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[39] 我が心のアニキ
ウホッ!いいユンボル - 2007年03月19日 (月) 00時05分

バイスが言葉を覚えた。

「はかせー!」
誰に教わったのか、産みの親に等しきスゴイリーゼントの老人を指で差し、たどたどしい口調で言うバイス。
ちなみに人を指差すのが失礼だという事までは、まだ教わっていないらしい。
しかし博士と呼ばれた男は、その無礼を怒ることなくむしろ興味深げに、マッサージチェアーに深く腰掛け
バイスの行動を見守っている。
「はかせー、はかせー!」
それを容認と受け取ったのか、嬉しそうに繰り返すバイス。
ふむ、と一つ鼻を鳴らすと、博士……ドクター・ドカルトは重々しく口を開く。
「成る程、ミス・リベッタに教わったのか」
「ねーちゃん!」
ニコニコと笑いながら、バイスがぶんぶんと何度も頷く。
「ねーちゃん!はかせー!はかせー!!」
その様子に、何か思案するように頬杖をつくドカルト。
しばしそのまま瞑目し思索にふける。
「は、かせ……?」
ややあって彼は天啓を得たかのように目を開き、再び重々しい口調でバイスに言った。
「……いや、違うな」
「?」
「オレの事は『アニキ』と呼べ……」

「……」
「……」

「あ……にき?」
小首をかしげるバイスに大きく頷くドカルト。
「そう、『アニキ』だ」
博士番長ドクター・ドカルトは、番長と呼ばれし者として、これだけは譲れぬ一点を今まさに
バイスに叩き込まんとしていた。
余人にはわからぬ拘りかも知れないが、天才とは得てしてそういうものである。
「あ、にき……あにき?」
「そうだ。リピートアフターミー!『ア・ニ・キ』!」
「あにき……あにき!アニキ!!」




その一部始終を生暖かい目で見守っていたクレンは、彼女の常である無表情で呟いた。
「……バカばっか」



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