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ユンボル801スレ専用*文章投稿板

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[22] ボリニパ ガチ陵辱(後編)
ウホッ!いいユンボル - 2007年02月18日 (日) 11時53分

それからの五年間をどう過ごしてきたか、今となってはニッパ自身、よく思い出せない。
ただ定職にも就かず、昼過ぎに目覚めては、あてどなく街をぶらつく。
夜は夜で、行きつけの酒場で明け方まで飲み潰れる。
絡んできた相手を無闇に挑発し、ボコボコにされた事もある。
無気力と自暴自棄を絵に描いたようなヌケガラ、それが当事の彼だった。

ボリングとの関係は、あの後もズルズルと続いていた。
街の支配者で、実質己の命綱に等しいこの男に、ニッパが逆らえる筈もない。
時折ボリングが差し向けた部下に引き立てられるように、彼の屋敷に赴く。
食い詰めて自ら足を運んだことさえある。
街の人間に自分がなんと噂されているか、小耳に挟んだこともあるが
それをよしとしない意地すら、今のニッパからは枯れ果てて久しい。
(同じ穴のムジナ……か)
今の自分には、この程度がお似合いなのだろう。そんな諦観が、がんじがらめに彼から気力を奪っていた。



「ところでニッパ。おめー、あの話の返事はどうしたよ?」
もう何度目になるかわからない情事の最中、薄茶の髪を指先で弄りながらボリングが口にした台詞に
ニッパは(またか……)と顔をしかめる。
最初に目にした彼の免許証を、ボリングは覚えていたらしく、ニッパのEM乗りの腕に興味を持ったのか
最近しきりに、自分と共に大王の下で働かないかと持ちかけてくる。
(でもオレはもう、重機には……)
五年前のあの日、仲間を捨て、EM乗りの誇りを捨て、最も大切な人さえも見捨てて逃げた
自分にもう二度と重機に乗る資格はない、とニッパは思いつめている。
ましてバルの仇であるゲンバー製のEMなど、彼には尚更お断りだ。
「……」
「まあ、意地を張りたきゃ好きにしな。おめーも囲われもんじゃ肩身が狭いだろと思っただけだしな」
「そんなことより、早くヤろうぜ、なぁ……」
鼻にかかった声で、ボリングの肩に腕を回す。
話を逸らすためとはいえ、仇であった男に媚を作る自分の声を、ニッパは内心ヘドを吐くような思いで
自嘲する。
「ウヒヒ、なんだよ?今日はやけに積極的じゃねえか」
嬉しそうに鼻の下を伸ばし、相手がニッパの体に指を這わせ始める。
「……っ」
ニッパは暗い感情から目を塞ぎ、その感覚に集中することに努めた。




「なあ、おめーまた痩せたんじゃねえのか?」
以前より肉の落ちた胸板に舌を滑らせながら、ボリングが言う。
ただでさえ背ばかりヒョロ長く、体格には恵まれていないニッパである。
ここ数年で幾分骨格は張ったが、酒しか口にしない日もある自堕落な生活は、それ以上に彼を
すり減らしていた。
バルに憧れ貧弱な自分の肉体を恥じて、無駄な努力を重ねてみた昔も、今のニッパには遠い。
「ちゃんとメシ食えよ。カネは渡してんだろ?」
「……るせ……関係、ないだろ……っあ……」
ボリングが薬物を使ったのは結局最初の一回だけだったが、年数をかけて馴らされた身体は
他愛ない愛撫にも容易く火がつく。
今のニッパにとってそれは却って有難かった。
肉欲に溺れている間は、他に何も考えずに済むし、感じずに済む。
そしてそれはボリングも一緒なんだと、ニッパは彼との爛れた関係の中で、何となく悟っていた。
共に何かから目を背け逃げ続けている自分達は、確かに似た者同士なのかも知れない。
そんな考えがニッパの頭をよぎる。

