私・横山 優衣も、今日から中学生。 私には、小学校時代のトラウマがある。
ー小学校ー 「優衣ちゃん、一緒に学校行こ」 「うんっ!」 お姉ちゃんの瑠衣ちゃんは、中学2年生。2個上なの。 「私、国語が1番嫌いなんだよねー。優衣は好きだよね?なんで?」 えー。なんでって言われるとなんでだろ。 「うーん。本をいっぱい読むから……?」 「あー、確かに。優衣、めちゃくちゃ本読むもんね。」 でも、そんな理由じゃないよね。 「あっ!優衣、お母さんが買ってくれた、マンガ読んでるっ!」 ことわざとか、慣用句とか。 「それかー。覚えようと思ってなくて読んだ時って、なぜか覚えれるよねー。」 そういうものなの? 「あっ、もう学校だ。じゃあ、バイバイ!」 「うんっ!バイバーイッ!」 やっぱり、瑠衣ちゃん大好き!
「おはよーございまーす!」 「優衣!おはよっ!」 「おはよー」 この学校は、1クラスしかない。そして、このクラスの人も、挨拶を返してくれたりして、本当に好き。 「みんなーっ!聞いてーっ!優衣ちゃんったらぁー、まだぁー、お姉ちゃんと登校してるんだよぉーっ?」 えっ。おかしいの? 「別によくね?」 「うんうん。フツーでしょ。」 良かった。 「それでね、みーの悪口言ってるの。」 え。言ってないし。 美晴ちゃん、なに言ってるの? 「はぁ?美晴、頭大丈夫?優衣、そんな悪口とか言わない子だよ?」 まいちゃん……、ありがとう……! 「そっ、そんなこと言われたって……。みー、聞いたもん。」 「まい、責めるのはやめようぜ。嘘か本当か分からないし。」 言ってないけど。
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