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[2]『女帝 氷高皇女』三枝和子-------- YUKKO - 2003年08月20日 (水) 23時16分 -

『女帝 氷高皇女』三枝和子
講談社 2000年出版

元正天皇とその時代の人々のお話。
以前永井さんの『美貌の女帝』を
読んだけど、時代背景としては同じ頃
若干とらえかたが違うものの
全体的には同じような描かれ方でした

蘇我氏と藤原氏の争いの犠牲者と
いうべきでしょうか>氷高皇女
永井さんの作品では氷高と長屋王との
恋愛論が描かれてましたが、
こちらでは崇拝はしてるとまりで
長屋王はあっさり妹の吉備と結婚。
氷高と恋愛関係になってたのは
舎人親王でした。この方のお名前は
日本書紀編纂者として耳にしますが
人物像としてはあまりイメージが
わかりません。(^^;実際はどんな方
だったのでしょうか?(謎)

それにしてもどの作品でもいえることは
氷高は美貌の女帝だったことでしょうかね。(#^^#)
どんなにさびしい一生だったんだろう。
と思わずにはいられませんでした。
現代なら独身で一生を通したとしても
それなりに楽しみはいっぱいあると思いますが、
当時は楽しみもなかったでしょうに。
身分が高くても今から比べると質素な生活だったでしょう。
その中で清くたくましく生きていった氷高は
女性のあこがれというか尊敬したい歴代女帝ですね。

この作品では長屋王の死までが
メインとなってる感じだったので
先日やっとゲットできた里中さんの
『長屋王残照記』を思い出しました。
1300年以上の前なのに、
このときの史実を聞くたびに私は胸がふさがる思いがします。
長屋王一家の壮絶な最期・・・そして
たったひとり残された氷高皇女のこと

個人的には古代史の中でも
この時代の辺りまでがお気に入りです。(#^^#)



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