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タイトル:私の夢 恋愛

女優を目指してる中学生の話です。

Minami 2023年12月17日 (日) 18時23分(156)
 
題名:例え、何を言われても

「女優とか無理だろー」
「まあ、可愛いは可愛いけどさー」
そんなことばっかり言われてきた。
私の夢は、女優になること、と言うたびに。
でも、誰がなんと言おうと、なってやる。
そのために、色々な努力をしてるんだから。

「自己紹介をしましょう。名前・出身小学校・将来の夢とか言いましょう」
将来の夢、か。
「じゃあ、青良(あおい)さんから。」
いやだな。私が最初に言うのって、みんなのを聞いて、将来の夢を誤魔化せないってことじゃん。
「青良 姫菜乃(ひなの)です。柳原小学校から来ました。将来の夢は、女優になることです。よろしくお願いします。」
「えー。女優だってー」
「ウケるー」
「調子乗ってんじゃん。」
なんで?なんで、将来の夢を言ったら、こんなに色々言われるの?私の勝手じゃん。
「ちょっと、みんな、静かにして!夢を持つのは自由よ。分かった?」
「はーい」
絶対に、女優になってみせる。そして、バカにしたやつらを、みんな見返してやるんだ。

自己紹介のあと、10分休憩になった。
「ねーね!確か、青良さん、だったよね?私、秋葉原 唯花。よろしくね」
「唯花ちゃん、よろしくっ。姫菜乃ってよんでね」
仲良くなれそうな子がいて良かった……。
「うーわ。調子乗ってんよなー。わざわざ下の名前で呼べ、とか、名前で呼んできたり。さっすが夢が女優の子ー。」
やっぱ仲良くなれないわ。

Minami 2023年12月18日 (月) 18時29分(157)
題名:私の味方

私には、夢を応援してくれてる人が、たった1人だけいる。妹だ。
小6の妹の月菜は、女優になりたいって言っても、絶対にバカにしない。
早く、月菜に会いたいな。そして、愚痴りたい。
「ひっ、姫菜乃ちゃんっ!」
「ん?」
可愛い子。
……。あっ、そっか。今、休憩中だった。
「私、篠原 凪沙。声優になることが夢なの。よろしくね。」
声優ってことは、私の夢と似てるっ!
「うんっ!凪沙ちゃん、よろしくっ!」
「仲良くできそうな人がいて良かったよぉ!」
思ってることは同じなんだ。
月菜に報告しなくっちゃ!
「席についてくださーい。2時間目を始めますよー。青良さん、秋葉原さん。今日、日直を頼んでもいい?」
あー、1番と2番だから?
「分かりました。姫菜乃、いいよね?」
「あっ、うん。」
唯花ちゃん、なんだかんだ言って、名前で呼んでくれてるじゃん。照れてたのかな?
「起立。礼。」
「はじめまーす。」
唯花ちゃん、すごいな。パパッとできちゃった。見習いたいな。
「私、始めの挨拶するから、姫菜乃は終わりの挨拶、して。」
「分かった」
そんなに悪い子じゃないじゃん。
私の味方って呼べる子、月菜以外にもいっぱいいるかも。
どうせ無理、じゃなくて、私が心を開かなくちゃいけないんだ。

Minami 2023年12月19日 (火) 13時04分(158)
題名:心を開いて

「唯花ちゃんってすごいよねっ!だって、ぱぱぱっと出来ちゃったもん!」
「別にすごくないわよ。」
唯花ちゃん、顔真っ赤じゃん。やっぱり照れ屋さんかーっ!
「唯花ぁ!ヤバいよぉ!」
唯花ちゃんの友達、かな。
「んもー。真子、絶対に友達つくるーとか言ってたくせに、出来てないじゃん。」
あー。同小か。
「だってぇ!」
「じゃあさ、姫菜乃と友達になればぁー?」
私っ!?
「えっ!?超可愛いっ!私、佐野 真子!よろしくね!」
「姫菜乃だよ。よろしくね。」
可愛いって、なんか嬉しいな。
初めて言われた。
「ねえねえ真子ちゃん。唯花ちゃんって、照れ屋さん?」
「はぁ!?違うわよっ!」
ふふっ。なんか、唯花ちゃんがめっちゃ可愛く見えてきた。
「姫菜乃ちゃん、よく分かったねっ!そーそ。照れてるから、怒ってる感じになんの。」
やっぱりーっ!
「唯花と真子って呼んでいい?もっと仲良くなりたいの。私のことも、姫菜乃って呼んで」
「うんーーーっ!姫菜乃、よろしくぅ!」
「いいよ。よろしく。」
やったーっ!
「姫菜乃ちゃーん。仲間はずれにしないでよー。」
きゃっ!凪沙ちゃんか。びっくりした。
「ふふっ。じゃあ、凪沙って呼びまーすっ!」
「やった!姫菜乃、よろしく!真子と、唯花も!」
やったー!みんなと仲良くなれたーっ!

