[472]私の御伽噺 - 投稿者：春柚

不思議の扉を開けたらね？
そこには貴方がいたんだよ。
貴方にきいたの私はね
ここはどこ？
そしたら貴方はこういった
ここは僕の夢の中。だからなんでもできるんだ。
私はなんだか、嬉しくなって貴方の為に歌ったわ。
そしたら貴方は踊り始めた。
それを見、私はこう言った
まるで貴方は蝶のよう。
まるで貴方は羽のよう。
まるで貴方は妖精みたい。
そしたら貴方はこう言った。
それなら君は天女のよう。
いつかは月へ帰ってしまう。
私はちょっぴり悲しくなった。
なら、私はいつか貴方とさようなら？月へ行かなきゃならないの？
貴方はくるりとこちらを向いてふわっと私を抱きしめた。
大丈夫。ここは僕の夢の中。ずっとそばにいることだってできるんだ。
そして私にこっと笑った。
貴方はぎゅうっと私抱いた。
ずっとずっと一緒なの？
ずっとずっと一緒だよ。
二人で微笑んでいたらね。
扉の向こうからお迎えが…
『お時間でございます。もう、起きる時間です。さぁ、行きましょうお姫様』
私はいやいや首を振る。
だってここは夢の中。ずっと一緒にいれるんでしょう？
『無理でございます、お姫様。現実へお戻りください』
私はすがるように貴方を見た。
ねえ…ずっと一緒でしょう？
…ごめん。さようなら
何故か貴方は首を振り、私を扉へ押し込んだ。
何故？疑問に思いつつ、迎えと一緒にさようなら。
扉はバタンとしまってね。
二度と開くことはなかったわ。
だから私は思ったの。
貴方はとても『うそつき』ね
これでおしまい私のお話。
おやすみなさい、また明日。

( 2007年05月06日 (日) 17時53分 )

- RES -

[476] - 投稿者：ZEMA〜管理人〜

長らく空けてごめんなさい。

夢について、私もこの作品のように感じることがあります。
覚めてしまうと悲しくて、同じ夢にはいつ行けるのか分らない。
非現実的なことだけれど、良い夢を見た朝は心が明るいですよね。

( 2007年05月10日 (木) 21時34分 )