[915] 真理の言葉を繰り返し朗唱せよ |
- 明鏡 - 2014年05月30日 (金) 00時18分
『 理想世界 』 誌 昭和四十五年六月号
「 青年法語 」 谷口雅春先生
人の雰囲気というものは、
その人の心の状態が
身体を通して外界に波及されて来るものであるから、
その人の心の状態が暗いままでいて、
雰囲気だけ明るくなれる筈はないのである。
先ず心で奏(かな)でる音楽が
明るくなる必要があるのである。
心で奏でる音楽を明るくするためには、
明るい真理の言葉を常に心で唱えるがよいのである。
明るい真理の言葉を常に心の中で吟唱して、
心のリズムを明るくせよ。
『真理の吟唱』を毎朝、神前又は仏前で朗々と朗唱し、
心の憂鬱(ゆううつ)を吹っとばしてしまうがよい。
そして『真理の吟唱』の本は携帯に便利なように出来ているから、
これを常に携帯して、車を待つ間でも、電車の中でも、
わずかの仕事の合間の時間にでも、それをひらいて読み、
少しでも“真理”の“明るい言葉”を潜在意識に印象するように
心懸けるがよいのである。
キリストは「真理は汝を自由ならしめん。
汝は真理を知らざるべからず」と教えているのである。
その真理を知ることは
現在意識が知るだけでは足りないのである。
潜在意識の中に反対観念があったり、
自己処罰の念があったり、
抵抗意識があってはならない。
現在意識よりも潜在意識の方が実現力が強いからである。
潜在意識に強く真理を印象するためには、
真理の言葉を繰り返すことが必要なのである。
テレビに出て来る広告を見ても
例えば“ネスカフェ”などという珈琲(コーヒー)の広告でも
毎日同じ文句の広告が繰り返されるのである。
一回分の広告の中にも
度々(たびたび)同じ文句が繰り返される。
これは視聴者の潜在意識に印象を深くするためであり、
潜在意識にさえ印象させておけば、
自然にその内容が行動化して
実現することになるからである。
そこで諸君が、真理を潜在意識に印象させるためには
『真理の吟唱』のような本を毎日聖経読誦の前、
又は神想観で精神統一の直後に朗読するがよいのである。
『真理の吟唱』は本来、毎日一ヶ月中 繰り返し朗読すべき聖経として
『光の泉』誌に連載したものであり、
特に潜在意識に印象し易いように文章のリズムを
工夫してあるのである。
色々な問題にこたえるべく・・・(中略)・・・
目次によって自分が自覚するに必要であると思われる祈りを選んで、
それを一週間連続して朗読し、
それから又次の真理の言葉の朗読に移るがよいのである。
この真理のお経が、
「 私は・・・」 と一人称で書かれているのは、
それを朗読するとき、自分自身が、
その文章にある「 私 」そのものであると思って、
その気持になって朗読するためなのである。
自分が真理そのものになるのである。
私の家庭では家族八人一緒に仏前に坐して、
聖経『甘露の法雨』又は『天使の言葉』を読誦する前に、
毎日『真理の吟唱』を章を追うて一章ずつ朗読することにしている。
明るい自信を深める真理の言葉なので
朗読後たいへん気持がよいのである。
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