2006 / 08 / 07 ( Mon ) 18:37
恩田 陸 (2000/07)
講談社
3月以外にやってくる転入生は、学園を破滅に導くだろう。
失言に囲まれた全寮制学園。謎の失踪をとげる生徒たち。
奇妙な学校行事と、図書館にあったはずの謎の本。
−夜と昼のあやつり師が築くか得えのごとき大伽藍。
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ここに3月以外に入ってくるものがあれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろうー
このくだりを見たときーどこかで読んだ気がしました。
それでなくてもこの本を読み始めたときからなぜか?
一度読んでしまったもの、また借りちゃったのかなあ(^^;
過去の読書メモ(一応残してあるんです♪)見たけどなかった…
理由は今でもわかりませんが…が、初めて読んだような?
一度読んだことあったのかも…しれません。
でもまあいいです。楽しませてもらったから>青の丘での生活
図書室の海の睡蓮、はこの作品のあとの番外編だったと思います。
本書に出てくる1冊の本の話は『3月は深き紅の淵で』と
リンクしてますね。この辺りが記憶の片隅にあったかもしれません。
どこまでが記憶の中か、妄想のできごとか、
単に見えてしまったような気がした、だけだったのか…
そしてどの部分が現実だったのか、結局は殺人事件は
起こってしまったのか、何も起こらなかったのか…
またまた恩田さんの世界にはまりこんでしまった気分です。
そういう意味では読者の私も理瀬と同じく不安な気持ちになりました。
全く何も起こらなかったの…ではないんでしょうね。
作品で描かれていた黎二の雰囲気が私はお気に入りでした。
彼もやっぱり…の一人だったんでしょうね。
いったいあの人は何人持ってるんでしょね…(^^;
本当に持ってるという言葉にふさわしい人物のような気がします。
本書中では理瀬はとてもかよわい、かわいらしいお嬢様像が
伺えましたけど、でも実はあの人の血を受け継いでる最も近い人物、
性格を持ち合わせてるのかもしれないような気もしました。
このお話の続きがあればわかるかもしれませんが(笑)
とにかく不思議な感覚におそわれながら、
恐怖におびえることはありませんでしたが、
とても興味をそそるようなストーリー展開でした。
現実だったら、昼ドラのような空気がただよってきそう(><)
ひとつ確かに感じられたことー
3月は深き紅の淵にって誰もが書き手になれる小説だったんですね。
といいつつ、この本のストーリーがややうろ覚えの私(*^^*ゞ