ぢんたさん、お久しぶりです。お褒めの言葉をいただき恐縮です。
イタリアのフェリーニ監督(といっても名前しか知りませんが)の作品に「カビリアの夜(Le Notti di Cabiria)」というのがあるんですね。そう言えば靴のインソールにある文字は「Le Scarpe di Cabiria」で、「Notti(夜)」を「Scarpe(靴)」に換えているだけですね。ぢんたさんのおっしゃる通りかもしれません。和田さん自身は若いですけど古い映画が好きなのかもしれませんね。でも作る靴は英国式のウェルテッドシューズです。ただ、デザイン(曲線を取り入れたトゥキャップのラインやソールの意匠)にはオリジナリティを持っておられるので、伝統だけにとらわれているわけではないようです。その辺がイタリア的かも。ただ、注文した私がガチガチの伝統派なので、トゥキャップのラインはまっすぐにしてもらいましたけど。
和田さんは、つくりに対しての強いこだわりと、注文主の細かい意見にじっくりと耳を傾ける(メールでのやり取りでしたが)柔軟性を持ち合わせた職人さんだなと思いました。とても良心的で誠実な方だと思いますね。
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