黒岩さんの聖徳太子をずっと読みたいと思ってました。
でも図書館にいつもなくて・・・(*^^*ゞ
ひょっとしたら私の行ってる図書館では予約しないと
借りられないのかもしれないけど・・・
同時期のものだったので1冊完結だしトライしてみました。
歴史ものは春読んだ『義経』以来かなあ。
古代史小説はホント久しぶり♪
今年は思うように本読めてなくてまだ10冊くらいかなあ(^^;
聖徳太子の晩年と上宮王家滅亡までを描くー
西暦600年からのお話になると思います。
太子様30代後半ころからー。
49歳でお亡くなりになるので晩年ですね。
蘇我馬子も現役ではあるものの引退間近。
子供である蝦夷の時代になってました。
当時の天皇は推古女帝。初めての女帝?
長生きされた方ですが皇子皇女たちが
早世したため時期後継者を誰にするかで
この時代いろいろ問題があったようです。
太子様は太子様でやっぱり長男である
山背大兄王を次期天皇につがせたかった。
ちなみに太子様って天皇になっても
不思議はない血筋の持ち主なんですよね?
厩戸の皇子なんていわれてるので
それっぽく見えなかったりもしますが(^^;
王も父の期待にこたえるべく努力したものの
おそらく?政治家向きではなかったから?
策略家でもなさそうな感じ???なので
蘇我家&女帝に勝てなかったんでしょうね。
17条憲法を作り、非凡で神がかり的な?
存在だとずっと私の中でイメージしてた太子様。
でも黒岩さんの作品に出てくる太子様は
やっぱり人の親というか・・・
子供がかわいいと思う父親の一人。
どこにでもいる人間像で描かれてました。
黒岩さんの小説は人間くささを感じた
太子様を描いていたと思います。
山背大兄王の最期は歴史にも残るシーンですが
作品で読むとあわれでたまらなかったです(T-T)
この時代の、いえ、過去の歴史上こんな思いを
した人はきっとたくさんいるんですね。(><)
結果的に史実には敗れた、勝ったしか事実として
残らないけど、勝った人がホントに強かったのか
敗れた者がそれほど無能だったのか?
残された資料から予想することしかできないけど
今も昔も同じ人である以上、それほど違いは
ないんじゃないかなーなんて考えたりしてみました♪