皆様、お久しぶりです。
先日、書店でたまたま「レコードコレクター」誌を手に取ったところ、「2009年に手に入れた私のお宝」という趣旨の特集記事があってそれにかなりのページが割かれていました。「あれっこれって私が年明けにこちらで提案したことと同じ様な事じゃん。　同じような事を考える人っているもんだなぁ。」と思いました。で、その内容が結構マニアックな事。「ママス・アンド・パパスの1stアルバムの修正される前の最初期のジャッケットの美品」とか「よくそんなもの手に入ったなぁ」と思うものを自慢しています。
私はこういう記事が結構好きなもので面白かったものですからちょっと紹介してみました。

今回の私のお宝は「プロコルハルムの青い影」のオリジナル・カラオケです。ボーカルを入れてエコーをかける前のものです。昔からこの曲はもともと9分あったと紹介されてきましたが、6分弱です。海外のサイトでも9分と紹介されていますので、一体どこで6分が9分に変わってしまって広がったのか不思議ですね。曲の終わり方から考えても、この後さらに3分続くとは思えません。
これは、97年にイギリスで発売された”PROCOL HARUM 30th ANNIVERSARY ANTHOLOGY"という初期の4アルバムにシングル、アウトテイク、アルテネイト・テイクを加えた3CD BOXで聴けます。他には「青い影」の別録音でのステレオ・ミックスが入っていて、こちらも6分強の収録時間です。
ちなみに｢青い影」にステレオ・ミックスは存在しません。過去にリアル・ステレオ・ミックスと称したものが収録されたCDがありましたが、いろいろな電気的処理を施してステレオ化したものでした。

今回はちょっとマニアックすぎましたね。
次回書き込む時には何を紹介しようかな。（笑）

もう随分と前になりますが、ワタシはドコかのカラオケ屋さんで「青い影」
を歌ったコトがあります。酔っていたので、どんな演奏だったかは、
もう憶えていないのですが、カラオケに置いてある音源はシロウトでも歌いやすいよう、
歌唱メロディーをそっと目立たないように入れてあるものなので、
多分、スタジオ・ミュージシャンがカラオケ用に演奏したものだとは思います。
「青い影」はワリとアチコチで採り上げられている様で、
以前、ＮＨＫの音楽番組で小野正利がヴォーカル、難波弘之がハモンド・オルガン、
というカヴァー演奏を目に（耳に）したこともあります。
今も毎週水曜日夜１１時からBS161TBSで放映（時々、日曜日１０時から再放映もあり）
しているSong to soulという音楽番組があるのですが、これは現代のヒット曲でなく、
ワリと古めの懐かしいロックやポップスの楽曲を毎回一曲づつ紹介してるのですが、
昨年暮ごろに「青い影」の特集を組んでました。
ソレによると、「青い影」のオリジナル録音は現在出回ってるものとは
別のヴァージョンもあったのだが、ソレはマスター・テープが残ってない？とか。
Classics7さんのおっしゃった３０周年アンソロジーボックスをワタシはまだ、
聴いてないので、ナンともコメントしようがないのですが、
「青い影」の別ヴァージョンが収録されてるならば興味深いですね。
果たして失われた別マスターテープなのか、違うのかはわかりませんが・・・
また「青い影」にはプロモーション・フィルム（今で言うヴィデオクリップ）
がテレビ宣伝用に二種類存在するのですが、一つは何故かベトナム戦争のニュースフィルムを挿入し、何処かの古い遺跡か古城にたたずむメンバーのショット、
そしてプラスしてステージでメンバーが楽器を手に歌う、
（ただし音源はレコードそのものなので口パクをしてる、よくあるパターンです）
もう一つもやはりレコード音源をそのまま流しながら、メンバーが街角の
あちらこちらを歩きながらおどけてるというか、ふざけてるというか、
歌ってる（口パクをしてる）ゲイリー・ブルッカーの顔面にメンバーが指を指し示す？
ワケのワカんないヴァージョンもありました。
特にプロコル・ハルムの大ファンではないワタシも「青い影」は結構、集めてます。

｢青い影」についてのコメントありがとうございます。
追加説明をさせてください。
まず、「カラオケ」ですが、ブックレットに"Unreleased 1967 mono backing track"とありまして、正真正銘本物のカラオケです。
次の「ステレオ・バージョン」には"Unreleased stereo version . An earlier 1967 take with a different ending. Taken from a four track mastre. Mixed-down and masterd by Tom Moulton,1997."とあります。
海外のMP3の試聴ができるサイトで探すと見つかります。例えば"mrtzcMP3.net""Beemp3.com""Booster MP3"などがよろしいかと。それらのサイトで"A Whiter Shade Of Pale"で探して"Stereo Version"とか"Instrumental"と表記がある場合もあります。また、「青い影」は4分の曲なので収録時間が5,6分台のものを探すと良いかもしれません。実際に昨年これらのサイトでは見つかりました。
私の場合には衝動買いで買ったものの中にたまたま収録されていたり、試聴ができるサイトで見付けて収録されているCDを調べてそれを探して手に入れています。

書き込んだ後でとても気になったので「青い影」についてちょっと調べました。
それによると、デッカレコードに持ち込んだテープは完成品で歌詞が4番まであり、9分あったそうです。これがそのまま採用されたそうです。
そのままではシングルにできないしラジオでオンエアもできないのでデニー・コーデルが2番と4番の歌詞をカットして4分に編集したとの事でした。
「カラオケ」は「シングル」と同じ演奏で4分でフェードアウトせずにそのままサビが繰り返されて最後はMBの「ジプシー（Full Version)」の様な形で終わります。
以上、判った範囲ですが訂正させていただきます。

最後に、今、一番聞きたいもの。それは「西暦2525年」のRCAが買い取る前の「自費出版シングル」の音源。
この曲はメインの演奏とボーカルが中央から聞こえて左右からストリングスとブラスが聞こえます。これはもともとの音源がモノーラルだったのでステレオで発売するためにストリングスとブラスを付け加えたためです。
なので数百枚プレスされたとされる「自費出版シングル」を持っていたらそれこそ本当の「お宝」でしょうね。