『義経』司馬遼太郎 文春文庫1977年
歴史に華やかに登場した源義経の一生を描く
大河ドラマが始まるので読んでおこうと
昨年の秋ころ借りてたのですが読みづらく(笑)
結局ドラマが先に始まってしまいました(^^;
ドラマを見てからだと登場人物のイメージを
作りやすいのでとても読みやすくなりました。
逆にそのイメージにしばられる部分もあるけど。
人物としては昔から誰でも知ってる有名な人だけど
さらっとしか知らなかったので今回読んでみて
人間くさい義経像に出会うことができたと思います。
司馬さんの描く義経はすごく子供っぽく見える
部分もあったけど、とても素直で純粋でそれゆえに
悲劇の人生を送ることになったのかもしれないーて
読んでる私もそんなふうに想像できました。
源頼朝についても学校で習った知識ではもっと偉大な
人物に見えてたのに、歴史小説を読むと
そういう方ってたいてい逆ってことが多いですよね。
頼朝の偉大さももちろんあったから平氏に勝ったと
思うのですが性格的にはうーんと思うところも(^^;
義経の人生が主体だからその後のことは
描かれてないけど、頼朝のそれからを見ても
うなづけてしまうし・・・二人ともある意味同じ
悲劇の運命をたどっていったのかもしれません。
ただ頼朝の場合はご自身のことじゃないけど。
この本を読んでいて頼朝の本当の気持ちは
どこにあったのか、すごく聞いてみたい気分です♪
立場上仕方なかったかもしれないし、でも人間の欲も
あったかもしれないし・・・義経と自分の待遇見ても
いろいろな複雑な思いがあったかもしれませんね。
何もわからないまま散ってしまった義経が
かわいそうといえるのかだからよかったのか、
それももちろん答えはでないけど・・・。
鞍馬で静かに暮らしていたら平凡な幸せは
得られたかもしれないけど・・・源氏の血が
許さなかったのかもしれませんね〜。
その悲劇の世の中で一番悲劇の人生を歩んだ
義経の最期の瞬間までをタッキーがどのように
演じてくれるのかがとっても楽しみです(*^^*)