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情報処理課分室 のぞき見 D.M.B.

ここは、DEEP METAL BATTLE を、一部の登場人物がのぞき見しているページです。
これもとりあえず作品の一つとして見てください。ネタバレありです。

そのほか、疑問感想などございましたら、ぜひぜひ書き込んでください。お待ちしてます!

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歌帖楓月 返信
ガイガー(25歳 男):
 皆さんこんばんはー!
 何ですと? 本日更新分他作品よりも時間が随分後じゃないか、ですって?
 ……まあそんなこともあります。人生色々、お嬢さんも色々、かっこいい男は僕だけ。
 はい。素直に白状しましょう。すんません忘れてました!

 てなことで、さくさくいきましょうね!〔IF〕の続きです!


:::::::::::::::::::::::::


キャラクター入れ替え編『もしもロイエルとエミリが逆だったら・・・』


   DEEP METAL BATTLE [IF]1 第12話


 そして、領主の館。
 可憐な少女は、石の上で朝を迎えた。
「……結局、中将とはなんにもありませんでしたわ……」
 苦い表情でため息が漏れる。
「なんてことなの。このわたくしの魅力になびかない殿方がいるなんて」
 何か、効果的な作戦はないかしら。外見とは全く逆の、百戦錬磨の猛者のような抜かりのない思考を、この少女はしている。
「取り敢えず、他の国軍兵士(男)は簡単にたらしこめるからいいんですわ。それで、簡単に情状酌量の根拠は作れますの。だから、もう、私の罪なんて無いも同然。問題は、あの中将ですわ。彼を落とさなければ、私の未来はバラ色にはなりませんの」
 どうすればいいか。あの「エミリ」は、どうやって中将を? 彼女、どういう性格だったかしら? 彼の好みが、彼女のような性格の女だとしたら。
「えっと、くそ真面目で生意気な女……? それも説教好きの。……いやーん、ロイエルにはそんな根性悪なことなんてできなーいっ」
「この根性悪のくそ生意気な小娘! そこにおったかあああ! オウバイ様の怒りを思い知れええ!」
 石牢にて一人悩む可憐な少女に、突然、謎の影が襲いかかった。

「きゃああああああ! なんなんですの! この小汚ないシワくちゃのクソババアは!? いやあんっ! こわいですわ! 中将様ぁ、助けて! 兵士の皆さん方助けて! ロイエル死んじゃうかもー!」
 突然、天井に出現して、座っていたロイエルの上に落ち、怨霊よろしくのしかかって首を締めようとしたオウバイを、なんのためらいも無く蹴り払って、ロイエルはそう叫んだ。
「ぎゃー!」
 けり飛ばされたオウバイが、石の壁にぶち当たって、べちゃっと、ヤモリのような格好でずり落ちる。
「いやああああ! 恐ろしいおばあさんに殺されるわあああ! 誰かっ、誰か、はやく来てえええええっ!」
 ロイエルは、そう悲鳴を上げながら、床にのびたオウバイにフライングニードロップをくらわせた。
「ぎょわっっ!」
 オウバイがつぶれたカエルのような悲鳴を上げる。
「ああーん! 誰か来て! お願いっ、早くうー!」
 そのまま、コブラツイストに持ち込んだ。
「ぐっ、ぐええっ、いた、痛いだよ! 足が『ミシ』ってゆうただよ! ロープロープ!」
「いやああああん!」
 4の字がためが決まった。
「どうしたっ! ロイエル!」
 遠くから、兵士の声と足音とが近づいてくる。
 ロイエルは、脂汗を流しているオウバイから身を離した。そして、牢の隅に座り込む。
「どうしたんだい! ロイエル!」
 若い兵士たちが大量にやってきた。
「ああんっ! 皆さん! ロイエルとっても怖かったわ! なぜって、そこに死んだふりをしているおばあさんが突然、牢の中に現れて、……ロイエルをっ、ロイエルを殺そうとしたの! 一体誰なのこのおばあさん! ロイエル、とってもこわかったわ!」
 牢の隅でうずくまり、真珠のような涙をこぼし、青い顔で脅え、かたかたと震えている、可憐な美少女。そして、牢のどまんなかで、カエルの干物のようにのびている醜怪な老婆。
 兵士らがロイエルの言葉を信じたのは言うまでもない。

 エミリと中将、そして、彼らについてきた兵士らが領主の館にもどったときには、すでにオウバイとドクターは捕らえられていたのだった。
「一体、何が起こった?」
 中将の問いに、館で待機していた兵士が答える。
「あの婆さん、老体に鞭打ってなんとロイエルを始末しに来たんですよ。でもやっぱり年なんですかねえ? 発作か何かを起こして、今、虫の息で、息子の医者から手当を受けています。二人ともあっさり身柄を拘束されました」
 中将はエミリを連れて、オウバイが手当を受けている部屋へと向かった。
「ううーん、ううーん、足が、背中が、顔面が、痛いよおおおお! わしの美貌が……ううーん……」
「ああ御祖母様! 一体どうして! まるで、あり得ない速度で壁にぶち当たって、背中に細い丸太のようなもので鋭い一撃を受けて、とどめに足を変な方向に曲げられたようなケガじゃないですか! 一体何があったんですかあああ!」
 客間のベットの上で脂汗でうんうん唸る老婆と、そのそばでわんわん泣いている医師の姿があった。
「ぐわああ、痛いんじゃよおーー。ううーんうーん。あああーロイエル! ロイエルー……ゆるさん、ゆるさんぞおお!」
「ああ、御祖母様! 一体、誰がーーー!」
 のびていた場所が石牢であることからして、誰がやったかは明らかだった。
「ロイエル……」
 エミリが、渋い顔でつぶやいた。
 中将も苦い顔をしている。
「……まあ、お陰で首都への搬送が楽になったと言えなくも無いが……」
 そして、二人とも、「むごい」と異口同音につぶやいた。


:::::::::::::::::::::::::


ガイガー:
 僕、エミリちゃんの主題歌考えちゃった。一部分だけ掲載しちゃう。
 行け行けエミリ、押せ押せエミリ、強いぞみんなのエミリちゃん♪
 もとい。今はロイエル役だったね。
 ここまで好き勝手やれたら、毎日楽しくって仕方がないだろうね。
 オウバイVSロイエル(エミリ演)は、
 見事にロイエルの勝ちー。

 次回は最終回ですよ。
 それでは。 
(114)投稿日:2004年11月13日 (土) 23時22分

歌帖楓月 返信
ガイガー管理官(25歳 男):
 皆さんこんばんは!
 いやー、この分室にもお客様が来て下さるようになりまして、僕、とっても嬉しいです!
 全国3億5千万人のお嬢さんたち、僕は貴方のご来訪を、心からお待ちしておりますよ?

 さーて! [IF]の続き、いってみましょう!(ごきげん)


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キャラクター入れ替え編『もしもロイエルとエミリが逆だったら・・・』


   DEEP METAL BATTLE [IF]1 第11話


「!」
 中将はすきの無い表情で、辺りに神経を張り巡らす。
 エミリは、驚いて周囲を見回す。
「誰?」
 しかし、ドクターは、その声を聞いた途端、溶けるような忘我の表情になっていた。
 そんなになるほど魅力的な声ではなかったのに。
「馬鹿だねえ! ジョン! 何が何でもエミリとの婚約は解消しちゃいかんのじゃーよー! そんなことしたら、『領主の財産を食いつぶし、天下の美女オウバイ様が豪遊計画』が、台なしじゃないかっ!」
 再び、声が聞こえた。しわがれた老婆の声が。
「ああ、オウバイ様! ! ! 麗しのおばあさま!」
 医師が、へなへなと床に崩れ落ちた。感激による身体の弛緩からくるもののようだ。その上、涙まで流している。
「おばあさま、お会いしとうございました! 前にお会いしたのは、そう2日前! 一日千秋の思いでございました!」
「オウバイさん……」
 エミリの表情が強ばる。
 そして、診察室に、第4の人物が現れた。

