまう人も
多いのではないかなあ。(笑)
ここに出てくる人達も
どこにでもいるようなそれでいて
実はいないような…でもホントは
いるんだと思う。
誰にでもそういう気持ちがね。
それが形となって現れるかはその人次第。
彼らのことを否定してしまう自分と
魅力を感じてしまう自分と。
不思議な感覚におそわれた。
江國さんの作品を映像化することについての
期待はいつもあるのですが、
今の所見た私の感想って
小説を見たままで終わっておけばよかったって(笑)
来年公開予定?の東京タワーは
そうならないことを祈りつつ…
見ようかなどうしようかな。