『まひるの月を追いかけて』恩田陸
(2003/09/11)文藝春秋
橿原神宮、明日香、山辺の道…。
失踪した一人の男を捜して、
奈良を旅する二人の女。
それぞれの過去と現在を手探りしながら続く、
奇妙な旅の行き着く先は?
奈良を舞台に夢と現実が交錯する旅物語。 (本書より)
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2度目です!この本読んだの(笑)
読もうかどうしようか迷いました。
でも最初に読んだときは飛鳥が好きだから
奈良が好きだから勧められた作品だったんです。
なので今、恩田さんの作品という観点から
もう一度読んでみようと思いました。
なのでストーリーをある程度記憶に残しつつ
ああ、次の展開は・・・そろそろ・・・なんて
考えつつ読了しました・・・早かったですσ(^^)
2度読んでこの作品とかぶる作品があります。
恩田さんではないのですが・・・
ずーーーと昔、学生時代に読んだノルウェイの森。
あの話ももうあまり覚えてないんだけど。
なぜかかぶる部分があるんです。
誰かを探すたびというのかなあ。
ノルウェイの森がそんなストーリーだったかどうか
さえもおぼろげであいまいな記憶なのですが(^^;
前回もそうだったのですが、奈良、飛鳥を舞台に
してるのですが、読了してもその印象は・・・薄いんです。
行きたくなったとか、そういう気持ちにならない。
ちなみに私、赤毛のアンを読んだときは心に強く
PEIに行きたい!と願ったことがありました。
というような気持ちには・・・なりません。残念ながら。
もともと奈良好きだから読んでも読まなくても行くかな。
この作品で2人の女性が亡くなりますー。
といっても普通に病気とか事故とか。
でもなんとなく・・・怖くなったり恐怖だったり
そんな気持ちも入り混じりました。
あのタイミングで亡くなると・・・
残された者は複雑な思いがしますね。やっぱり。
ただ残念ですが、この作品に出てくる登場人物に
あまり魅力は感じた人がいませんでした。
唯一研吾はーちょっといい感じの雰囲気なのかなあ。
かなりアブナイモード持ってる人っぽい気もしますが(笑)
最後に出てくるあの人、はたぶんこの作品で一番魅力的な
人物像として描かれてるのでしょうが、そういう魅力を
なぜか私には・・・感じられませんでした(^^;
といいつつ、この作品のダメ出しばかりやっちゃったけど
・・・実は2回目読んで前回読んだときよりおもしろかったってのが
私の感想だったりします。お気に入り度・・・3〜4かな/5まで