[83] Re: 筋肉と神経の関係について。
|
- Juria - 2005年07月30日 (土) 21時14分
あ さま はじめまして。書き込みありがとうございます。 お返事が遅くなり、ごめんなさい。
右利き左利きのメカニズムについては、まだ解明されていませんが、左右脳の機能分担が、 右利き、左利きではそれぞれ似ているのだそうです。また、右利きの人の大半が運動の 利き手と感覚の利き手が(大脳レベルで)決まっているのに対し、左利きの人は、右利きに 近い人、特に決まってない(両方にあまり差がない)人の割合も多いそうです。 私自身は右利きですが、3分の一ぐらい左利きで、右を使うより左の方はうまく出来ることが たくさんあります。大脳半球のどちらが優位で生まれてきたか、というよりも、小さい頃から 空いている方の手も使って作業を効率化することをしてきたからだと思っています。10本の 指を使ってPCのキーを打つときは、両手を平等に使っているでしょ?それは、そういう練習 をしたからではないですか?
神経伝達能力も筋力も、使わなければ衰えていくのはご存知だと思います。病気や怪我、 先天的な問題から神経や運動の機能が衰えてしまう場合もたくさん有ります。 理学療法のひとつに、PNF(固有受容性神経筋促通法)と言う手法があります。これは、外界 からの刺激を受け取るために体中にある感覚受容器に刺激を与えることによって、神経や筋 肉の働きを高め、衰えた機能を回復しようというものです。色々な種類の「運動」による刺激を 繰り返し与えることによって、筋力を高め、その動きを筋肉に指示する神経を鍛えるのです。 例えば、ボディービルダーは素晴らしい筋肉を持っていますが、サッカーや野球や水泳が上手 だったり、100m走がすごく早いとは限りませんよね。それは、そのスポーツ特有の動きをする ための訓練をしたわけではないので、神経が筋肉をどう動かしたら良いのか知らないからだと 言えます。サッカー界では有名なブラジル体操と言われる準備体操があります。一連の流れの 中で行われる動作は、サッカーに必要な動作がたくさん含まれており、練習や競技を始める前 にまず、これからサッカーをしますよ、と筋肉や神経にその動きの準備を整えさせるとても理に かなった体操だと思います。 PNFはリハビリの手法ですが、対角線や螺旋など、あらゆる動きをトレーニングに取り入れる ことは、本来対称に出来ている人間の体の左右差を無くすという目的でもとても効果的だと思 います。こちらはスポーツクラブを経営する友人に教えてもらったページですが、参考になさると 良いと思います。→ http://www13.plala.or.jp/itukamachi/page018.html
SAQトレーニングについて 人間に本来備わっている能力でありながら、日常生活においてはあまり行わない動作、例えば 横方向や回転、ジャンプなどの動きはなかなか素早く行うことが出来ませんよね。そういった 動作を組み合わせてトレーニングすることにより、眠っていた能力を呼び覚まし、瞬発力や スピードや素早さを向上させることを目的とした基礎トレーニングです。結果的に神経伝達能力 も向上しますが、利き手ではない方の能力をあげるものではありません。
もし、あ さまが何かスポーツをやっていらして、不得意な方を克服したいとお考えなら、 PNFのようなトレーニングで全身の環境を整えつつ、左を右よりも多くトレーニングなさるのが 良いと思います。どんなトレーニング方法でもね。
かなりの長文になってしまいましたが、少しでもお役に立てましたら幸いです。
|
|