「いーっひっひっひ! 村の衆に顔を見せるのは何十年振りかのう? 美女オウバイ様のお出ましじゃあよお!」
 腰がくの字に曲がったしわしわの老婆が、老獪な笑みを浮かべた。どこに美女がいるというのだろうか?
「あなたが、紛争の首謀者のオウバイ老ですか」
 ゼルクベルガー中将が、口を開いた。
 オウバイの老顔が彼の方を向く。
「なんだい? 私のファンかい? ウッフーン」
 中将が、怒りの表情になる。
「寝言は寝てから言え」
「ああーオウバイ様! 私以外の者に目をかけては嫌でございますー!」
 ドクターが泣きそうな声を出した。
「うるさいよジョン! 見るんだったら若い男だよ! そんでもって見目形がよけりゃあ言うことないんじゃーい! あんた、いい男だねえーえ? 私の恋人になりたいのかい? うふん、そうなんだ? うふふ、悪いようにはしないよ? うふふ」
「その口、永遠に固めてやろうか?」
「あ、あの中将、落ち着いてください……」
 エミリが彼を気遣う。
 中将は無表情で腰の長剣に手をかけている。彼は、恐らく内心では相当な忍耐を払って数度呼吸を整えた後、再び口を開いた。
「丁度良い所で、お二人が揃ったようだ。これから領主の館でお話しを伺いたいと思うのですが、来ていただけますか?」
 オウバイが、にいいっと笑った。
「あんた、私に命令するのかい?」
「お願いをしているのですが」
 老婆は含みのある笑顔で数度うなずいた。
「なるほどねえ……あんたがあれだね? 今度来た指揮官とやらだね? ふっふふ。紛争のケリを付けるための切り札だっていうじゃないか?」
 中将は静かに笑って首を振った。
「さあ、切り札かどうかは。ただあなたがたの動機を伺わないことには、紛争の性質を見極めようがない」
「いっひっひっひ! たしかにねえ? 謎だらけなんだろう? 理解ができないんだろう? この天下の美女様の心が、さっぱりわからないんだろう? そうだろうねえ。私は神秘的な女じゃからねえ。で、なんで私がわざわざ領主の館に行かなきゃならないんだい? ここだっていいじゃないか」
 忍び寄って来て懐の刃物を突き付けるようなオウバイの言葉に、中将は静かに笑った。
「紛争は村で起こっている。だから村の主の疑問をまず解いていただきたい。ドクターの話によると、あなたは、村のために紛争を起こした様子だ。そして、領主の館の地下牢には、ロイエルがいる。彼女は、あなたとドクターに操られていただけと、自分の潔白を主張している」
「なんじゃとっ!」
 オウバイが仰天した。
「あの我がまま上っ張り小娘めえーーー! 今まで好き放題しとったくせして、なんじゃい! わしらの所為とか抜かしよるんか!」
「ええ」
 中将とエミリとが、二人してしっかりと頷いた。
 オウバイは皺だらけの般若のような形相になった。
「うわかった! 頼まれんでも行ってやるわいっ! おのれええ! ロイエルウウウウ! わしゃ一足先に行って、ロイエルをとっちめてやる! ジョン! お前は後から来なっっ!」
 オウバイの姿が、診療室から、フッとかき消えた。
「ああ! オウバイ様ー! 待って下さーい」
 ドクターが大慌てで家の外へと駆け出して行った。
「……行きましょうか」
 中将は、エミリを促した。



:::::::::::::::::::::::::

ガイガー:
美の女神であらせられるオウバイ様がご登場ですよ? 皆さん。
ハハハ。現ロイエル君とはどこまでも相性悪そうです。
ゼルク君は相変わらずオウバイ婆さん嫌いみたいねえ?
オウバイ婆さん、可愛いじゃないの。受け入れてあげなよー。
きっと、ロイエル君もその方が嬉しいと思うよ?

ゼルク:
何を勝手なことを言ってるんだ?

ガイガー:
……ていうか、勝手なこと言ったらさあ、絶対、君が出てくるよね?
誰からそういう情報聞いてるのさ?

ゼルク:
というより、ガイガーがこの仕事場に来ている率よりも、私が来ている率の法が高いんだぞ? この仕事嫌いが。

ガイガー:
……えへ?

ゼルク:
はい報告文書。提出したからな。じゃあな。(久方ぶりに、管理官の姿を見た様子)

ガイガー:
ええ? もう帰るの? ゆっくりしてきなよー?
ここにこれ、素敵ディスクが

ゼルク:
(無言で一閃)

ガイガー:
! どわああ!?
君、なんでセラミックサーベル携帯してるのさ!?
こわっ! 銃刀法違反!?

ゼルク:
貴様が通常の勤務時間に不在だからだ。
今こっちも仕事中! じゃあな。
(消え)

ガイガー:
 あ。この硫黄混じりの温泉の香りは……ミディールの温泉地帯ね?
 あなたを出し入れする魔法使いさんによろしくー!
 でも、たとえ可愛い子でも手ぇ出したら駄目よぉ?

「ごん」

 ……ぐはっ!? 今度は岩が降ってきた?! 硫黄臭い!?
 まあいいか。
 それでは皆さん、また来週!

(112)投稿日:2004年11月06日 (土) 23時35分

海月 返信
今晩は♪海月です。

歌帖楓月さま
きゃ〜〜〜(ハートマーク)
こんな素敵なお返事、幸せすぎて・・鼻血でそうです。
いいんですか?こんなに甘やかしちゃって。
調子に乗って、質問しまくってしまいますよ。
(やる気 満々)
睡眠時間・・・AM4:00までは起きてました。
一気に全部読みましたから。(翌日、仕事だってば!!)という心の声は、無視よ無視♪うふふふふ(怪) 

コハリトさま
「三日月国のいそがしい3日間。」のレビュー、拝見してました。
にもかかわらず、気がつかずにいました。(苦笑)
素敵な紹介文だな と思ってましたよ。
タトゥー・・おぉ〜〜、コハリト様も、小説を書かれてるんですね?
読んでみたいです。アドレス教えてくださいませ。
調子に乗りすぎて、物が飛んでこないように気をつけます。(笑)
今度から、ヘルメットでも持参しようかな。
・・・持ってないから、鍋にしようかしらね?


さて、正気に戻って・・・。(本当か?)

あら。(ニッコリ)
ガイガーさん。
ポテト大好きなんですよ。頂きます。おいしです。
あったかいですね。揚げたてですか?えっ、今??どなたが・・・(タラ〜〜)
国軍管理職 本人は良いとして、伴侶の方々って、このことご存知なのですか?一般の方達にも、ここまでチェックが厳しいことは知られてなんじゃありませんか??

硬化処理・・・ちっ。(舌打ち)映像は、毎回 保存するんですか?莫大な量ですよ!!
「あ、参考にしよ」・・(笑顔満開)素敵な追加質問。感謝します。(握手を求める)


ブルックリン(仮名)さん、エドモンド(仮名)さん
正直なお答え(?)ありがとうございます。
ここまで すごい仕事内容だと、情報処理課の方たちは、選ばれた方々ということなんですね。口が堅いことが、第一条件になるのかな?
なんにしても、エリート(笑)じゃないですか!
(上司の弱みを知っている♪なのに、使えない・・だろう)

(言いたい事だけ言って)
では、またお邪魔します。(逃げ〜〜)
(110)投稿日:2004年11月06日 (土) 19時24分

歌帖楓月
いらっしゃいませ海月さん。
ご来訪ありがとうございます!
前回の返事、こちらこそ、とっても楽しく書かせていただきました!
そして、DMB一気読み!
午前4時までですか!?
うわー、それは、お疲れ様でございましたっ! m(__)m深々
ありがとうございます!
そして、ものごっつう嬉しゅうございます!(ごっつう、って……)

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ガイガー(25歳 てんぷら職人兼務):
こんばんはー! 前置き無しに私が登場です!
いらっしゃいませ海月さん!
ポテトは、僕が分室内のキッチンにて圧力鍋で調理しましたよ? お口に合いましたら、ガイガー幸せです。

さて、質問ありがとうございます。質問ですよね? 質問決定ですね(決め付け)
嬉しいなぁ。さっそく答えさせていただきますよ。
今日は部下二人は欠席させました。
上司として、言いにくいことをズバズバ言いますので、配慮いたしました。
ハッハッハ、優しい上司でしょう? 僕って。

「伴侶は知ってるの?」
 知らないのですよー。ロイエルも、もちろん、何一つ知りません。
 この「管理職の生活全監視」は軍の機密事項でして。
 一般の皆様はおろか、軍の一般兵も知らないことでございます。
 知ってるのは、我々情報処理課と、管理職当人たちだけです。
 ……え? 「ばれたらどうするの?」 ですって?
 ちょっとこわい話になりますが、聞いた人もばらした人も、共に消されます。言っていいのかな? ちょっとネタバレになるかもですが、「ゲートブレイカー狩り」っていうのが、あるんです。本当に「消され」ます。その様子、見てたら、ちょっとこわいですよ。
 ……え? 「この分室でベーラベラしゃべるのはいいの?」ですって?
 だってここは、「情報処理課分室の中」ですもの。世間とはつながってないので、いいんですよ。多分。未だに僕自身が消されてませんので、大丈夫なんでしょう。

