歌帖楓月 |
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ガイガー管理官(忘れ掛けられた男25歳) はいこんばんはー。 作者がここの更新忘れかけてましたよ。 アッハッハッハ。 笑い事ですまそうって腹ですよ?
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入浴をすませたら、もう11時を過ぎていた。宿題は済んだ。中将には仕事がある。これ以上邪魔をしては悪いだろうと思って、ロイエルは、中将に挨拶をして、あてがわれた部屋へ行こうと思った。 彼の部屋、というか、書斎は二階に上ってすぐの所、ロイエルが寝る部屋は、書斎の部屋の次の次、二階の奥から2番目の部屋だ。 七分丈の木綿のパンツと長袖のシャツを着たロイエルは、書斎の扉を叩いた。 「はい、どうぞ」 声が返ってきたので扉を開ける。彼は、先程ロイエルが座っていた場所、机の前に腰掛けてペンを走らせていた。さっきまで、教科書が数冊と薄いノートが広げられていた広い机の上には、大量の書類と、分厚い書籍が積まれている。 「中将、お風呂上がった。私、もう寝るから」 「ああ、おやすみ」 「おやすみなさい」
そして、深夜。静寂と、時折遠くで聞こえる車両の通過音のみが響く。 「……」 いつもよりも、確実に1時間は早く床についたロイエルは、目を覚ました。 今、何時だろう? そう思って、目をこらして時計を見ると、2時を過ぎている。11時ごろに寝たので、3時間は眠った計算になる。 しいん、と静まり返った夜の空気。外から窓を通してカーテンごしに外灯の明かりがわずかにもれてくる。ひやひやとした空気が布団から出た肌に触れてくる。そのため、だんだんと目が覚めてきた。しかし、日の出までにはあと3時間はある。 ……水か何か飲みに行こうかな。 ロイエルは起き上がり、ベットを降りた。長袖のシャツに七部丈の木綿のパンツを寝間着がわりにしている。 部屋を出て、階下の台所へ向かった。 空気が冷えている。それは、濾過されたように清浄な気がした。
ふう、と、ゼルクベルガーは息をついた。 一通り終わった。机上の小さな時計を見ると、2時を回っている。使用した書籍を本棚にしまい、書類をカギのかかる引き出しに入れ、机をまっさらな状態に戻すと、彼は窓へと向かった。 遮光カーテンを開けると、夜空にはわずかながら星が散らばっていた。 都市の星空。人口の光にかき消されて、星明りはかすれるほど弱い。他所で見る空とは別の空だ。
かたん、と音がした。
ゼルクベルガーはゆっくりと振り返った。扉の外で物音が聞こえた。 きっとロイエルだろう。
「まだ起きてたのかい?」 階段を降りかけたところで、書斎の扉が開いて、ゼルクベルガー中将が顔を出した。 「ううん寝てたわ。ちょっと目が覚めたの。水を飲もうかと思って、台所に行くところ。中将は、まだ起きてたの?」 「そうだよ。今、一段落したところだ」
二人は1階の居間で、並んでソファーに座り、今度は暖かいミルクを飲んだ。 中将は、窓の外を見ている。 「中将、何見てるの?」 暖かいカップを両手で持って、ロイエルが首を傾げた。 中将は少し笑って、右手に持っていたカップを卓上に置いた。 「星空をね」 ロイエルは、中将の視線を追い、自分も同じ方角を見てみた。 「首都でも見えるの? ああ。少し、見えるね」 南に面した大きな窓の向こう、庭木に囲まれた小さな夜空に、消え入りそうに小さな星があった。 「はっきりは見えないね。明かりがたくさんあるから、空が明るいもの」 ロイエルが、目をこらして星を見つめながらそう言うと、同意が返って来た。 「うん。……あれは多分、オリオン座だと思うんだけどね」 「本当?」 ロイエルは立ち上がり、窓のそばへ行って、その星をじっと見た。 星座の形は知っているのだが、いかんせん輝きが足りず、目をこらして見てもよくわからない。 「……中将、部屋の明かりを消したら、少しは見えるようになるかもしれない」 消していい? と尋ねると、いいよ、という返事をもらえたので、ロイエルは電気を消した。居間が闇に落ちる。 窓の外に、街灯に気圧されてはいるが、なんとか星が見えた。 ロイエルは振り返って微笑んだ。 「少しだけ見えるよ。中将」 「本当?」 中将が軽く笑ってロイエルの隣にいく。
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ガイガー: ちょっと多めの更新でしたな。 穏やかですなあ。 今の所ケンカなしですよ? このままで終わるかな?
ではまた! |
(136)投稿日:2005年02月20日 (日) 00時51分
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歌帖楓月 |
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ガイガー: 続投。 作者がブログに、更新お知らせ入れてきましたが。 この作品、これでも16禁なのよね? どこが? って感じなんだけどね? 「そのうちそうなる」ので、前もって指定してるのよね。 ……18禁まではならないはずですがね。 (というか作者が書けませんが)
どうも、今回は特に穏やかなので、どんなもんかねえ?と思わないこともないんだけどね。
ということでした。 ということで、それではまた。 |
(137)投稿日 : 2005年02月20日 (日) 01時01分
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