「くっ!?ひうッ!!」
とりとめのない思考を裂くように、唾液で濡らされた指がニッパの後ろの門に押し入ってくる。
舌による**への責めを続けたまま、ねじ込まれた指が内部の弱点を狙って蠢きだす。
「うくっ!イッ……すげ……ソレ、ッああ!!」
異物感は一瞬だった。快楽に貪欲なそこは、咀嚼するように節くれだった指に絡みつく。
放って置かれた前の部分はもう痛いほど充血し、刺激を求めて震えながら、先端から涎を垂れ流す。
「うあぁッ!ひぁ……っく」
臓腑をかき回され、腰が溶けそうな愉悦と、より強い刺激を求めるもどかしさにのた打ち回りながら
彼はボリングの肩を掴んで哀願する。
「ボリング、た……頼む、オレ……限界」
「なんだ?早えな、もうブチ込んで欲しくなったのか?」
厭らしく笑いながら揶揄する言葉に、ニッパは恥も外聞もなく何度も首を振る。
「頼む……頼むよ。オレ……も、やばい」
髪を乱し泣きそうに顔を歪めてすがり付く、その姿に嗜虐心をそそられたか
ボリングは「クク……」と低くわらい声を上げた。
「んあっ!?」
ジュプッと濡れた音を立てて指が引き抜かれると、ニッパの痩身はボリングの手によって
ベッド下に引きずり落とされる。
「……ってえ!何す……?」
抗議の声を上げたニッパの前で、ベッドに腰掛けたボリングが、自分のモノを手で玩んで見せる。
「おめー相手じゃ、一発抜いとかねーと持たないからな。しゃぶれよ」
「……っ」
ニヤニヤと笑うボリングに、ニッパの胸で屈辱感が頭をもたげる。が、それも今更だった。
「……」
諦めたようにボリングの前に跪くと、汗臭さに眉を寄せながら手馴れた仕草でその**を口腔に含み
舌を絡める。
(堕ちたもんだな……)
自虐の念が苦い唾と共に、ニッパの中に湧き上がる。
「ったく、相変わらずたりぃなニッパ。もうちょい気合入れてくわえろや。
そうだな、愛しの隊長サマのチンポでもしゃぶるつもりでよ」
殊更に下卑た笑みを作り、ボリングが顎をしゃくる。
「――てめ……!!」
瞬間、ニッパの体から熱が引いた。
最も聞きたくない相手から、最も聞きたくない名を、最も聞きたくないタイミングで口にされ
キレかけたニッパの頭を、有無を言わさずボリングが押さえつける。
「んぐ!?」
えづく事さえできないほど深く捩じ込まれ、ニッパは息苦しさに喘いだ。
「なんだよ……まだそんな顔できるんじゃねーか……」
落ちてくる声は、ニッパの耳にもどこか空疎に聞こえた。




「んく!ゲホ……」
顎が外れそうなイラマチオで、食道に直に注ぎ込まれた**を無理やり飲み下したニッパの体が
再びベッドに転がされる。
「もう下拵えはいらねーよな」
言いながらボリングがその下肢を大きく開かせ、中心にまだいきり立ったままの自身の先端を宛がう。
「んっ!」
ニッパの体が意思を離れ、期待に身震いする。
「ヒヒ、んじゃおまちかねのモノ、くれてやるよ。オラ!」
ズルリと内部にねじ込まれる肉の感触は、もはやニッパには馴染みのものだった。
「うあぁっ!いっ……」
挿入の衝撃が引かぬうちに、ゆっくりと腰をゆすり立てられる。
腸壁を銜え込んだ雄に擦り上げられ、同時に前を男の腹部に摩られ、悲鳴じみた嬌声がニッパの喉を突く。
「ああ……凄え、いい……いいよぉっ!!」
堕ちた叫びは誰に聞かせるためのものか、もはやニッパ自身にもわからない。
ただ思考を麻痺させてくれる快楽だけが、今の彼の全てだった。
「ヒヒ、ひところに比べて随分こなれたじゃねえかニッパ。オレ以外にもココ使わせたヤツでもいるのか
ああ?」
野卑な声から耳を塞ぎ、ニッパはただ与えられる快感だけを追う。
目を閉じて心を閉ざせば、求める絶頂はすぐそこだった。
(あ……?)
薄く目を開く。滲んだ肩越しに、見覚えのある影を彼は幻視した気がした。
(隊……)
伸ばした指が宙を掻き、そのまま彼の意識は再び快楽に飲まれる。
「……出すぞ。しっかり食らえよ」
言うなり、ボリングがその体を最奥まで突き上げる。
「う……あ……あああっ!!」
流れ込む刺激に、ニッパもまた精を放つ。荒く息をつくニッパの指が、ぱたりとベッドに落ちた。



