『六番目の小夜子』恩田陸
恩田さんのデビュー作
タイトルからするととてもホラーの予感も???
小学校、中学校の頃って何かしら伝説があったと思う。
その学校が歴史が古ければ古いほど・・・
誰から始まった言い伝えなのか誰が考えたのが始まりなのか
それはわからないけど・・・
知りたい興味と知ってしまった不安と入り混じり。
私も中学の頃7不思議なるものがありました。
なぜか小学校の頃から少し聞かされていて・・・
全部知ってしまうと1週間ないに死ぬって言われてました・・・
(続きは最後に続く???)
物語の学校ではサヨコ伝説という言い伝えがありました。
毎年サヨコがひとり決められてそのサヨコなる人物が
マニュアルに従っていくつかのイベントを実行していく・・・
1年たつと次の学年のサヨコなる人物へ鍵が手渡され。
毎年毎年それが15年続いてる伝説らしい・・・
そして今年が6番目のサヨコの年になるのですが。
一見夏向けのゾクゾクするお話にも思えたのですが、
それでいて誰かの空想?妄想?どこまでが現実?
結局のところは???途中から転げ落ちるように
読書スピードがあがってしまうのも自分もサヨコ伝説の
中に入ってしまったからなのでしょうか?
恩田さんのしかけに見事ひっかっかったという気分にも
させられますが・・・(^^;見事な恩田マジックでしたね。
だけどなんでもないお話でも拍子抜けしてしまうお話でも
なかったような気がします。
少なくとも学校の伝説だけでは説明つかないことが
いくつかありましたから。
でもラストシーンを読むと消化不良やっぱり起こしました。
思わず読み返しました・・・
自分なりの解釈をしたいような気分で(*^^*ゞ
実際のところはあの人のちょっとした細工からなのでしょうね。
考えようによっては悪質なのでは?なんて気分にもなりますが。
日々の生活の中でもちょっとしたきっかけが
ちょっとした思い付きが積み重なっていくうちに
何かが生まれてしまうのかもしれませんね。
私もデビュー作を一番初めに読んでいたら・・・
まひるの月を追いかけて、も違う感想になったかも
しれません・・・というように・・・
私の学校で実際に言い伝えられてた7不思議ですが
かすかな記憶では中1のときに既に7つ知ってしまいました。
やっぱり1週間ドキドキしたの覚えてます(笑)
あの頃ってそういう話題が妙に盛り上がる年頃というか・・・
もちろん今もこうしてここにいるわけだから
何も起こらなかったのですが、なんとなく信じてしまうんですね。
ちなみに実際は7つ以上知っちゃったんですね♪
4時4分4秒に校舎内の白い壁にもたれたら
四次元の世界に行って帰れなくなるとか・・・
トイレにまつわる7不思議もありましたね〜。
今となっては思い出のひとつになるんでしょうか。
学園ものだけど大人世代が読んでもお勧めの1冊だと思います。
しばらくサヨコという名前を聞くと後ろを振り向きたくなるかも?