[804] 谷口雅春先生のお正月 |
- 童子 - 2014年01月01日 (水) 11時39分
先ず私が元旦の朝を迎えたら、最初に明治神宮に参拝したいと思っている。
東京へ移住して、もう36年にもなるが、大抵、毎年元旦には、洗面を済ますと、戸外に出て、四方を礼拝してから、着物を整えて家族づれで明治神宮に参拝したものである。
参拝を済ましての帰りに、神宮入口の大鳥居の前まで来ると、朝の太陽が、丁度、立向かう方向の空に、あかあかと生気を漲らした新鮮な感じの光で、さしのぼるのが見えるのが例になっていた。 不思議に雨に降られたことがないのである。
しかしこの二三年、早朝に参拝する習慣が多少かわって来たのである。 家族が殖えてくると、朝食後に参拝したいという者や、午後の暖かい時間になってから参拝したいとか、家族一緒に写真をとるには、あまり暗いうちに参拝するのでは、光が足りないで撮影しにくいとか、あまり参拝者が込んでいない時間でないと、参道が歩けないとか、色々の理由があるらしいのである。
それで家族、協議をして結論を得た時間に出かけることになったのである。 今度の元旦はどのようにきまるかまだわからない。
ところで朝の明治神宮参拝が終って帰って来ると、自宅の神前に、家族一同正坐して、天津祝詞、祖霊感謝の祝詞を誦げ、それから 『真理の吟唱』 の一節を朗読するのである。
『真理の吟唱』 の朗読の後、 『甘露の法雨』 を合誦することになっているのであるが、元旦には私は 『真理の吟唱』 の本の最初に掲げられている 『新生を感謝する祈り』 を、家族一緒に朗読したいと思う。
兎も角、新しい年の元旦から善き言葉を唱えることは 「言葉は種である」 から、その年いっぱい善き事物をつくる種を蒔くことになる。
『明窓浄机』 昭和46年新年号
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