(ニッパ……)
ひどく優しい夢を見た。
ここ数年は夢と言えば悪夢ばかりで、酒の力を借りなければ寝付くことすらできなくなっていた
ニッパにとって、それは久々に見たまともな夢だった。
(ニッパー・トーラス……)
懐かしい声が自分の名前を呼ぶ。十代の頃だったら、目覚めた後罪悪感にしばらくは
立ち直れなかった類の夢だ。
しかし今のニッパには、それはアルコール以上に、自分を正気に繋ぎ止めてくれる蜘蛛の糸だった。
(隊長……)
胸の中に掻き抱いた暖かい体は、微妙に縮尺が合っていない気がするが、所詮は夢だ。
ニッパを見上げ、力強い眼差しで抱擁する。その顔立ちも、声も、曖昧でイメージがぼやけていたが
そこに居るのが自分にとって、最も大切な存在だということだけは、彼には確信することができた。
目が覚めれば、それまでと変わらない現実。
おぼろげだった面影を確かめようと、ニッパは寝転がったまま脱ぎ散らかされた服に手を伸ばし
パスケースを指先で探す。
さぐり当てたそれを取り出そうとして彼は、しかし二、三度ためらった後、結局やめた。

あの写真はもう、ニッパには見られない。
折れたままの今のニッパに、あの時の思いを、夢を正視することはできない。
なのに何度破り捨てようとしても、それすら彼にはできず、あの日の夢の残骸は今も未練たらしく
パスケースに閉じられたまま、まだその懐の中に眠っている。




そうやって陽も傾きかけた時刻。ニッパはいつもの通りふらふらと、荒廃した街の雑踏をさ迷い歩く。
荒淫の後の身に冬の西日は眩しく、こみ上げた気持ちの悪さに、ニッパの体がぐらりと傾ぐ。
(やべ。吐きそう……てか、吐く!)
あわてて往来の隅に走り、ニッパは道脇の電柱に突っ伏して吐いた。
「っく!えうッ!おえ……」
無論、吐き出すものなど胃液の他に彼の胃袋に入ってはおらず、ニッパはひたすら
電柱に向かって空えづきを繰り返す。
「……あーっ畜生、死にてぇー……」
もちろんそんな度胸が自分にあるはずもない。
それができるなら五年前の坑道で、誰よりも守りたかった相手と運命を共にしていたはずだと
ニッパは内心ひとりごちる。
ただ嘔吐では吐き出せぬ心の澱が、言葉と共にほんの少し吐き出せたような気が彼にはした。

『てめーの道はてめーで作るぜ』
電柱に突っ伏したままニッパは不意に思い出す。
(バル隊長……)
『己の道は己で作る』かつてあの人はそう言った。
なら、生きる道ひとつ作れずに立ち止まり、地べたに蹲ったままの今の自分は何なのか。
(隊長なら……)
もし彼が情けない今の自分を見たなら、『何やってんだ』と横っ面に拳固の一つでも
張ってくれるだろうか。
そう思った瞬間、ニッパの瞼から熱いものが湧き上がってくる。
「――隊長……!」
それは彼にとって失われた今でさえ、たった一つの道標だった。
くしゃりとニッパの顔が歪む。ぽつりと、落ちた雫が石畳に黒い点を落とす。
「隊長……ッ!たい……ちょ……」
ぽとぽとと止まることなく、流れ落ちる水滴が足元を濡らしてゆく。
それが久しく忘れていた涙だと気付かぬまま、道行く人が見咎めては眉をひそめるのにかまわず
ニッパは午後の日差しの中、電柱に寄りかかって嗚咽をもらし続けた。
(あなたに、会いたいです――!!)




いつもの通りニッパが入り浸って飲んだくれている馴染みの酒場で
場違いに小さな影が店の分厚い扉を開いたのは、その日の宵の口だった。



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