[402]移り変わる人格の果てとそれを感じる意識の中で - 投稿者：涼

君の名前と今いる証
どちらもいらない

空の影が照らす大地は傷みの中
わが身をも侵す毒は湧き上がる

唐草模様のその肌の渇きは癒えぬ
見かねて伸ばすその腕にも同じ模様があった

代わる代わる移り行く人格の果てに
神にも似た羽を持つその存在を見つけて見つめた

羽ばたかせる闇を打ち消すその翼は
私を激しく責めていた

その眼は怒りに満ちていたように見える
血走った赤いその眼はその存在には似合わない

伸ばされた白磁のような腕の先にある手が開かれる
有無お言わせないその迫力の中で微塵も動けぬ背に汗を掻く

首を握る手は冷たくひんやりとしている
私の首は瞬く間もなく握りつぶされた

二つに分かれた体は音もなく落ちていく
移り行く人格を感じる意識の中で
私は死んで堕ちていった

( 2007年02月11日 (日) 21時59分 )

- RES -

[410] - 投稿者：ZEMA〜管理人〜

何だか難しい作品ですね。
しかしその中から、冷たさが伝わってきました。
読み進むにつれて増していくその感情は、悲しみとでも言うのでしょうか。

( MAIL URL 2007年02月12日 (月) 16時51分 )

[417] - 投稿者：涼

この間自分が殺されそうになる夢を見て思いつきました。
後最近心が冷えてきているのでその影響でしょう。

( 2007年02月13日 (火) 19時18分 )