[5] 鬱ニパ自慰 (棚から転載) |
- 鬱 - 2007年02月08日 (木) 00時29分
服の中に手を入れ肌をまさぐる。 呼び起こし過ぎて馴染んでしまった力強い手の感触を、また思い返す。 こんな触られ方をしたことなど一度も無いのに、体は錯覚し体温を上げる。 絡む指はもはや自分のものではない。
脚色された声が幻聴となって耳を犯し熱を煽る。 アルコールで膿んだ脳味噌では理知的な思考などできるはずもなく、 隊長、隊長、とひたすら繰り返す。 「…っ…」 指が入る瞬間、シーツに頬を押し付けた。 髪が目や口にかかる。 鬱陶しい、でも手を離したくない。 「…たい ちょ…」 喉を反らせる。 耳元で髪が擦れ合う音がした。
そうしてやっと、眠りに堕ちられる。
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