谷口雅春先生のお話　⑭　東洋精神の使命 - 生長の家光明掲示板

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谷口雅春先生のお話　⑭　東洋精神の使命 (80)

日時：2012年08月04日 (土) 19時26分 名前：龍: 　　　　　　　　　　東洋精神の使命

　
　東洋精神は人間をこのように観ます――肉眼で見たならば、すべての人間がばらばらの別々の個人主義的存在のように見えるけれども、霊の方、魂の方から見たら、みんな一つの神様がお創りになったところの存在であり、誰にもみな神様の生命が宿っているのであるから、互いに兄弟であり、一つであるのであります。

　この「多即一」「一即多」の精神が東洋精神であります。全人類を「一つ」に見るところの宗教文化を拡大し、世界に平和を持ち来たすのが東洋民族の使命であります。

　伊邪那美神というのは、イザ「波」であります。波というのは一つの水平を細く分割したものであります。『古事記』にはこのイザナミによって浮動している「ただよえる国を修理（つく）り固め成せと詔（の）りごちて」天津神（即ち宇宙本体の神様）が天沼矛（あめのぬぼこ）を与えられたとあります。

「天沼矛」の「天」というのは、「天球」即ち宇宙のことで、「沼矛」は「貫く矛」ということであって、宇宙を縦に貫くところの霊的文化の矛を与えて、団子のように細く団結して相争っている各民族、各国家、各集団を、団子を串でさす様に一つにまとめる――これが「天沼矛」の働き、伊邪那岐文化（東洋精神）の働きであります。

　すると、「イザ波」が、「イザ凪（なぎ）」になるのです。「波」が静かになって「凪」になるのであります。伊邪那美が伊邪那岐になる。

　この伊邪那岐の世界平和に波静かにしたい、波静かならしめるために、竜宮界即ち実相界の神様であられる住吉大神が、今から四十年前に、日本の国がこの様な状態になるのであるから、なんとかその日本の国を救わなければならないというので、恰度（ちょうど）その時分に、私が住吉村におって、住吉神社に毎朝お参りをしておったので、それで神様が私に使命を与えられて、ラッパとしてこの教えを説けという事になったのであります。

　住吉大神の宇宙の禊ぎが終りますと、いよいよ日本国家の霊魂を象徴する天照大御神が、伊邪那岐大神の左の御目からお生まれになるよう『古事記』には書かれているのでありまして、

　これは日本国家の権威がいよいよ真物に輝き出すことの預言と見ることもできるのでありますが、唯今は、住吉大神を中心とする吾々生長の家信徒のハタラキの時であります。
（昭和三十六年二月号所載）

　　　　　　　　　（以上転載）

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