Minami 2023年12月20日 (水) 12時33分(161)
題名:親友

「ねえ。部活、なんにする?」
あ。決めてなかったーっ。
「うーん。どうしよ。私は、陸上部とか、水泳部とかがいいなー。」
あー、唯花っぽいかも。
「私は、ぜーーーーったい演劇部っ!声優になりたいしっ!」
「えっ!?演劇部とかあるのっ!?私もそうするっ!」
女優になるためにっ!
「へーっ。私、料理部かなー。好きだし。」
学校生活、充実するぞーっ!
「青良さん、秋葉原さん、佐野さん、篠原さん。もう下校時間よ。盛り上がるのはいいけど、早く帰りなさい。」
「はーい」
3人と話してると、楽しすぎて時間を忘れちゃうんだよね。
「はぁーっ!部活、楽しみすぎるぅ!」
「はいはい。」
唯花と真子のコンビ、最強すぎる。
「じゃ、バイバーイ」
「うん。また明日ー」
学校、めっちゃ楽しかったよっ。最っ高!
「ただいまー」
「おいっ!」
あっ……。
「なーにが、『ただいま』だよ!ただいま帰りました、だろ?しかも、こんな遅くまで……、一体なにしてたんだよっ!」
私のお母さん、すっごく怖いんだ……。

Minami 2023年12月21日 (木) 11時44分(162)
題名:地獄の家

お母さんは、自分の思い通りにならなきゃ気が済まない。
「ごめんなさい。お友達と、お話していました。明日から気をつけます。本当に、ごめんなさい。」
「チッ。次したら、追い出すかんな。」
「はっ、はい……。」
怖い。
「あっ、お姉ちゃ、お姉さま。お帰りなさいませ。」
こういう風にしつけられてるの。
「月菜、ただいま。」

晩ご飯の時間になった。
部活のことを相談するなら、今しかない。
「お母様。あの、ご相談があるのですけど……」
「ん?なんだよ。言ってみ。」
ふぅ。
「部活に入りたいのです。」
「ふーん。まあ、テニスとか、金持ちっぽい部活ならいいよ。」
部活はいいのか。
「演劇部に入りたいのです。」
「はぁっ!?お前、まだ女優になりたいとか思ってるんじゃないだろうなっ!?」
ひっ。
「ごっ、ごめんなさいっ!テニス部に入りますっ。」
「ならいいわ。」
演劇部、やっぱり無理か。
凪沙も、事情を説明したら分かってくれるよね……。
「で?月菜は?中学とか、どうするわけ?」
「私は、受験をしようと思っています。将来お医者様になりたいと思ってるので、部活に入らず、勉強に専念したいのですが……」
月菜、やっぱしっかりしてるよ。
「いいわね。でも、入っとかないと内申点に響くかもしんないわよ?」
「そうですよね……。」
「ほーんと、月菜はしっかりしてるわよね。あんたも見習いなさいよ。」
「はい。」
お母さん、私のこと、『姫菜乃』って呼んでくれないな。

Minami 2023年12月21日 (木) 12時02分(163)
題名:初めてのケンカ

「凪沙、ほんっっとごめん!私、テニス部に入ることにしたっ!」
「えっ、なんで?姫菜乃、女優になりたいんでしょ?なら、絶対演劇だよ」
うっ。やっぱりそうだよね。
「ごめん。お母さんがダメって……」
「はぁ?親がダメって言ったからやめんの?姫菜乃の決心って、その程度なの?……。もういい。勝手にしたら?」
そう言って、凪沙は自分の席にもどった。
「悪いけど、凪沙の言う通りだと思うわ。」
そう言って、唯花も凪沙の所に行った。
「姫菜乃、ママ、そんなに厳しいの?ちゃんと話してないんじゃなくて?」
真子は、こっちに居てくれてるんだ。
「お母さん、気に入らないとすぐたたくの。だから、逆らえなくって」
「はぁ!?なにそれっ!凪沙っ!唯花っ!ちょっとこいっ!」
えっ、真子?
「真子、怖いよ?」
「2人とも、姫菜乃を責めるの、間違ってる。姫菜乃ママ、マジ怖い。」
こんなこと言って、大丈夫かな?
「えっ!?なにそれっ!姫菜乃、今日家行っていい?」
「ごめん、お母さんに許可取らないといけないの。」
礼儀正しい子じゃないといけないし。
「姫菜乃、ごめんね。全て姫菜乃が悪い、みたいに言っちゃって」
「私こそごめん。事情も知らんかったのに。」
仲直りできて、ほんと良かった。