次のご質問「硬化処理…莫大な保管量になるのは、大丈夫なの!?」
 ……ふふ。いいところに気付きましたね?
 ええとですね。まず、硬化処理ですが。
 これは、「保存ディスクを簡単には閲覧できないようにする処理」なのですよ。軍でも本当に限られた人間にしか見せちゃ駄目な時に、行う処理です。
 そして、次の質問「保管量は莫大になるんじゃないの?」ですね?
 これはですね。保管開始後最初の2年間は、通常のディスクに保管されるのですよ。3年目に入りましたらば、保管方法が変わるのです。
 「円盤ディスク」ではなくって、1センチの立方体の……名前はなんだったかど忘れですが、「黒い立方体の記憶体」に保存しなおすのです。
 その記憶体に、とってもとっても沢山の情報が詰め込めるんです。「量子コンピュータ」とか、「DNAコンピュータ」とかが存在する世界なので、何とかなるんですよ? でも詳しくは答えられないの。作者が「とりあえずそういう記憶媒体だけ拝借しちゃえ!」とかいい加減なこと思ってるから。トホホ
 まあ、とにかく。
 てな具合に情報を詰め込みまして、「情報保管課」にて保管されています。

 ええと、次のご質問は、
「情報処理課に入れるのはどんな人? その後の身の振り方は?」ですかね。
軍に入る時点で、心理検査とか、身辺調査を行いますので、まあ、極端に異常な人はいません。少なくとも入軍時点では、ですがね?
その上で、体力作業苦手な人で、前線大好きじゃない人で、暗躍大好きな人……を選んでいたら大問題なので、(違うのか!?)
とりあえず、「精密機器恐怖症でなく」「口が堅い、身元も堅い人」を選びます。
それが、情報処理課の職員として配属されます。
情報処理課の職員の顔は、誰も知りません。一部の軍幹部は知ってるけれどもね。たとえばブルックリン(仮名)君は、表面上は「総務課勤務」となっています。もう一つ言えば、情報処理課のある場所も、一部の軍幹部を除いては誰も知りません。
で、異動になりまして情報処理課から去ることになりましても、
ここで知りえた情報を口外することは、固く禁じられます。
口外したらどうなるかって?
「消されます」 さっき言いました「ゲートブレイカー狩り」です。
 狩る側の職員も、実は情報処理課の誰かなのですが、本人と管理官の僕以外は誰も知りません。

 ちょっとこわい話になっちゃった……。
 普通に仕事してたら、ちっともこわくない職場なんですよ?
 僕みたいに理解ある優しくってダンディな上司はいるしね?

「バキッ!」

 うお! 誰!? 誰なの!? 今、「保管文書総目録2」でぶった人は!?
 まあいいか、気のせい♪
 それでは、僕はこのへんで!

::::::::::::::::::

 という、ガイガーの回答でございました。
 ちゃんと答えになってましたでしょうか? (^_^;)不安
 それでは、失礼いたします!

 
(111)投稿日 : 2004年11月06日 (土) 22時44分

コハリト メール ホームページ 返信
お邪魔しま〜す!マジックペンbyエミリにはかなりインスパイアされました!
コハリト@ほぼ徹夜2daysです。(昨夜は2時間)
昨夜はタトゥーを書いていて今夜はあちこちネフサして、そんでもってやっぱりここにはまって一言残さずにはいられぬコハリトです。
いやー、さいきんさー、夜中にPCに黙々と向かっていることが多くって、一応私、こんなでも夫があるのですが、夫がさー、どうにもこうにも「妻がネット不倫してるんではないか」などと!(爆)
ガイガーさん、どうしたらいいの〜!
あはははは(笑うしかないヨ)。

海月様こんにちは〜。(私も挨拶)ポテトはいかが…(バキッ!)誰?いまぶったの?ここってね、突然いろんなものが飛んできたりするみたいなんですよ!要防災頭巾ですね!(ヘルメットじゃないところが!)

まこと、歌帖さまはサービス精神旺盛でいらっしゃいますね!
楽しかったです、ガイガーさん。男性職員2名様。
そうかそうか、参考にしてるのか。いやん。うけましたよ。
「書類の取り合い」での手刀……。ってなんだろう、とか思いつつ。

ではまた〜。
(108)投稿日:2004年11月06日 (土) 05時19分

歌帖楓月
コハリトさん、いらっしゃいませ!
徹夜二日! お疲れ様でございます。
そして、あらあら、ネット不倫疑惑ですか……。ひゃー。
それでは、私はちょっと引っ込みますね。

::::::::::::::

ガイガー相談室長(25歳兼任):
 こんにちは、コハリトさん!
 あなたとの逢瀬を、不肖このガイガー、心の奥底から楽しみにしておりましたよ?
 むう……不倫疑惑ですか?
 そんな時は、こんな言葉が有効ですヨ?
 愛しい旦那さまに向かって、熱い視線で見つめながら

「んまあ、何を言っているの? 愛しい、あ・な・た! 私の心のホームページは、あなたでデフォルトなのよ?」
あるいは
「あたしのハートのプロバイダは、あなたに永年契約済みよ?」

 ねっ? この熱くて甘ーい言葉で、オールオーケイですよ?
 ……え? 僕の夫婦生活? 家庭内ネット事情?
「ねえガイガーったら、モニタじゃなくって、こっちをむ・い・て!」
 の言葉と共に、主電源消されて強制オフラインモード移行ですよ。
 愛してるよマイハニー。すねた顔も素敵さ。
 ……でも、仕事でパソコン使用時はやめてね。入力しなおし10ページ分はきっついのよ?
  
::::::::::::::

 ……以上、無効なアドバイスでした(^_^;)
 それから、
「書類の取り合い」での手刀っていうのは、
ここの掲示板の「書込みNo.80」あたりの「書類の取り合い その13」にございます。
今表示されているこのページの、「次のページ」にあるかと思われます。

それでは、頭上に気をつけながら失礼いたしますー。
(109)投稿日 : 2004年11月06日 (土) 16時11分

コハリト メール ホームページ
あ、参考にしよ。
ガイガーさんってばホントに引き出しの多い方なんだから。素敵です。
わっかりましたっ!徹底懐柔ですねっ!よし!今日の夕飯の支度は裸エプロンですなっ!(違うって)

海月様、コハリトのサイトは最初の投稿の右上のHOMEをクリックですよ。
ろくなもんでは無いですが、あそびにいらしていただければそらもう〜歓迎いたしますよ!
ではでは〜!
(113)投稿日 : 2004年11月07日 (日) 02時46分

海月 返信
乱入者。第二段。
海月と申します。

「超ネタバレ解説メール」という言葉に惹かれて、のこのこ出てきました。
コハリト様が、私の言いたかったこと全て話されいるのを見て、頷きまくっていましたよ。
私も、「三日月国」の「葉っぱ」から、ここまで漂ってきましたんです。
そんでもって、どっぷりはまり込み、睡眠時間を削って読みまくってました。
翌日はつらかった・・・。

さて、ここで情報処理課の若手男性に質問です。
青天の霹靂(パート2含む)を見た感想は?
(マイク片手に、満面の笑顔で詰め寄る)
下手なAVよりすごいのではないかと思ったのですが、
いかがなもんでしょうか?

ずっと、不思議だったのですが、常に監視ということは、
普段からこういった夜の秘め事(笑)を見てるんですか?

それとも、初めてでした??

興味しんしんに、詰め寄っていく。

(えっ?若手男性職員に詰め寄っている理由ですか?
女性の気持ちは分かりましたし、上司は笑い転げてますでしょう。
となると、気になるのは・・・ねぇ〜〜。)
(106)投稿日:2004年11月01日 (月) 00時03分

歌帖楓月
いらっしゃいませ海月さん。
まずは、歌帖楓月が、あいさついたします。
睡眠時間をけずっていただき、申し訳ないやら嬉しいやら嬉しいやら!
翌日の海月さん、睡眠不足……ごめんなさい!
そして、読んでくださいましてありがとうございますー!
掲示板に書き込んでくださって、とっても嬉しいです!

さて、ではわたくしは引っ込ませていただきまして。
「男性職員」を、引きずり出してまいりますね?

:::::::::::::::::::::
「さあ感想を正直に言うんだ男性職員」BYガイガー

ガイガー管理官(25歳 精神年齢は40過ぎ):
 今晩は! 海月さん! いらっしゃいませー! ポテトはいかがですか?(ってそれは前回あいさつの名残か)
 お客さんが来るっていうのは、素晴らしですよ! どうぞごゆっくりしていってくださいね!
 さあて、上司の「権力」もとい、「人徳」によって、ここに、二人の部下の男を拉致もとい連れてきましたー! ほら、君たち自己紹介して!

ブルックリン(仮名 二十代前半):
 こ、こんばんは、海月さん。この掲示板では司会進行役として、よくお目にかかりますブルックリンと申します。なんか質問内容がうわぁな感じですが、これも住民サービスです……よね?

