『ビタミンＦ』 重松清 山本周五郎賞作家の最高傑作。
重松さんの本、初めて読んでみました。
『定年ゴジラ』とかドラマで見たことはあったので、
家庭をテーマにした作品が多いのかな？という気は
するのですが・・・どうなのでしょう。まだ１冊目。
人の心にビタミンのようにはたらく小説が
あったっていい。そんな思いを込めて、
７つの短いストーリーをつむいでいった。
Ｆで始めるさまざまな言葉を個々の作品の
キーワードとして埋め込んでいったつもりだ。
(本帯より)
ゲンコツ はずれくじ パンドラ セッちゃん
なぎさホテルにて かさぶたまぶた 母帰る
どの作品もほろっとさせるような、
読んだ後では心が温かくなるような
少し切なくなってしまうような
そんな７つのお話でした。
最近ミステリーを多く読んでたので
少し物足りない気分にもなっちゃったのですが、
今の生活と重ね合わせてみたりして
考えてみると・・・なんだか広がっていくような
そんな作品たちでした。『せっちゃん』が一番
切なかったかなあ。最初全然気づかなかったから。
また読んでみたい作家さんでした。
