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「神秘面より観たる生長の家四十年史」　⑬　創造の完成者としての住吉大神　谷口雅春先生著 (40)

日時：2012年08月02日 (木) 13時24分 名前：龍: 　　　創造の完成者としての住吉大神

「ヨハネ黙示録」にあらわれたる老翁のキリストが住吉大神と一体であるということには深い意義があるのである。

　住吉大神は、創造の完成者として宇宙の浄化を司られるのである。浄化するとは如何なる事であるか、それは、上のものを上に、中のものを中に、底のものを底に――即ちあるべきものをあるべき所にあらしめるということである。

　たとえば人体は頭の頂辺から脚の爪先に至るまで一つの”生命”の表現として、その重要さも尊さも平等であるのである。しかしその働きはそれぞれ異なり、その置かれたる位置は異なるのである。

　頭は”上”にあり、脚は”底”にあり、内臓等は”中”にある。このように価値と尊厳とは平等でありながら、その働きの相異に従って存在の位置が変わっている。
　そこに秩序があり、中枢への帰一があり、生命現象が完全に保たれるのである。

　だから住吉大神は、一つの神であらせながら上筒之男命・中筒之男命・底筒之男命と、それぞれの位置にあらわれ、秩序を保ちたまうのであり、世界の秩序の保たれた状態が、世界が浄化された状態であるのである。

「ヨハネ黙示録」にあらわれたる白髪久遠のキリストの神に於いて「その口より両刃の利（と）き剣（つるぎ）出で」とそのお姿を形容してあるのは、再臨のキリストの最後の審判の象徴である。

　剣（ツルギ）は、「釣る極（ぎ）」であって、双刃（もろは）であり、片無（かたな・刀）の如く一方だけを斬らず、欠点があれば、敵味方ともに斬るのが剣である。剣は両極を釣り合わせて天秤の如くその量を秤（はか）り、あるべきものをあるべき位置に正しくあらしめることである。――これがサバキなのである。

　もつれていて秩序が乱れている毛髪を櫛サバキも鮮やかに櫛をもってサバクと、一本一本の髪があるべき位置に整然としてならぶ。

　これがキリストの”最後の審判（さばき）”であり、これが住吉大神の宇宙浄化の御ハタラキであって、住吉大神こそ久遠のキリスト（Eternal Christ）であるのである。

　尚、住吉大神の御出現の因縁や御はたらきや、更に仏教に於いては観世音菩薩の姿とあらわれて済度しておられる奇蹟に就いては、宇治の宝蔵神社落慶式のときに私が祝賀のためにした講話が、嘗て『光の泉』に載っていたのがあるから、それに多少加筆して次に掲げることにした。

　　　　　　　　　（以上転載）　

※次回からは、先生が最後にお話になっておられますように、「生長の家の発祥とその本尊及び使命」について、順次（長いので少し時間がかかると思いますが）転載させていただきます。

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