ユージニア　恩田 陸 (2005/02/03)　角川書店

あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。
ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。
町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、
年月を経てさまざまな視点から再構成される。
(本書より）

▼　ネタバレは･･･してます･･･たぶん(^^;


ユージニア・・・って常野シリーズじゃなかったの？
って思い込んで私読んでしまってた(^^;
いつ出てくるんだろう・・・常野一族が・・・って。
結局出てこなかったんですが（笑）

タイトルの意味をずっと考えてました。
ユートピアとかそのあたりを連想してた私。
確かにそれは、少しは合ってた？のかな？
でもこの言葉自体はベタなゴロ合わせみたいな感じってこと？
友人、ユウジン、ユウジンの国−ってことですよね？
まあ、感覚は理解できたかなーって。(#^^#)

すっごくおもしろかったです！
中盤から読み飛ばしました(^^)/
でねー。オチというかラストを読了したあとねえ・・・
へ？ここで終わるの？そんなん〜〜〜〜ありぃ？
正直言うと、そーんな気分です（爆）
おもしろかったんですよ!
オチが不満なわけではありません!
ここは自信を持っていえます・・・☆
ただね〜。中盤の気になる気になることたちが
へ？これでどう解釈したらいいん？という気分には
させられちゃいましたねえ。
うーん。またしても恩田マジック&恩田ワールドって
ところでしょうか？

犯人は・・・確かにわかりました。
あの事件、事故、いえ、事件ですね。やっぱり。
あの事件・・・は、恩田さん淡々と書いてらっしゃいますが、
想像したらぞぞーーーっとするような事件ですね。
私は帝銀事件って名前しかよく知らないのですが。
相当おそろしい事件だったんだと思います。
実際ああいう事件が身近で起こったら
PTSDに必ずなりそうな気がします。
ああ、でも・・・98年に起きたあの事件の時も・・・
同じ感じだったんでしょうか。｡･ﾟﾟ･(>_<)･ﾟﾟ･｡

直接手をかけた人、本当の意味での犯人。
それは確かにわかります・・・ただ・・・
あの部屋で起こったことが、どのようにしてあの事件へ？
単純に考えてみると、復讐？うらみ？
でもそんな単純なものではなかったような気がするんですけど。
少なくともあの物語の描き方がとても思わせぶりだったから（笑）
私もまどわされてしまったのかもしれません。
あの事件にかかわった人たちのように。

ちょっとしたできごとが、いろんなことを引き起こしてしまい、
何気なく放った言葉が、いろんな影響を起こしてしまい、
事件のきっかけはそんなところだったのかもしれません。

満喜ちゃんは何故死ななければならなかったの？
それは、ただの偶然ーなのでしょうか？たまたまだったのでしょうか？
潮騒の聞こえる場所で緋沙子といたのは・・・誰だっけ？
満喜ちゃんに最後に話しかけた女性は・・・
えーーっと女性の刑事さん？
あれ？大学生だったって言ってたよね・・・あれ？
・・・読み飛ばすとこうなっちゃうんだよなあ。
やっぱり読み込めていなかったな。私。くやし〜(^^;

キーワードは古本屋さんってとこでしょうか〜。
舞台は金沢ですよね？最初の頃からそんな気がしてたんですが（笑）
4ヶ月くらいいたことがあるせいか、舞台を想像しやすかったんです。
茶屋街の言葉が出てきた辺りからイメージしちゃってたかなあ。
でもねえ。古本屋さんってそんなにあったーーーー？かな？
BOOK OFFはあったけどね。よく行ってたけどね。
ただ読みながら感じた古本屋さんって
京都に昔からある老舗的な古書の店の
イメージだったんで・・・そんなにあったのかなあ？
地元の方ならわかるのでしょうか？

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