エドモンド(仮名 同じく二十代前半):
 なんだこの仮名は!? 管理官! 私は漢字圏の人間ですよ!? ……あっ、まあいいか仮名だし。(下手なこと言うと、辺境の機器メンテナンスに出張させるぞと脅されている)
 海月さん、初めまして今晩は。情報処理課で管理官に突込み一番乗りはこの私、エドモンド(仮名)がやっております。

ガイガー:
 はいはい。では質問その1いってみましょうかね?
「青天の霹靂(パート2含む)を見た感想は?」

ブルックリン(仮名):
 思わず、チャンネルを教育テレビに変えそうになりました。ああ、そうではなくて。
 ゼルクベルガー中将という方は、品行方正な方だというイメージしかございませんでしたので(ここでガイガーが「騙されてるんだよ君は」とつぶやく)
まず、とても驚いて目を疑いました。そして、「あ、これってどっか別の幹部の映像と混戦しちゃったかな?」と現実逃避いたしました。
 今でもちょっと信じられないんですよね。あんな行動とられたのって、後にも先にも、あれ一回だけです。それ以外は、まあその、品行方正かなと。

ガイガー:
 「まあその」だって? 君、今まで僕が流出させてきた情報見てもまだそう思ってるの? いつも見てるでしょ? 現実から目を背けちゃ駄目だよ。

エドモンド(仮名):
 管理官も、現実の「隣の机の上まで山積状態の報告文書」から逃げないでくださいね。
 では私の感想を。
 ガイガー:「お、やるじゃんゼルクも」
 ……勝手に人の感想として、でっち上げないでください管理官!!!!
 失礼しました。では、改めまして、
 あれ? 目の錯覚かな? と、思いました。
 その後に続きました目を覆いたくなるような、あ、これ以上は表記禁止?
 ともかく、女の子にしていいことじゃないですよね。
 ゼルクベルガー中将らしくないことをなさっているな、と、思っておりました。もしや、オウバイに何か悪い術でも掛けられたのでは? とも思いましたが、研究員の魔法使いからはそう言った報告はありませんでしたので。
 ……あれは本人の意思なんですよね。どうにも信じられないのですが。

ガイガー:
 ヒトメボレなんだよ。そういうことにしておこうよ。今の所はさ。

エドモンド(仮名):
 カタカナ表記しないでください。漢字圏の私には「おいしいお米の品種名」にしか見えません。

ガイガー:
 ごめんね。お箸の国の人エドモンド(仮名)君。
 ああ、「下手なAVよりもすごいのでは?」については、僕がこたえますね?
 はいそれはもう。無修正ですから。暗がりでの行為でしたけど、うちの映像は「魔法使いによる暗視スコープ機能搭載ていうか、とにかくハイクリアな画面実現」ですし。「思わせぶりな題名とパッケージのくせに、見てガックリの金返せビデオ」とは、訳が違いましたよ? 見ます?

ブルックリン(仮名)andエドモンド(仮名):
 駄目ですっ!!!!! あれは硬化処理されてアストン課長の所へ封印されてます!

ガイガー:
 うお。こわいよ君たち。「皆殺しのアストン」の所に取りに行くのがそんなにこわいのか?
 まあ、いいや。
 はい、では次ですね。
「ずっと、不思議だったのですが、常に監視ということは、普段からこういった夜の秘め事(笑)を見てるんですか?」
 へへへ。
 ほら二人とも、はりきってーどうぞ!

ブルックリン(仮名):
 はい。
 いつも見ております。特に夜勤の時は、絶対にありますよ。はあ。(ためいき そういう映像苦手)
 国軍管理職は情報処理課に対して、いかなる情報も開示する義務があるのです。それが、管理職に上がる時の絶対条件でして。
 公的なものであれ私的なものであれ、常に、管理職の動向は、わたくしたち情報処理課によって監視されております。
 ゼルクベルガー中将とロイエルの映像は、初々しい類ですね。目の毒では、ないです。だからといって、好きで楽しんでいるという訳ではないですよ。あくまで仕事です。……ええ。

ガイガー:
 やだこの人ったら、お顔が真っ赤よー? 職場では平気なくせにー?
「何言ってるのか聞こえませんでしたよね? 音声もっと大きくします」とか言ってるくせにー!

ブルックリン(仮名):
 仕事で言ってるんですよ! 仕事として割り切ってるんです!

エドモンド(仮名):
 公私混同は管理官だけです。 真面目に相手をするのは止せブルックリン(仮名)。管理官を無駄に喜ばせるだけだ。
 では、私の意見を。
 夜はですね、……多いですよ。やはり。それぞれの実情に応じたものが、見られますよ。
 そういった映像も、慣れればですね。なんてことも無くなるのですよ。
 新規に入った職員がそれに慣れるまでに、二ヶ月はかかりますね。
 慣れるまでは、交代してくださいと叫んだりとか、トイレに駆け込んだりとか、思わず生唾飲み込んでしまったりとか、表情が妙に固まって震えてしまったりとか。
 皆、通る道です。誰もからかいませんよ。……一人の上司を除いてはね。

ガイガー:
 はいはい。硬いねえ? んじゃ、こう聞こっと。
 そういうのいっぱい見ててさぁ、
 「あ、参考にしよ」って思ったことって、あるでしょ? あるでしょ?

ブルックリン(仮名):
 帰らせてもらっていいですか?

ガイガー:
 何逃げてるのさ? なんのための仮名よ? もう。硬い答えなんて、面白くないじゃないのよ。ほら答えて。答えないと、どうしよっかな。別にここ、情報処理課内だし、私生活ばらしたっていいんだよぉ?

エドモンド(仮名):
(……鬼だ)

ブルックリン(仮名):
 わかりましたよ!
 「ああすると嫌われるんだな。やめとこう」
 と思ったことはあります。以上です。

エドモンド(仮名):
 はいはい、正直に言えばいいんでしょう。あります。参考にしました。……感謝しています。

ガイガー:
 おお! エドモンド君、えらいぞー! 人間は正直が一番だ。

エドモンド(仮名):
 管理官は?

ガイガー:
 それでしばらく嫌われた。「そんなことするガイガーって大嫌い。家に帰るから。じゃあね(離れしなにボディブロウ2回)」といって二週間にわたって実家に引きこもられた。一人冷たいごはんを食べる僕のところに、奥さんのお父様が「ガイガー君、ハッハッハッハ!」と笑い転げに来てなぐさめてくれた。
 ……君たち、見てたでしょ?

ブルックリン(仮名)エドモンド(仮名):
 はい。しっかりと。駄目ですよ無茶させちゃ。ゼルクベルガー中将のこと、変な風にいえないですよね?

ガイガー:
 僕、アレ一回こっきりだもん。……もう、こわくてできません。
 ゼルク君は、今の所、二ヶ月に1回くらいはロイエルちゃんから平手で打たれて「もうしないって言ってたくせに!」って、泣かしてんだか泣かされてるんだか。……ばらしちゃおっかなー? あれ酷いことじゃないけど、そりゃ17歳の清純女の子なら怒るわ。

エドモンド(仮名):
 ばらしたらゼルクベルガー中将から斬られますよ?

ブルックリン(仮名):
 怖かったよなあ。この前の「書類の取り合い」での手刀……。
 カマイタチか!? ソニックウエーブか!? って思ったもの。

ガイガー:
 ……思い出したよそういえば。あのタンコブの痛みが甦る……。
 てなことで、それじゃあお開きにしましょうかね。
 海月さん、ご質問どうもありがとうございましたー!
 僕、とっても楽しかったですよ?(部下いじめができて)

ブルックリン(仮名):
 海月さん。どうもありがとうございました。
 私は、どうやらこの分室に配属されている身ですので、またお目にかかることもあるかと思います。

エドモンド(仮名):
 ご質問ありがとうございました。海月さん。
 ご参考にしていただければ幸いです。

ガイガー:
 ご参考にならなければ、裏情報を……

二人:
 やめてくださいっていってるでしょ!?


ガイガー:
 はいはいはい。
 さあてと、今晩はめずらしく夜勤に出ようかな。
 また何かありましたら、びしばし書き込んでやってくださいね?
 疑問突込み大歓迎です。
 それでは、失礼します!
(107)投稿日 : 2004年11月02日 (火) 00時07分

歌帖楓月 返信
ガイガー(25才男 情報処理課管理官):
いらっしゃいませこんばんは! ご一緒にポテトはいかがですかー?
って、一回言ってみたかったの。
どうにもこのあいさつ「いらっしゃいませこん○○はー!」って、
ファストフードの店員さんを思い出して仕方がないんだよね。
……え? そんなの僕だけ?

