【広告】楽天市場からブラックフライデーセール11月21日から開催予定

枕流亭総合掲示板

ホームページへ戻る

名前
Eメール
題名
内容
URL
アイコン アイコンURL
削除キー 項目の保存

このレスは下記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください

[398]五胡十六国時代の・・・ 投稿者:ビリー・ザ・マッド

投稿日:2010年03月16日 (火) 22時45分

中国史人物事典。たいへん参考にさせていただいております。

さて、一点だけ気にかかった事があったので。
些細ですが・・・

五胡十六国時代の後燕。第三代皇帝である、慕容盛(373〜401)
についてです。

帝紀では「長楽二年(400)、自ら庶民天王と貶号したが」とあります。
この「庶民天王」という称号ですが、これは後世の記述者の誤記ではないかという指摘がありました。

「庶民」は『十六国春秋』での記載で
『晋書』では「庶人大王」
『資治通鑑』では「庶人天王」と記載されてます。

この「庶人」ですが、これが実は「燕」を縦書きにしたときの誤記なのでは?という指摘です。

正確な記載はおそらく「燕天王」ではないかということが
宮崎市定先生の書籍で言われておりました。

『古代大和朝廷』の「天皇なる称号の由来について」の
二、東亜における天王号の流行
と、その注(2)です。

これ自体は誤記だと確定したわけではありませんが
こういう説もあるという、それだけのお話です。
でも、この時代でいきなり「庶人」ってなんか不自然だなあ、こんな価値観どっから降って沸いてきたんだ?と私も思いますw

長文失礼しました。

今後のご活躍を期待しております。 

----------------------------------------------

[399]Re: 五胡十六国時代の・・・投稿者:NAGAICHI Naoto
投稿日:2010年03月20日 (土) 21時50分
はじめまして。ご指摘感謝します。
慕容盛が「庶人大王」と称したか、「庶人天王」と称したか、あるいは「庶民大王」か、「庶民天王」かというお話ですが、『晋書』巻124載記24の中華書局校勘では、次のように書かれています。
---
庶人大王 御覽一二五引後燕録作「庶民天王」。李校:「大王」本書五行志及通鑑、十六國春秋倶作「天王」。按:魏書慕容廆傳又作「庶民大王」。「人」本是「民」字,唐人避諱改。「大」「天」不知孰是。
---
と言っています。『晋書』の「人」はもとは「民」の字で、唐の人が避諱のため(李世民の民字を避けるため)に改めたものだとしています。ここでは「庶民大王」か「庶民天王」かのどちらかだろうという説ですね。
そもそも慕容盛が「庶民大王」「庶民天王」を自称したのであれば、その思想性が興味深いですし。
宮崎市定翁の「燕大王」説も、貶号の不自然さを説明する意味ではこれまた面白いと思います。



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場からブラックフライデーセール11月21日から開催予定
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板