|
ご意見ありがとうございます。
■今回の話を最近会ったミュージシャン全員としているんですが、返ってくる答えはほとんど、 『ライブはノルマを払ってするもんだと思っていた』 という意見です。 ライブのためにいろいろ準備して、宣伝して、歌を書いて、舞台に立って汗をかいているのに、 お酒いっぱい奢ってくれるような労いも無く、 ただノルマを払わせ、集客の責任をミュージシャンだけに押し付けるライブハウス側に、 みんなが疑問を感じることが、ぼくの当面の目的です。 『ノルマを払うと、音楽ファンが減る』という発想も無かった、というのは危険だと感じて、今回の宣言を決めました。
ミュージシャンの間でノルマの話って、誰も話さなくて、タブーみたいになってますよね。 『達成できない自分が悪い、恥ずかしい』と一人で抱え込んでる人が、あまりにも多いです。 誰かがこうやって『ノルマ制はだめ』公言したりするのが、今の音楽界に必要と考えたんです。
■『いいライブハウス』であればあるほど、今回ぼくの提唱した ●お金を払えば誰でもライブできる ↓ ●質の低いステージが増える ↓ ●全体的にお客さんが減る の悪循環に、とっくに気づいているはずです。 とはいえ、ノルマ制がまかり通るこの現状で『少しでもいいステージを』としているライブハウスでも、すぐにノルマ制を廃止することは、経営状況的に見ても無理でしょう。 アマチュア・ライブハウスについているお客さんは、いまやゼロに等しいですから。 でも、ミュージシャンがみんなでこの問題を考え、ノルマブッキングを断る人が増えれば、状況は変わります。 『ノルマ湯』に浸かりきったライブハウスは、林さんの言うように淘汰されていくでしょう。 ある程度ライブハウスに睨まれるのは、こういう活動をすると決めたからには承知の上です。
■個人的な話ですが、ぼくは以前、1年間ほどアメリカ・サンフランシスコで音楽活動をしていました。 あっちにもノルマ制ライブハウスはありますが、そこに出られるのは ●ノルマを難なく達成できる ●ライブハウスの名に恥じないステージ・パフォーマンスができる 両方の条件を満たさないと出られません。 ぼくはいつもノルマの無いカフェに出ていましたが、そこでさえいい演奏をしなければ拍手は起こらないし、 初心者みたいな人が来れば、平気でブーイングが飛び交います。 お客さんの中に、『ミュージシャンやライブハウスを育てよう』『音楽を育てよう』という意識がある証拠です。 ぼくもライブハウスに出られたことは1回しかありません(それも友達バンドの前座)。日本語で歌ってたし。
■今回の討論は、 ●ライブハウスはプライドを持って『うまくて人気がある人しか出さない』 ●ミュージシャンもプライドを持って『一生懸命にやる代わりに、ノルマなんか払わない』
という状況を作るための第一歩ですね。
これからもご意見あればギャンギャンどうぞ。 |