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ご意見ありがとうございます。
■まずは一般論からいきます。 ノルマを払うのは誰だって嫌です。単純に出費ですから。 今回ぼくは、それを嫌だと感じていないミュージシャンに警鐘を鳴らしています。 『ノルマを払う』ということは、『ノルマ制を支持する』と同じです。
『お金を払えば人を呼べなくてもミュージシャンになっていいよ』と賛成してるのと同じです。 これは危険なことです。 なぜなら、 ●結果的にアマチュア・ミュージシャンの質は下がる ↓ ●ライブハウスそのものの人気が下がる ↓ ●余計にお客さんが集めにくくなる ↓ ●でもノルマを払えばミュージシャンでいられる ↓ ●最初に戻る の繰り返しだからです。 自分で自分の首を絞めていることになります。
■それから再三言いますが、 今回のことで責任があるのは、7割方ミュージシャン側です。 ノルマ制ももちろん悪いですが、何より問題なのは「それさえ払えばミュージシャンになれる」と考える人が多すぎることです。 人を集めて上を目指すのももちろん大事ですが、「耳の肥えたお客さんを増やして、演奏技術とパフォーマンスに長けた本当にいいミュージシャンを世に送り出すこと」の方が、音楽業界全体を盛り上げる結果につながります。
■少ないお客さんを奪い合うより、 たくさん増えた音楽ファンの支持を得る努力をした方が、ミュージシャンにとっても多大な経験値になります。
■ノルマ制がお客さんにまったく関係ない、というのは完全な間違いです。 『お目当てのミュージシャンを見に行っても、共演者の演奏には目もくれない』お客さんが多いことから見ても、お客さんがライブハウスに置く信頼度が下がっているのは明らかです。 つまり、『ライブハウスに出ているからといって、いい演奏者とは限らない』と考えるお客さんが増えている、ということです。 そういうお客さんは、『ミュージシャンのファン』であっても『音楽ファン』ではありません。 こういうお客さんが増えると、『まだ人気はないけど良いミュージシャン』が世に出にくくなります。
お客さんもまた、『音楽』という芸術を育てるのに一役かっているわけです。
■これはぼく個人宛てに送られてきたメールの引用ですが、 “ライブハウスにとってのプレーヤーは『お金をとる』相手ではなく『お金を稼ぐ』為のパートナー。 プレーヤーが良いパフォーマンスをすればフードやドリンクの売り上げがあがり相乗効果につながるのですから” パートナーの片割れが一方的に利益を求めて、もう片方がそれに応じれば、利益を受けるものはどう考えても堕落します。 ミュージシャンの皆さん、こんな馬鹿げたシステムに賛成するのはやめましょう。
■それから、ぼくの最終目標は『東京に行けば、どこに行ってもいい音楽が聴ける』と世界の人々に印象付けることです。 ぼく個人じゃもちろん無理です。 ぼくを含めたミュージシャン全体の意識が変わる必要があります。
これからもご意見ございましたらモリモリどうぞ。 |