投稿日:2009年11月05日 (木) 15時17分
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那珂通世を中心に内藤湖南達を始めとして多士済々 王国維 羅振玉も出てくる中国史草創期の物語 支那通史に「これは私達がやらなければならぬのに 日本人に書かれてしまった」と忸怩たる思いになる羅振玉 それまで通史の形で書かれた史書がないのも意外でした 大陸でも教科書として採用されたといいますから 完成度の高さは推して知るべしです もし日中共通の中国史を作るなら 支那通史の現代語訳版を出して欲しいです (無理だろうな TT)
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[367]Re: 東洋学事始投稿者:NAGAICHI Naoto
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投稿日:2009年11月09日 (月) 10時26分 |
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那珂通世『支那通史』は岩波文庫で安く出てますしね。あれもいちおう和田清による訳ということになってます。ただの書き下しですけども。 岩波のあれが理解できなくなるくらい教養の断絶が起きたら、現代語訳の意義があるかもしれません。 まあ教科書といっても明治のものですから、現代あるいは今後の歴史教育にはほとんど使えませんよ。申し訳ないですが。政治史・治乱興亡史・儒教史に偏りすぎてますし、そういう意味では濃ゆすぎます。
「日中共通の」…というアレは、今後の歴史観の共同形成に意味があるんであって、古い儒教史観の復興にあるわけではないと思いますんで。 |
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