では、なにごともなかったかのように〔IF〕の続きをどうぞー!
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キャラクター入れ替え編『もしもロイエルとエミリが逆だったら・・・』


   DEEP METAL BATTLE [IF]1 第10話


 翌朝。中将とエミリと、何人かの兵士とが、医師の家を訪れた。
 湿地から立ち上る霧が、村を白く煙らせている。
「おはようございます。ドクター」
 エミリは、先頭に立って医師の家の扉を叩いた。
「ドクター?」
 返事がない。
 エミリは、不安になった。まさか、ドクターの身に何かが? 
「ドクター? ドクター! ……おかしいわ! いつもは、朝がとても早い方なのに!」
「落ち着いて、エミリ」
 まさか、逃げたか? 中将はそのような事を考えながら、エミリを脇に避けさせて、扉を壊すべく、部下に指示を出そうとした。
「……ぅぁー……、はいはいはいぃ……今開けますよおぉぉ……」
 ところが、呑気な声が、家の中から漏れ出て来た。
「……」
 次に、がちゃりとドアが開いて、寝癖のひどい頭の、半分以上寝ぼけているドクターが、顔を、のっそりと出した。
「ド、ドクター……おはようございます。その、どうしたんですか? いつもは早起きのドクターが、」
 ドクターのめずらしい姿に驚いたエミリは、思わず尋ねた。
「ああ……エミリ、おはよう。いやー久しぶりによく眠れましたよ。いつもは、早起きのロイエルの朝食を作るのに、もっと早起きしないといけないので、つい寝不足でね。まあ、ロイエルは低血圧らしくて、朝は力が出ないと言っていましたから。忠誠心に厚いロイエルですから、そんな時くらいは、私が動かねばね。ふあー……」
 ……だまされている、と、エミリと中将は思った。

 ドクターの家に通されたエミリと中将は、ドクターから、紛争を起こした理由を聞き出した。ついて来た兵士らは、家の外で待機している。
「ええ。私は、私の尊敬するオウバイ御祖母様の教えに従い、この村ミスリルマインの湿地に棲むミドガルズオルムを生かすべく、罪を重ねて来たのです」
「何故……そのようなことを?」
「……ふふ、信じてもらえるでしょうか。ミドガルズオルムは、あの凶暴な大蛇は、一方でこの村の守り神でもあるのです。あの蛇が棲む湿地の水がなければ、オウバイ様の術は完成しない。この村を厄災から守る、尊敬する麗しのオウバイ御祖母様の術は、作れないのです」
 ドクターは、真摯な表情で、しかし穏やかに笑い、そう言った。
 中将はしばらく考え込んだ。
「あなたの御祖母様の術とは、一体どのようなものなのですか?」
 ドクターは、風景を思い出すように目を閉じる。
「この世で一番尊く美しいものです。一般の魔術体系とは全く流れを異にする、ここミスリルマインでのみ実現可能なもの。そのお力には、果てがありません……、何でもできる、万能な術なのです……はあ」
 最後の「はあ」は、感嘆のため息であった。そして、唇には歓喜の笑みが浮かんでいた。 話を聞いていた二人は一様に沈黙した。
「では、あなたの御祖母様の采配によって、ドクターは動かれたのですか?」
 中将がそう問うと、ドクターは首を振って否定した。
「いいえ! オウバイ様の御心と私の心は一つ! オウバイ様の意志、それすなわち私の意志に他ならないのです! ああ! オウバイ様、私の心はあなたの物……!」
 熱病にかかって、彼岸の世界を見ているように浮かされた表情のドクター。
 中将はエミリに、耳打ちした。
「確かにあなたの言うように、村のためにしたことであるようだが……それ以上に彼の御祖母様のためでもあるようです」
 エミリは、複雑な表情でうなずき、中将にのみ聞こえるようにささやいた。
「ええ。……でも、ドクターは良いことをされたと、心から思っておられます。ドクターは、おばあさまのことをそれは尊敬していらっしゃいますから」
「私は、彼が尊敬以上の気持ちを持っているように感じたのですが」
 中将がそう言うと、エミリは、すこし複雑な表情で微笑んだ。
「そう、思われます?」
 そして、まだ陶然とした表情の医師に、エミリはおずおずとたずねた。
「ドクターは、オウバイ御祖母様を、……あ、愛して、らっしゃいますの?」
「ええ! 世界一です! あの方で私の頭はあふれかえってます! あの方無しには生きてはいけません!」
 間髪入れずに返されてしまった。
 エミリは息を飲み、そして、うつむいた。
「そうでしたの。では、……婚約など、解消した方がドクターの御心に添いますのね」
「はい! 実をいうとそうなんです!」
 竹を割ったようにさっぱりきっぱりと答えが返って来た。
「!」
 エミリは目を見開き、「そうですか」とつぶやいて、悲しそうに唇を噛んだ。
「エミリ……」
 中将がエミリを気遣うように見つめる。次に何を言うべきか、逡巡しているようだった。
「エミリ。ドクターからの話を伺うことができましたし、……このあたりで、帰りましょうか?」
 エミリは、うつむいて、何かを飲み込むように喉を鳴らした。
「……はい」
「ちょおっっっと待ちなあっっっっ! 婚約は破棄させやしないよおお!!」
 その時、ここにいる誰のものでもない声が、割って入った。


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ガイガー:
おやおや。失恋エミリちゃんだね?
そして、
「ちょっと待ったコール」だー!?(古いですか)
い、一体、誰がコールかけたんだ!?
えー? 誰かなあ? 想像もつかないなあ?
それでは、また来週!
(105)投稿日:2004年10月30日 (土) 21時34分

歌帖楓月 返信
ガイガー(25才男 情報処理課管理官):
こんばんは。
今日は渋くいってみたいと思います。
秋の夜長、僕は趣味の読書に興じつつ、人生について考えます。
……ああ、もう駄目。続きの言葉が思い浮かばない。
やっぱり素直にいきましょう。
今日はアケビを食べ放題で、5つ食べちゃった! 口が筋肉痛です! いやー幸せな痛み!
では、〔IF〕の続きをどうぞー!
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キャラクター入れ替え編『もしもロイエルとエミリが逆だったら・・・』


   DEEP METAL BATTLE [IF]1 第9話


 夜も更けてきた。医師の家では、エミリとローズとドクターが、話し込んでいた。アンネ准将たちは、あれきりで領主の館へと帰ってしまったらしい。
「ドクター、あなたさえよろしければ、私、領主の家を捨てて、あなたと結婚したいのです。」
「いいえ。だめですよ、エミリ。私は明日、軍に捕まるに決まっているのです」
 エミリはうつむいた。
「では、ドクターへの戒めが解けるまで、ずっと私、お待ちしています。あなたがお嫌でなかったら」
 ドクターは首を振る。
「そんなことは無駄です。おやめなさい。なぜなら、私は、きっと、もう帰ることはないのですから」
「そんな……」
 悲しそうな顔になったエミリは、しばし沈黙した。
 ローズがそんな姉に、気をとりなおすように言う。
「ほらー、ね? もういいじゃん? 姉さん若いんだからさ? ドクターのお言葉通り、別のいいなずけ見つけようよ!」
 妹のその言葉が終わると同時に、エミリはすっくと立ち上がった。今まで消沈していたエミリが急に機敏に動いたので、ドクターとローズは少なからず驚いた。
「ど、どうしたのよ? エミリ姉」
「エミリ? 一体、」
 エミリは、二人をきりっとした態度で見下ろすと、
「いいえ。だめよ。村の為につくしてきたドクターが捕まるなんて、私、納得できないの。だから、ゼルクベルガー中将様に、話をしてみます。あの方、話のわかりそうなかたでしたもの。ドクターのひととなりを話せば、罪を軽くしてくださるかもしれません。それでは、善は急げだわ。ローズ、私は今から帰るけれど、あなたはここで待っていて。あとで使いをよこすからね、夜道は危ないから、決して一人で帰っては駄目よ。じゃ、」
 さらさらと、一気に言い終えると、エミリはドクターの家を駆け出して行った。
「ああ! お姉様? ……あー、行っちゃったよ……」
 いきなりの姉の行動に、呆然となるローズ。
 ドクターも驚きで目を丸くしていた。
「エミリ……。私のために、そこまでしてくれるとは……」

