歌帖楓月 |
|
ガイガー管理官(25歳男): こんばんは皆さん! 続きを載せますね!(いきいき)
::::::::::::::::::::::::
宿題は終わった。二人で紅茶を入れて一息ついている。 「中将、どうして色々覚えてるの? 高校の勉強のこと」 お陰でとても助かったが、……他の大人からはよく「中学校までの勉強ならなんとか教えられるけど、高校になると駄目だね」ということを聞く。学校の先生なら知っていて当たり前だが、それ以外の大人だとなかなかそうはいかないらしい。なのに教えてもらえた。 中将は苦笑した。 「使う知識だからね。私は高校ではなくて別の学校だったけれど、その時覚えていたことでも、その後に使わない知識なら、忘れるよ」 ロイエルは、ふうん、と言って、うなずいた。そうか、使うのか。数学や化学やその他色々を。それなら、勉強しがいもあっただろう。 一口、紅茶を口に含んだ。香りに包まれるようだ。 「中将は、私くらいの時、勉強できた?」 聞いてみたくなった。できたそうな、気がする。今でここまで覚えてられるなら。 「まあそれなりにはね」 返答はそれだけだった。静かに笑っている。ロイエルはもっと聞いてみたくなった。 「学校、面白かった?」 その問いに、学校? と言い重ねて、中将は、その時を思い出すような顔をして、次いでほほ笑んだ。 「おもしろかったね。たしかに。今やっていることに続くことを学んできたわけだし」 中将の穏やかな表情につられて、ロイエルはもう少し聞いてみたくなる。 「友達とかと遊んだりした?」 「ああ。そうだな……ルイセの兄さんとかね。後は、君の知ってるところではアストン中将とか」 ……その3人の学校時代……ちょっと想像しにくいような、しやすいような。 「ふうん……」 いつも何処かで戦ってるこの中将にも、自分と同じような時間があったのかと思うと、ロイエルはどうしてか少しだけうれしくなった。
::::::::::::::::::::::::
ガイガー管理官: はい。なんか平和だねえ。あーあ。 え? いやいや、良いことですよ? 別に戦闘状態を待ち望んでるわけじゃないですよ?
それではまた! |
(135)投稿日:2005年02月11日 (金) 19時31分
|
|