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[53]『木曜組曲』 恩田 陸-------- ゆうちゃん♪ - 2006年07月18日 (火) 18時19分 -

木曜組曲 恩田 陸 (1999/11) 徳間書店

耽美派女流作家の巨匠、
重松時子が薬物死を遂げてから、
すでに四年。彼女と縁の深い女たちが、
今年もうぐいす館に集まり、
時子を偲ぶ宴が催された。
なごやかなはずの五人の会話は、
謎のメッセージをきっかけにいつしか
告発と告白の嵐に飲み込まれ、
うぐいす館の夜は疑心暗鬼のまま、更けてゆく。
やがて明らかになる、
時子の死の真相とは?(本書より)

恩田さんの作品を何作か読んできたからか?
こういう展開になってもちょっとオチの予想ができちゃった・・・かも。
実際のところ私の予想していたオチとはもちろん違うのだけど
最初の頃、いつも抱えてた恐怖心は最近はなくなったかなあ。

でも今回の作品はある種の恐怖?はあったと思う。
一歩間違えれば?という見方もあるし。
さんざん読者を怖がらせて、結局はそういうこと?でもないし。
怖そうに描かれていない分、後で怖くなった・・・かも(笑)

結果的にはよかったのか悪かったのかわからないけど。
時子と、時子を囲む女性たちの関係は
そらおそろしいような気もしました。

実は怖い、という感想以外あまり書きようのない気分だったりします。
ということは私の中では消化不良?うーん。
恩田マジックという点ではもひとつだったかなあ(^^;



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