Minami 2023年12月21日 (木) 15時33分(164)
題名:親の悪口大会

「てゆーかさっ、姫菜乃の母さん、超理不尽じゃんっ!ダメってなんなのっ!?そんなん、子供の勝手じゃんっ!」
「本当だよ!何様なわけ?」
なんか、3人が私のために怒ってくれるのすっごく嬉しい。
「姫菜乃って兄弟とかいるの?」
「あっ、うん。妹がいるよ。」
「じゃあ、妹だって可哀想じゃんっ!」
あれ?月菜からLINEきてる。
《月菜・お姉ちゃん、ヤバい。お母さんが、暴れ出した》
え……?
月菜は今日、午後から学校は休みで、今は家にいる。
《姫菜乃・大丈夫なの!?》
《月菜・とりあえず、私とお姉ちゃんの荷物をまとめて家を出た。》
良かった……っ!
「姫菜乃ー。さっきから携帯見てばっかじゃん。」
「おっ、お母さんが暴れ出したらしいの。それで、月菜は家にいて、荷物まとめて、家を出たらしくて……」
でも、どこに月菜をかくまっとけばいいの?
「えっ!」
「LINEでやり取りはできてるから、大丈夫。」
とにかく、月菜を安全な場所に……っ!
《月菜・お姉ちゃんの学校の前で待っとく?》
《姫菜乃・お母さんがきたらヤバいから、公園のトイレとかに入ってて!》
お母さん、追いかけてくる可能性あるもん。
《月菜・分かった》
でも、部活は来週からで大丈夫だとして、まだ、2・3時間はある。
《月菜・お母さんが、探しにきてる。一回、LINE送るのやめてほしい。》
お母さんが……?
どうしよう……。

Minami 2023年12月22日 (金) 08時42分(165)
題名:大切な妹

月菜、大丈夫かな。
無事だといいな……。
「青良さん、大丈夫?顔色が悪いわよ?」
「だっ、だい……」
「先生っ!姫菜乃、具合悪そうなんですっ!熱はなさそうなんですけど、喉とかも痛いらしくって……」
なに言ってるの、凪沙。
「あら。じゃあ、早退する?親御さんに、連絡しましょうか。」
えっ、お母さんに行ったらヤバい。
「それは大丈夫ですっ!昔、早退の連絡で怒られたのっ!病院に寄って帰りますっ!」
「分かったわ。じゃあ、夕方先生から連絡しとくわ。」
早く月菜のところに行こっ。
あっ、でも、月菜、お母さんがいるからダメって……。
どうすればいいの?
《月菜・お母さん、いなくなった!連絡おっけーだよー》
《姫菜乃・学校を相談したの。行くあてならあるから、とりあえず駅に来て!》
私も急いで向かわなきゃ。
《月菜・おけ!私のためにあろがと》

Minami 2023年12月24日 (日) 19時01分(166)
題名:避難先

《月菜・おけ!私のためにあろがと》
ふふっ。月菜、焦りすぎて『あろがと』になってる。

ふー。駅についたーっ!
「お姉ちゃんっ!」
「月菜っ!!良かったぁ。」
てか、すごい荷物。
「どこに行くの?」
「おばあちゃん家だよ。私が4年生の時、いつでも避難しておいでって言ってくれたから。」
「へーっ!」
あっ。お金、大丈夫かな。
「お姉ちゃん、お金なら心配いらんよ。5万円ほど持ってきたので。」
おぉーっ!
「さっすが月菜っ!さんきゅっ!」
月菜、まじ頭いい。
「月菜、私のこと、姫菜乃でいーよ。めんどいでしょ?」
「あはっ、実は思ってた。じゃ、姫菜乃!」
親友みたいー。
「そうだ、聞いてっ!私、親友ができたの。真子と、凪沙と、唯花。めっっちゃ仲良くできそうなのっ!」
「良かったじゃん!私、みんなからかたい子って思われてるの。前さ、ババアが授業参観にきたせいでさ。で、それを知らなかった梨菜ちゃんもさ、みんなが無茶苦茶言うせいで離れて行ってさー。」
月菜、めちゃくちゃ喋るじゃん。
それに、ババアって……www
「姫菜乃は親友ができていいなーっ。まっ、姫菜乃の人柄かーっ。」

Minami 2023年12月24日 (日) 19時11分(167)


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