[814] 霊的覚醒への道 |
- 明鏡 - 2014年03月03日 (月) 20時50分
『 われ振反りて我に語る声を見んとし、振反り見れば七つの金の燈台あり。
また燈台の間に人の子のごとき者ありて足まで垂るる衣を著、胸に金の帯を束ね、
その頭と頭髪とは白き毛のごとく雪のごとく白く、その目は焔の如く、その足は
炉にて焼きたる輝ける真鍮のごとく、その声は衆くの水の声のごとし。
その右の手に七つの星を持ちその口より両刃の利き剣いで、その顔は烈しく照る日の
ごとし。我これを見しとき其の足下に倒れて死にたる者の如くなれり。
彼その右の手を我に按きて言い給う。
「懼るな、我は最先なり、最後なり、活ける者なり。われ曾て死にたりしが、
視よ世々限りなく生く。また死と陰府との鍵を有てり。されば汝が見しことと今あることと、
後に成らんとする事とを録せ。
即ち 汝が見しところの我が右の手にある七つの星と七つの金の燈台との奥義なり。
七つの星は七つの教会の使いにして、七つの燈台は七つの教会なり。」』
(『黙示録』第一章第十二節―二十節)
これは、パトモス島に流されたヨハネが、祈りの中で久遠に生ける神を仰ぎ、その霊威に打たれ、
そこにひれ伏した霊的感動が記された美しい一節である。
或る熱心な信徒の方から、この一文が、どうして『生命の實相』の第一巻の、
本扉の次の本文の巻頭におかれてあるかという質問があった。
まことに深い霊的洞察である。
ここには谷口雅春先生の神に向われる聖なる御姿が示されているように思われる。
生長の家の人類光明化運動の現象界への出現は、谷口雅春先生が昭和四年十二月十三日、
住吉大神から啓示を受けられた時から始まった。
その生ける神にふれられた時の魂の震撼(しんかん)は、まさしくヨハネの如く
「死にたる者のごとくなる」ほどの心霊の一大体験であられたものと思われる。
爾来(じらい)、今日まで谷口雅春先生は今世紀の偉大なる人類の霊的指導者として、
霊的覚醒の道をひたすらに歩まれ、人類の魂の覚醒の道を伝え、
人類を神たり仏たらしめる人類聖化運動の先端に立って、今日を迎えられたのである。
谷口雅春先生を通して神示を人類に示された生ける神は、今、龍宮住吉本宮に御顕斎されて
いるのである。
その生ける神の霊威と生ける神の御言葉なる神示を「死にたる者のごとくなる」ほどの、
自己滅却と魂の感動をもって受けるところから、私たちの大いなる霊的覚醒が始まるのである。
『 生長の家 』 誌 昭和五十六年二月号
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