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[10774] - 投稿者:十
死は恐るるに足らず 物心ついた2歳の頃から いつでも死んでやるつもりだった ああ 世界がゆらいでいく 白い画板の向こうに消えていく もう少し、遊んでくれよの声と 構わないという無限大の嘘と 愛してるっていう まっ赤に叫ぶ血しぶきと さようならぁ!という せいせいした声と
黒い馬に翅が生えるよ 目には見えない白い翼さ 足音が聞こえる わたしを守るつもりだった誰かの 悲しい足音がする 死体の傍で微笑むんだね あなたもわたしも罪人である 生まれ堕ちた罪を永遠に 償い続けるのさ
何頭もの黒い馬が レース場を掛け抜ける 主人の後を追いながら 薬を打たれて錯乱し 愛してると叫びながら 魂の処刑場を飛び抜けるのさ
颯爽と掛け抜ける 拍手喝采の中 鮮烈な色を残して 馬は去っていくのさ 明日が、見えると錯乱しながら
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2014年09月10日 (水) 13時26分 )
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