木曜組曲 恩田 陸 (1999/11) 徳間書店
耽美派女流作家の巨匠、
重松時子が薬物死を遂げてから、
すでに四年。彼女と縁の深い女たちが、
今年もうぐいす館に集まり、
時子を偲ぶ宴が催された。
なごやかなはずの五人の会話は、
謎のメッセージをきっかけにいつしか
告発と告白の嵐に飲み込まれ、
うぐいす館の夜は疑心暗鬼のまま、更けてゆく。
やがて明らかになる、
時子の死の真相とは?(本書より)
恩田さんの作品を何作か読んできたからか?
こういう展開になってもちょっとオチの予想ができちゃった・・・かも。
実際のところ私の予想していたオチとはもちろん違うのだけど
最初の頃、いつも抱えてた恐怖心は最近はなくなったかなあ。
でも今回の作品はある種の恐怖?はあったと思う。
一歩間違えれば?という見方もあるし。
さんざん読者を怖がらせて、結局はそういうこと?でもないし。
怖そうに描かれていない分、後で怖くなった・・・かも(笑)
結果的にはよかったのか悪かったのかわからないけど。
時子と、時子を囲む女性たちの関係は
そらおそろしいような気もしました。
実は怖い、という感想以外あまり書きようのない気分だったりします。
ということは私の中では消化不良?うーん。
恩田マジックという点ではもひとつだったかなあ(^^;