「ただいま帰りました! ゼルクベルガー中将様はどこに? さあ教えて!」
 息せききって、館へと駆け込んで来たエミリの鬼気せまる迫力に、館の使用人らは、驚きながらも、「地下牢にいらっしゃいます」と教えてくれた。
 エミリは走る。
 彼に話せば、もしかしたら聞き入れてもらえるかもしれない! だって、ドクターは穏やかで優しくて、いつも村のことを大切にしてこられた、それは立派な人なのよ! 罪を犯したとはいえ、それは自分の為にではなく、村のことを思ってされたことなのよ。
「ゼルクベルガー中将!」
 地下牢へと降りる階段のところで、エミリは中将を見つけることができた。
「おや、エミリ。どうしました? あなたは、うちの准将と一緒にドクターの家へ行っていたはずでは?」
 首をかしげる中将に、エミリは、息を切らせてはあはあ言いながら、返事をする。
「アンネ准将でしたら、ずっと早くに、具合を悪くされて戻って来てらっしゃるはずですわ。私は今帰って参りましたの。中将にお話があって」
「私に話? その前に……アンネ准将は元気だったはずだが……」
 エミリは、複雑な表情になった。
「ええ……。ドクターが、ロイエルを許してほしい、と頼まれたら……准将は大変取り乱されて、兵士の皆さんに連れて戻られましたの」
 それを聞いて、中将は同情しているような、呆れたような顔になった。
「……。そうですか。わかりました。ではエミリのお話しを聞きましょう。私に何か用でしょうか?」
 ええ、と、エミリは、相手の目をしっかり見つめて、うなずいた。
「ドクターのことなのです。……あの方は、本当に良い方なのです。紛争の首謀者として捕らえられるのでしょうけれど、……許してくださいとは言えませんが、少しでも罪を軽くしていただけるならと思って。中将様に話を聞いていただきにきたのです。ドクターは悪くないのです、あの人は、心の底から村の為を思って、そうされたのです」
 確かに、と、中将は控えめに相槌をうった。
「あのドクターは、村人に限らず、兵士の間でも評判が良いですね。私は彼と直接話してはいませんが、表立っては悪い人間ではなさそうだ」
 表立っては……という言葉に、エミリは引っ掛かるものを感じた。
「ゼルクベルガー中将、ドクターは本当に村の事を思ってらっしゃるかたなのです。人々に対して、別け隔て無い思いやりを持てるかたなのです。ですから、私の父もドクターのことを、ゆくゆくは領主にと、望んだのですわ。私の話では不十分だと思われるのならば、どうぞ、是非、ドクターと直接お話しなさってください。そうすれば、あの方のひととなりがわかっていただけると思います」
 エミリの真剣な表情に、ゼルクベルガー中将はわずかに考えを改めたようだ。
「なるほど。それほどおっしゃるのならば、捕らえる前に、彼と話し合う必要はありますね。」
 そして、中将はほほ笑んだ。
「ですが、エミリはドクターを案じるあまりに、忘れているようですね。捕らえられた後には、必ず裁判が行われます。そこで、今のように証言すればいいのです。あなたや、ドクターの世話になった村人たちが、寛大な処分を願うのならば、ドクターの罪は軽くなるかもしれません」
「本当に?」
 エミリの顔が輝く。
「では私、村の皆さんにお願いしてみます。それから、お父様とお母様にも、婚約の解消をやめていただかなきゃ」
 そんなエミリのうれしそうな顔を見て、中将も笑った。
「あなたはドクターのことを大層思っているのですね」
 そう言われて、エミリはにっこり笑ってうなずいた。
 と、そんな、暖性の雰囲気漂う中に、湿性の寂しげなすすり泣きが割って入った。
「うううっ……なんて、お気楽なお嬢様ですの……。この冷たい石牢には、ドクターにもてあそばれた、幼なじみである私が、罪を着せられて、打ちひしがれ、涙に濡れてますのに…………。なんて冷たいエミリなの。ロイエル、悲しい」
「ロイエル?」
 二人が立っている階段からは姿が見えないが、ロイエルは石牢の中から、か細い声で泣いている。か細いとはいっても、二人のいる所からロイエルのいる牢までは結構な距離がある。その上でなお、聞こえるということは、「これみよがしの大声」という表現の方が、正しいかもしれない。
「そう、ロイエルですわ。あなたの幼なじみの、ロイエルですわ。ううっ……ここは冷たいわ……、寒いわっ……そして、さきほどは、今そこに立っていることは間違いないゼルクベルガー中将から、いわれのない誹謗中傷その他色々の精神的苦痛を受けましたし、ううっ、身も心もずたずたのロイエルは、ここでもう、自害してしまいそう……」
 と、すらすらと、か弱げな声だが流暢に、そして、離れた相手に聞こえるようにはっきりとそう言う。
「ロイエル……」
 気になったエミリは、階段を降りて、石牢のロイエルのところへやって来た。
「ううっ……来てくれたのね、エミリ……」
 ロイエルは、鉄格子のそばに泣き濡れて立ち尽くしていた。
「私……お風呂に落とされたのに、暖かい服一つもらえませんでしたのよ。この木綿の服一枚だけですわ、ああああ……なんて寒いの凍えそう……」
「ロイエル、今は夏よ?」
「……(ちっ、余計な突っ込みを冷静に入れやがったわ)。ううっ、エミリにはわからないでしょうね、石牢は夏でもひんやりなんですわ。ああ、ドクターとオウバイ様の奸計によって、私の人生はめちゃくちゃにされてしまいますのね……ううっ」
 ロイエルがそう言った瞬間、エミリの、それまでそれなりに同情的だった表情が一変した。
「馬鹿おっしゃい! ぜんぶあなたが仕組んで来たんでしょ? あなた私に言ってたじゃないのずっと! 『ほほほ! ドクターなんてこの私にかかれば簡単に操れちゃいますわ! 』とか、『オウバイ様も案外間抜けよね! 私が湿地の水なんか不味くて全然口にしてないこと、気づいてないようよ! 』とか、私は覚えてるわよ!」
「げっ!」
 自分にとってに不利な証言をされて、ロイエルは引きつった。しかし、心外そうに、強く言い返した。
「まあああ! あなたまで私を陥れる気ね? ひどいわ、……幼なじみなのに、私を、罪人に仕立て上げるのね? ああっ、なんてひどいの!」
「幼なじみだからこそ、あなたの所業なんて全部知ってるんじゃないの!」
「まあっ、なんですって?」
 ロイエルが、本当のことを言われて怒った。
「生意気! あなた! 金持ちだからって、いばってるんじゃないの?」
「……は? 何言ってるの……って、あ、痛い、やめなさい!」
 檻の中から腕を出したロイエルが、エミリの髪の毛を思いっきり引っ張った。
「いた、いた、痛いっ、やめなさいよっ! ロイエル!」
「ホホホ! 私が何のために檻のそばに立ってたか、わかったかしら? あんたを陥れるためよ! ついでに、首も絞めちゃうわ! オーホホホホ! ……うっ、痛い、このっ! あんた何よ! 抵抗するって言うの? 金持ちのくせに!」
 エミリもお返しに、ロイエルのほっぺたを思い切り引っ張ってみた。
「金持ちとかそういうの関係ないわ! ロイエル! あなたの、その、ねじ曲がった根性、たたき直してあげるわ……、ちょっと、何するの? う、苦しいっ、」
「ほほほ! 私に勝とうなんて、思い上がったわね、エミリ! さあ、それ以上余計な言葉を紡ぐ前に、楽になるのよ!」
 ロイエルが、本気でエミリの首を絞めた。右腕でエミリの首を引っかけて、鉄格子を利用して締め上げる。
「ちょっ、冗談、」
「冗談? さあ、これは冗談かしらねえ? ホホホホホ!」
「いいかげんにしなさい!」
 中将がロイエルからエミリをはぎとった。
「げっ……! 中将!」
 ロイエルはエミリとの戦いに集中するあまり、中将が石牢へ戻って来たことにすら気づかなかった。
「はぁはぁはぁはぁ……ありがとうございます、中将、……死ぬところでしたわ」
 息も絶え絶えで、本当に命が危なそうなエミリ。中将に抱えられるようにして支えられている。
「あっ、なんですの! ひどいわ! 中将! ……どうして、檻の中にいて不利な私よりも、その金持ちで説教好きのエミリなんてかばうんですの? 不公平すぎるわ……なんて、不憫なの? 私……」
 中将がすかさず返す。
「君こそ、何故、檻の中にいる身でそこまで有利な立場に立てるんだ? 見なさい、エミリがぐったりしてるじゃないか!」
「私が有利? そんなこと気のせいですわ? む……。ちょっと、中将、何を、他人の婚約者を、抱きかかえたまんまにしてるんですの?」
 中将はロイエルを無視した。そしてエミリを別の名で呼ぶ。
「ロイエル……」
 熱を帯びた相手の表情に、エミリは怪訝な顔をした。
「……? 違うわ、あたしは、エミリです……ってば、」
「医師の婚約者であれば、君とドクターは、うまくいっていたのかもしれないな……」
 自分を抱き上げた中将に、エミリは抵抗した。
「……中将っ。だからあたしはエミリだってば」
「ロイエル、」
 少女の長めの前髪をかきやりつつ、彼は顔を寄せていく。
「や……、」
「ロイエルは私でしょっ!」
 エミリ、もとい、ロイエルが鬼のように怒った。
「何いちゃついてんですの! 中将、あなた、相当いい度胸されてるのねえ? この、あたくしの前で、よくも堂々と……」
 中将は、笑って返した。
「堂々? でなければ君が情報をつかんでるわけがないだろう?」
 冷笑するゼルクベルガーと、敵意あふれる笑みを浮かべるロイエル。二人の間に見えない火花が飛び散る。
「ふっ! わかりましたわ! あなたをたらし込んで味方につける作戦はちょっと変更しますわ! 代わりに、あなた以外の兵士を、私の魅力で引き込んで、可哀想な美少女の身の上に情状酌量させて、とりあえず無罪放免を狙いますわ! あなたを私の夫にするのは、その後ですわ! フフフフフ!」
 びしっと、中将を指さして、高らかに言い放ったロイエル。対するゼルクベルガーは、非常に意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「考えが浅いな、ロイエル。たとえ兵士が信じたとしてもだ。私と、君に落書きをされた女性たちは、決して君を許さないよ」
「んまああ! これほど優雅で繊細で可憐な私が、ただのありふれた女達に負けるなんて思ってらっしゃるの? ホーホホホ! 浅いのは中将かもしれませんことよ?」
 ロイエルの高笑いに、エミリは眉をひそめた。
「ロイエル、あなたって子は……私、あきれて物が言えないわ」
「行こうか。エミリ」
「はい」
 はあ、と、二人はため息をついて、地下牢を去った。
「ちょっと! なに呆れてるんですの? あなたがた、こんな私を見て、可哀想だとは思えないんですの?」
 声だけは可愛らしいロイエルの声が、深夜の地下牢に響き渡った。


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ガイガー:
ゼルク君とロイエルエミリちゃんとエミリロイエル君が一同に会しました。
……どっちがどっちだかわかりにくね。
ゼルク君とエミリとロイエルが集まったってことだね。
入れ替えるとこうなっちゃうんだよねぇ。
もはやギャグだよね? あっはっはっは。笑っとこ。

それでは、また!

