2006 / 09 / 10 ( Sun ) 15:48
恩田 陸 (1997/10)
集英社
穏やかで、知的で、権力への志向を持たずにひっそりと生きる人々。
時を超えてよみがえる風景。
彼らが生かされている場所と帰るべきところは?
あなたのまわりにも彼らはいる。
不思議な能力を持つ一族の物語。
常野一族の10の物語からできた短編集。
1 大きな引き出し 恩田 陸/著
2 二つの茶碗 恩田 陸/著
3 達磨山への道 恩田 陸/著
4 オセロ・ゲーム 恩田 陸/著
5 手紙 恩田 陸/著
6 光の帝国 恩田 陸/著
7 歴史の時間 恩田 陸/著
8 草取り 恩田 陸/著
9 黒い塔 恩田 陸/著
10 国道を降りて… 恩田 陸/著
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少し前に蒲公英草子を先に読んでしまったので
ぜひともこちらも読まなくては(笑)と
図書館で借りてみました・・・
当時(2000年頃?)恩田さん初の短編集?
だったようです???そうなのでしょうか・・・
10篇の物語はつながっているお話と
そうでないものとありました。
最後の8,9,10辺りは関連してたような気がします。
(9は違うかもしれませんが・・・)
1は蒲公英草子に出てきたあのご家族だったのでは?
図書館で借りてるとその辺がうろ覚えなんです(^^;
でもお名前が同じ〜だったような気がするのですが・・・
ツル先生という方はたびたび登場されてますね。
一族の長?というと大げさですがとだえかけた常野の人々を
つないでくれる大切な存在といえばいいでしょうか。
常野一族の物語は、日本の民話を読んでるような
気分にさせてくれました。不思議な力ーではあるけれど
ひょっとしたらそういう人たちもいるような気もしないでもない
そんな人々に見えました・・・常野のひとたち。
本書のタイトルでもある光の帝国
ーこの作品の、常野の人々にとってメインのお話
ということになるのでしょうか。
ひとつひとつのお話はほんのり不思議なにおいのするー
ときにはちょっとゾクっとしたり、
ときにはちょっとドキドキしてみたり、
ときにはちょっと幸せな気分になってみたり
そんな感じの短編集でした。
そしてもうひとつー
・・・ちょっと長編で読んでみたいなあという気分もしました