私・宮本 真央奈の初恋は、幼稚園。 いつもいじめられてた私を救ってくれた幼馴染。 小学校高学年の時、君が、『真央奈のことが好き』って友達と話してたのを聞いて、両思いだ!って喜んで、中学生になった今でも、告白されるのを待ってるんだ。
「まお。おはよ。」 「春希っ!おはよっ!」 朝から春希を見られるなんて。幸せすぎる。 「うるさ。朝からテンション高いな。」 もー。春希に会ったからなのに。両思いなのに、気づかないの? 「あっ!大塚くん!おはよう!宮本さんも」 クラスメイトの英美香ちゃんは、最近よく私たちに話しかける。 「おはよ。小野もテンション高いな。女子って、みんなそうなのか?」 「もー!違うよー!大塚くんに会ったからっ!私、急いでるから。先行くね!」 「おう」 今、告白じみたことした?ちょっと、春希をからかってやろ。 「春希ー?顔、真っ赤だぞ?ス桙チ?どした?好きなんか?ス桙チ?」 このタイミングで告白……とかないよねっ! 「あ、まおには言ってたなかったか?俺、小野と付き合ってるんだ。」 は……? なんで?私のこと、好きじゃないの……? 「やっぱり言ってなかったか。」 いや、やっぱりって。 「いっ、いつから?」 「夏休み」 そんな。最近じゃん。 私が好意を見せなかったから?あきらめて?
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