(41) ハッピーメリークリスマス |
投稿者:Tomoko
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シンタロー:パパー、えんとつそうじ終わったよ。
マジック:ご苦労様。わざわざ大変な仕事をやるなんて、さすが、パパの子だね。
シンタロー:だって、煙突は、サンタさんの通り道でしょう。ねぇ、パパ、ぼく、サンタさんからプレゼント、もらえるかなぁ。
マジック:もちろん。だって、シンちゃんはいい子だからね。
シンタロー:うんっ、ぼく、今日はベッドにくつしたさげて寝るんだ。
マジック:(笑顔で)さぁ、ご飯にしようか。
ナレーター:その夜――
マジック、シンタローの部屋に入り込む。
マジック:よく寝てるね。シンちゃん。それにしても……なんでこんなに可愛いんだろう。パパ、キスしてあげたくなっちゃうよ。でも、今日はサンタさんに成りきらないとね。シンちゃんが起きると困るから。
そして、靴下にプレゼントを入れて、部屋を出る。
ナレーター:丑三つ時――
どさっ(物音)
謎の男:やれやれ、マントがすっかり黒くなってしまった。だが、思ったよりすすは少なかったな。
謎の男もシンタローの部屋に入って、プレゼントを置く。
謎の男:メリークリスマス。
ナレーター:翌朝――
シンタロー:パパー、サンタさんからプレゼントもらったよ。
マジック:それは良かったね。
シンタロー:くつしたの中に枕元。プレゼント二つももらっちゃった。
マジック:二つ? おかしいな。シンちゃんには一つしかあげてないのに。
シンタロー:なぁに? パパ。
マジック:ああ、独り言だよ。独り言
ナレーター:その後――
マジック:サービス〜〜〜〜。
サービス:なんです? 兄さん。
マジック:シンタローにプレゼントあげたの、おまえだろ!
サービス:そうですけど。
ナレーター:謎の男の正体はサービスだった。
マジック:そんなことをして、買収しようだなんて、そうはいかないぞ。
サービス:(怒りながら)兄さんには何もあげませんから、安心してください。
コンコン(ノックの音)
シンタローが二人のいる部屋に入ってきた。
シンタロー:パパ、サービスおじさん、雪が降ってきたよ。
サービス:本当だ。
マジック:ホワイトクリスマスだね。
シンタロー:うんっ!
ナレーター:今年もほら、サンタが街にやってきた。
後書き 『恋人はサンタクロース』が頭から離れません。 それはどうでもいいことですが。 この話、当初は漫画だったんです。ラストもちょっと違うしね。 ト書きの書き方、わかりません。これでいいかなぁ。
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2006年12月25日 (月) 23時43分 |
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