[9910] - 投稿者:美輝
雪が一粒 目の前にゆれて降った
と、思ったときには
もう雪は 足元で解けていた
雪が一粒 目の前にゆれて降った
のは
もう既にさっきの事となっている
過ごした今が 過去へと変わってゆくとき その隙間を埋めるかのように 未来は後から後からやってくる
とてつもない量の 未来と過去にはさまれている小さな今
すごせる時は もはや時間とは呼べないくらい短く また 音よりも遥かに速いスピードで去ってゆく
今を過ごしたと思ったときには さっきという過去になっている
過去になったと思ったときには 未来がまた今をつくって
あとどれくらいの未来が あまっているのだろうか この世に自分が 人に意志が 生まれたときから ずっと
雪が一粒 また 目の前にゆれて降った
未来が来た瞬間
手を差し出すと 手の上で溶けた 待っていたかのように
未来に手を加えられたか 過去を変えることができたか
誰もわからない 今が短すぎて――
(
2009年01月14日 (水) 18時34分 )
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- RES -
[9911] - 投稿者:美輝
久しぶりの投稿になりました。 よく練って、じっくり推考してから 書きたかったので。
前のと比べてどうですか? (前のは多分もうずっと下に行きましたけど)
(
2009年01月14日 (水) 18時37分 )
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