くり子：パプワ様〜。ついに私もパプワ島に来ることができましたわ〜。しばらく見ないうちにカッコ良くおなりになりましたわ〜……って、どなたですの？　その女！

ロタロー（コタロー）：え？　女って、誰？

パプワ：はっはっはっ。コイツは友達のロタローだぞ。

ロタロー：なあんだ。僕のことか。僕、美少年だから間違われても仕方ないけど、僕は男だよ。ねぇ、パプワくん、この子誰？

くり子：パプワ様のフィアンセですわ。

パプワ：ガールフレンドのくり子だ。

ロタロー：へぇ〜。パプワくんにはガールフレンドもいるんだぁ。家政夫とは大違いだね。

リキッド：ちきしょう。ほっとけよ。

くり子：ロタロー様、ただのお友達にしてはパプワ様と仲が良さそうですわね。

ロタロー：そりゃそうだよ。だって、パプワくんと僕は、親友だもんね（そう言ってパプワに抱きつく）。

くり子：んまぁ〜！　不潔ですわ！　男同士なんてッ！　シンタロー様ならともかく。

パプワ：ちょっと待て、くり子。シンタローならともかくというのは、どういう意味だ？

くり子：え？　だって、この本に、シンタロー様はホモだって書いてありましたわ。

ロタロー：どれどれ？　え、ああ、この本は同人誌だね。

パプワ：また妙な設定が増えていくな。

くり子：いやぁぁぁ！　男同士なんてイヤですわ不埒ですわ恥ずかしいですわ〜！　パプワ様の恋人は、私って決まってましたのにぃ！

くり子、泣き出す。

ロタロー：あ〜あ、泣いちゃったよ。

パプワ：うむ。（くり子に近寄っていって、頭をぽんと叩く）くり子、どんなに友達が増えても、女じゃおまえが一番だ。

くり子：ほんとですの？

パプワ：ああ。

くり子：やっぱり……くり子にはパプワ様しかいませんわ。

ロタロー：泣いたカラスがもう笑ったよ。パプワくんも苦労してるね。でも、ガールフレンドがいると、いろいろ楽しそう。僕も欲しくなっちゃったな。ま、僕の魅力をもってすれば、彼女の百人や二百人、すぐできるだろうけどね。

コモロ：よろしかったら、その夢、今からでも叶えて差し上げますにゃ〜。

ロタロー：いらないよ毒キノコ！　妄想の世界でモテたって嬉しくないよ。ねぇ、パプワくん、将来僕たちが大きくなったら、ダブルウエディングしようね。

くり子：まぁ、なんて素敵なアイディア！　ロタロー様、先ほどは失礼なことを言ってすみませんでした。

ロタロー：いいんだよ。僕ら、もう友達だね。

パプワ：はっはっはっ。これにて、一件落着〜。

おまけ

ロタロー：僕とくり子ちゃんの共通点は、どっちもパプワくんが好きってことだね。

くり子：まぁ、まだパプワ様を狙っておりますの？！

ロタロー：違うったら……どうしよう。パプワくん。

パプワ：うむ。くり子、心配は無用だぞ。どっちも大切な僕の友達だからな。それより今日は、一緒に遊ぼう。

くり子：友達……いつになったらただの友達から、お嫁さんにしてくださいますの？　パプワ様。

パプワ：おまえが156センチになったらな。