(104)投稿日:2004年10月24日 (日) 20時31分

歌帖楓月 返信
ガイガー(25才男 情報処理課管理官):
こんばんはー!!
こちらは、もうすっっかり秋ですよ!
食べ物がおいしくておいしくって、ごちそうさま!
ええ? 僕が、いつにも増して元気そうだって?
ハハハ、それはね。
昼のランチバイキングで、5皿くらいおかわりした所為かな!?
さ、では、〔IF〕の続き、いってみしょうか!


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キャラクター入れ替え編『もしもロイエルとエミリが逆だったら・・・』


   DEEP METAL BATTLE [IF]1 第8話


 そして、再び、領主の館。
「ううっ、わかっていただけませんのね? 私は、ただ、あのお二人に命令されるがまま、働かされておりましたのよ?」
 涙を流して肩を震わせるロイエルの、これで何度目かはわからない罪状否認だ。
 対して中将は、表面上の微笑みとともにため息をついた。
「よくわかったよ、ロイエル。つまりドクターとオウバイとを捕らえて真相を聞くことができなければ、君は被害者であり続ける訳だね?」
 ロイエルが、ひっく、としゃっくりを上げる。
「どうしてそんないじわるをおっしゃるんですの?」
「事実だろう」
 ひっく、と、ロイエルがしゃっくりを続けた。中将が仏頂面になる。
「いいからその泣きまねをやめなさい」
「泣きまねじゃないですわ……。中将がひどいことばかりおっしゃるんですもの」
「一つ聞いていいかな? 何故、それだけ泣き続けているのに、顔が腫れないんだい?」
「日ごろの鍛練の成果ですわ。顔が腫れるなんて醜い姿、私にはありえませんわ。あ、中将、……私も質問してよろしいかしら? そろそろ、行間を読む、じゃありませんこと?」
 ロイエルの意味不明な質問に、中将は、舌打ちをした。
「どうもいけないな、うちの管理官は」
 ロイエルは、言ってることがわからない、というように、可愛らしく首を傾けた。
「なんですの? 管理官は関係ありませんわ?」
「だったら素直にロイエルになりなさい。話が進まない」
 中将の指摘に、ロイエルは首をかしげる。
「あら? ですから、そろそろじゃありませんこと? でないと、夜が明けませんわ?」
 中将は鼻で笑った。
「だったら認めるかい? 全部君がやったことを」
「……どうして? どうして、中将は、そんな意地悪ばかりいうんですの? ううっ……。ロイエル、身に覚えのない濡れ衣なんか、着る訳にはまいりませんわ……。あ、でも……」
 ロイエルは、しばし、視線をさまよわせた。何かを、考えている。そして、「あ、今、わかりましたわ」とつぶやいた。
 そして、こう言った。
「ああっ、でもでも、ドクターもオウバイ様も、かわいい私を育ててくださった恩人ですもの! ですから私はオウバイ様とドクターをかばいますわ! 中将、たとえ、か弱い私をひどい目に遭わせ続けて来たお二人であろうとも、この、何の罪もない私が、二人を国軍から守ります! ですから、中将、あなたを牢から出す訳にはいきませんわ!」
 がしゃん。
「……ぁあっ!」
 中将が、施錠をして牢から出て行った。靴の音のみが、石牢に響く。
「おかしいですわ! 二人をかばったら、ああなるんでしょう?」
 返事はなかった。
「いやですわ! 意地悪しないでくださいな! 中将ったらぁぁ!」
 遠ざかる靴音。
「……ちっ。作戦その2、失敗しましてよ。ちょっと自己犠牲精神のアピールが足りなかったかもしれませんわね」


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ガイガー:
あれ。まだ続いてたのか。彼と彼女の攻防は。
どっちも食えない人たちだから、いい勝負だよね?
それでは!
(102)投稿日:2004年10月16日 (土) 23時24分

コハリト メール ホームページ 返信
にゃはー、こにゃにゃちは、ガイガーさん。
歌帖様に育てられたいと思っているコハリトでございます。
できれば素の状態から。
育て「直さ」れるのであればそこはソレ、やはりゼルクベルガー中将殿にお日様の下ではさらせない方法で…(へぶしっ!誰?今私にけりを入れたのは?エミリ?こわっ!)
ええと、のっけから大変失礼しました。
ガイガーさんにご挨拶していただけて嬉しいですよ〜。
えへー。コハはですね、ガイガーさんの奥さんとのあれやこれやが知りたいなぁ。
だってすっごくラブラブでっしょう?民間組織のお姫様って!?
キョーミシンシンですよ。フフフフフ。
(97)投稿日:2004年10月13日 (水) 05時24分

歌帖楓月
ガイガー(25歳 恐妻家兼愛妻家)
コハリト様、こにゃにゃちはー!
いやー、おいでくださいましてありがとうございます。
さーて、歌帖に育てられたら取り返しつかなくなりますからね?
よかったら、この僕がお育て申し上げましょうか?
「バキッ!!」
……誰!? ねえ、誰なの!?
今、「家庭の医学」でボクの後頭部を殴った人は誰なの?!
 ……おっと。ふふふ。お騒がせ失礼しました。
僕は有能だから、嫉妬する人が多いんですよ。
参ったなあ。ハハハ。まあ、慣れてますけどね。
「バキッ!!!!」
……だから! 誰よ!? 「家庭の医学」はちょっと痛すぎよ?!
はい。試練に耐えながら、コハリト様のご質問に答えさせていただきますよ?

:::::::::::::::::::

題:ぼくのおよめさん
                じょうほうしょりか がいがー

 ぼくのおよめさんは、ユリちゃんという名前です。
 年は20さいです。黒い髪で、おめめくりくりの、ちょー可愛いおくさんです。ぼくよりずっと背が低くって、かわいくって、「がいがーだいすき*」とかわいいこえで毎日一回以上は言ってくれて、とにかくかわいいです。

 先日のけっこんしきでは、みんなから、ぼくは、あつい祝福の言葉をうけました。
「犯罪者」
「詐欺師」
「うわー奥さんかわいそ。なんか一服盛られて判断力消されてるんじゃないの? お前の後半の人生は贖罪の旅に決定だな?」
「なんかあったら、奥さん、まよわず僕のところへ逃げておいで?」
 ぼくは、しゅくふくしてくれたみんな(むさい同僚のおとこたち)へ、おれいに、空手ちょっぷをくらわせてやりました。披露宴会場で。ユリちゃんは、かわいく笑って見ていてくれました。かわいいです。

 ユリちゃんは、「民間組織のおひめさま」です。
 民間組織って、どんなのかっていうと。
 ぼくたちじょうほうしょりかの民間バージョンです。
 民間なので、軍と違って制約も多いのですが。
 それはたてまえです。ぼくたちはあんまりまほうつかいとか使えないんですけど、民間の人たちはなんでもありです。
 「お役人にばれなきゃ、い・い・のっ*」 って、かわいく言いながら諜報活動を行うユリちゃんは、かあわいいです。

 ユリちゃんの、おとうさんは、その民間組織のボスです。
 顔は知ってますけど、ここではいいません。うらの顔がボスで、おもての顔がべつにきちんとあるからです。
 あんまりいうと、僕はボスからたいへんな目に遭わされてしまうから、ぼく、これいじょうは言わないことにします。

 ぼくとユリちゃんは、お仕事の現場が重なる時に、であいました。
 ぼくが一方的にはなしかけました。
 ユリちゃんのとりまきのむさいおとこ、りゃくしてムサオくんたちが、ものすっごいめでにらみつけてましたけど。ぼくそんなの気にしないひとなので。かわいいユリちゃんと、こころゆくまで話しました。
 ユリちゃんとは、三回目に会ったときに、お付き合いを開始しました。っていうか、ぼくが、いきなりユリちゃんの手を握って「二人で、逃げよう」とか言いながらアハハハーと、手に手を取って仕事をさぼりました。
 後日、ぼくは部下のみなさんから、こってりしぼられました。
 後日、ぼくはユリちゃんのとりまきムサオくんたちから、半殺しの目に会わされるべく、どこかの廃屋へ連行されましたが、返り討ちの空手ちょっぷをくらわせました。みんな「兄貴」と呼んでくれるようになりました。男ってちょろいです。
 ぼくのひっさつわざは、空手ちょっぷです。ゼルクくんが、たまに、ぼくにくらわせるときもあるけど。ほんとはぼくのひっさつわざです。

 そして、つきあっていっかげつごに結婚しました。
 ムサオ君たちが男泣きしてましたけど。ぼくは女の子の泣き顔以外はどうでもいい人なので、どうでもよかったです。

 いまは、まいにちラブラブにくらしています。
 ……あれやこれやが聞きたいの??
 えへ! それはーひ・み・つ!
 とにかく、まいにちぼくは幸せです。
 ねー? ユリちゃん?

:::::::::::::::::::

某Z中将:
 ……。人のディスクは散々流出させているようだが?

ガイガー:
 えぇ?! だってユリちゃん、軍関係者じゃないもん! 可哀想じゃないのよ、そんなの! 一般人のプライバシーは、厳重に守らなくちゃ。

「バキッ!!!!!」

ガイガー:
 ああああ! お前だったの?! 「家庭の医学」でしこたま殴っていたの!?

某Z中将:
 違う。「広辞苑」だ。それは置いておいて、ロイエルはいいのか!? あの子も一般人だ!

ガイガー:
 じゃっ! そういうことで!
 コハリト様、おいでくださりありがとうございましたー。
 またどうぞおいでくださいませ! 僕、またの逢瀬をお待ちしておりますー!
 バハハーーーイ!

某Z中将:
 ……。今度は仕留めるか。
(100)投稿日 : 2004年10月13日 (水) 23時19分

コハリト メール ホームページ
ガイガーさん、面白かったですよ!しっかり楽しみました!
まった遊びにきます。ガイガーさん、ええ、ぜひコハリトとちょくちょく遊んでやってください。
実は、じつはじつは、いま私の中ではマジックペン(落書き)がけっこうブレイク中です。こちらに影響をうけたシーンが出てきますので!(タトゥー次20話以降)
では。
(101)投稿日 : 2004年10月15日 (金) 16時26分

歌帖楓月
ガイガー(25才男 情報管理課管理官):
コハリトさん、楽しんでいただけて、なによりですよ。
僕は、他人の喜ぶことをするのが大好きな、そりゃあ善良な人ですからね?
お、マジックペン、ブレイク中ですか?
それでは、タトゥーのどなたが犠牲になるのでしょうか。
ともあれ、非常に楽しみな所ですね。
え? 今日のガイガーはダンディでおかしい、ですって?
ハハハ、これが地ですよ?
僕は、素敵な人の前でなら、地の「ダンディ・ガイガー」になれる男ですからね?
それでは、コハリトさん、また、よろしければ、このガイガーの秘密の花園へおいでくださいませ。
グッバァイ!
(103)投稿日 : 2004年10月16日 (土) 23時35分

歌帖楓月 返信
ガイガー管理官(25歳 男):

いらっしゃいませ、皆さんこんばんは!
作者は、掲示板に書き込みもらって大喜びしてますよー?
僕、便乗して、ごあいさつしていいですか?
では。
コハリトさんこんばんは!
いつもうちの歌帖がお世話になっております。
何かリクエストがあったら、歌帖にでも僕にでも言って下さいね?
ここの掲示板は僕の「秘密の花園」なので、
けっこう色んなことが可能ですよ?
秘蔵ディスク持ち出しとか、未登場キャラ召喚とか、キャラ質問責めとか。
フフフ(言ってるガイガー自身が楽しそう)

さて、〔IF〕いってみましょうか!

:::::::::::::::::::::::::

キャラクター入れ替え編『もしもロイエルとエミリが逆だったら・・・』


   DEEP METAL BATTLE [IF]1 第7話


 一方、こちらは医師の家。そこでは、アンネ准将と領主の娘ら2人と数名の兵士らによる事情聴取が行われていた。
「残念です。ドクター。私たちは、今まで、あなたの誠意を信じて来ましたのに」
 アンネ准将の沈鬱な声が響く。
 ドクターは、悲しげに笑って、首を振った。
「すみません。あなたがたを騙すつもりなど、毛頭なかったのですが……」
 アンネ准将は、目を伏せて息をついた。
「ドクター。あなたと、オウバイ老のしたことは、たとえ、どんな理由があろうとも、犯罪なのです。あなたは、最初から最後まで、いいえ、今まで、私達国軍と、反対派の住民との間に立つ、調停役をされてこられました。それが、……紛争の首謀者だったなんて……」
「すみません、准将。そう、私のしたことは、罪なのかも知れません……。ですが、捕らえられているロイエルは、……彼女は何も知らないのです。彼女を許してやってはいただけないでしょ
「とんでもありませんっっっ!」
 アンネ准将の怒りに満ちた声が、響き渡った。
「ア、アンネ、准将……?」
 いきなりの大声に驚くドクター、そして、兵士と領主の娘ら。
 アンネ准将のめは、怒りで赤く血走り、ほおはピクピク引きつっていた。
「あのロイエルだけはっ! なにがあっても、たとえ太陽が西から昇ったとしても! ぜっっったいにっ、ゆるしませんっっっ!」
「ま、まあ、まあ、落ち着いて、アンネ准将……」
「落ち着いてられるもんですか! あの娘! 私の顔に、よくもあんな下品な、ら、らくがきをっ……きいいいいっっ! ! ゆるしてはおけないわ! あのこわっぱが! きいいいいっ!」 怒るを通り越してもはやヒステリーの発作状態になっているアンネ准将を、兵士らが押さえた。
「准将が錯乱している!」
「おいっ、押さえ付けて外の風に当てて頭を冷やさせるぞ。……はいはいはい、准将、お怒りはごもっともですよー? あなたは正しい。ごもっともです。さあ、おとなしく向こうへ行きましょうねえ?」
「きいいい!」
 兵士らは、暴れる彼女を引きずって扉の向こうへ消えた。
 残った人間、ドクターと領主の娘2人は、呆然と、彼らの消えた扉を見つめた。
「こ、こわかったですね、お嬢さんがた……」
「なんかそれっぽいって思ってたけど。やっぱり、アンネ准将って……ああだったのね。やばー」
「まあ……、それでも無理もないわ。アンネ准将と母上の落書きが、一番ひどかったんですもの」
「うーん……。言えてる……」
 ふう……、と、3人は、ためいきをついた。
「……で、あなたがたが私に会いに来た理由は、なんですか?」
 話題を変えるべく、ドクターが二人の令嬢に語りかけた。
「えっ?」
 エミリはとまどった。ローズがそれをつっつく。
「お姉様が、縁談のことでお話があるんですって」
「ほう? なんでしょう? エミリ?」
 促されたが、エミリは口ごもった。
「ドクター……あの……」
「なんですか? エミリ?」
 中々言い出せないエミリに、ドクターは微笑んだ。
「わかってますよ。今度の件で、私との縁談は、無かったことになるのですね?」
「ドクター、私は嫌です。ドクターと、ドクターと結婚したいの」
 ドクターは、笑って首を振った。
「駄目ですよエミリ。あなたには、まだまだ未来がある。それに、早まってはいけませんよ。このとおり、私は犯罪者だったわけですから。ね? 若いあなたが、人生を棒に振るような真似を、してはいけないのです」
「ドクター、でもわたし、ドクターの事が好きなの。私、……本気で考えて、ドクターのことが好きなの。犯罪者でもいいの。だって、だってドクターは、この村のことを真剣に案じて、それで、そうされたんでしょう?」
「エミリ……」
「私、わかります」
「……」
 見つめ合う二人。ちょっと部外者になってしまったローズが、頭をかく。
「……あ、あの、じゃ、私、帰るね……」
「あ……ごめんね、ローズ。つい深刻になっちゃって……」
 謝るエミリに、ローズが首をひねった。
「だめよそれじゃ。人を人とも思わない態度がなくちゃ、エミリ姉様ではないわ。調子狂う。」
 エミリが渋い顔になる。
「ごめん。でも、わたし、ほーほほほとか、高笑いできそうにない」
 ローズがしみじみうなずく。
「いや、いいのよ。あんなの本人しかできないわ」

:::::::::::::::::::::::::

ガイガー:
 ロイエルとエミリが、まぁ、好対照だこと。可愛いなぁ。エミリちゃん。
 ところで、本編ではここまでおかしくなかったアンネ准将ですが、……うん、でもまあ、これは確かに彼女だね。怒るときはこんな感じ。
 それでは、皆さん、また会いましょう!
(96)投稿日:2004年10月11日 (月) 00時02分



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