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タイトル:愛欲乃迷宮
カテゴリー未分類、その他
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夜魅 2015年07月19日 (日) 21時45分(3171)
タイトル:朱の空を劈く執着と愛憎
カップリングはアッシュ(通常運転)×フェニックスです。
機械的な触手攻めと男性(両性とも言える?)の出産表現が含まれるのでご注意下さい。
・・ちなみにこれを書いたら、続編書くつもりでいます(相変わらず救われない話でフェニックスが可哀想でならないがエロい)。
『朱の空を劈く執着と愛憎』
恋ではなく、愛でもなく。
もっとずっと、深く重い屈折した愛情を彼は抱えていた。
「貴方は馬鹿ですねぇ。フェニックス。」
小馬鹿にしたような高めの声が響く。
その声の主は藍白ともとれる銀色のフワッとした髪に横長の紫色の瞳、180cm以上の長身故か足も長くスタイルも良い。
貴族が着る様な白いコートを嫌味無く爽やかに着こなす柔和な雰囲気の中性的な美青年。
彼の名はアッシュ。
そんな美貌を持つ彼が溜め息交じりに、しかし楽しげに微笑みながら見下ろす先はあまりにも異常な光景だった。
「神獣も堕ちたものですねぇ・・ここまで情けないなんて。」
ねっとりとした声色から察する彼の表情は何処か恍惚気味だ。
そう、彼の紫色の目に映るその光景は絡み合う無数のホース状の機械。
その先端は不自然な丸みを帯び、必要以上に太く外皮の柔らかい管はどれも生物の雄の**と類似していた。
それが伸びて出てくる元であるドーム型の物体の真上で四肢を拘束され、意思を持たない触手に慰み物にされる様に凌辱を受ける炎の様な赤い髪の男がいる。
その男は端整な顔立ちをしていて、アッシュとはまた違った美貌を持つ青年だった。
特徴としては、金髪の入り混じった炎の様な赤色の腰まで届く長髪に猫を思わせる縦長の瞳孔が入った金色の横長の瞳、185cm以上の長身は細身であるアッシュと異なり、筋肉質な体型をしている。
彼の名はフェニックス。
アッシュに恨みを買われている神獣の長とも言える男だ。
「あ、やっ・・んぐっ、ンぁあ!・・ぅんン・・ッ!」
快楽に耐えつつも、何処か甘い声を発するフェニックス。
**や横腹に内股など敏感な部分ばかりをくすぐられ、後ろの秘めたる部分はジュプジュプ、と淫猥な音を立てながら太い管に犯されていた。
様子を見にアッシュが側に降り立つが、蠢く触手の大群はフェニックスだけを標的とされているのか、主であるアッシュには一切触れようとしない。
「フフッ・・貴方の事は憎いですが、何故でしょうねぇ・・?嬌声を堪えながらも快楽には逆らえない淫らな姿を見ているのはとても気分が良い。」
「ッ!黙れ・・この、サディストが・・っ!」
肩で息をして、羞恥に頬を紅潮させながらもフェニックスは他人事の様に笑うアッシュを睨み付ける。
「あぁ、そういえばケルビムさんでしたっけ?あの人は貴方を誘き寄せる人質として使わせてもらいましたが、中々に良い暇潰しになりました。」
「一体・・何をしたんだ・・!?」
焦りの色を分かりやすく見せるフェニックスの表情を見て、アッシュは笑って一言。
「今の貴方と同じ目に遭って頂きました。」
「嘘、だろう・・?!そんな事が、ある訳・・ッ!」
「全ては貴方の失態ですよ。部下一人ロクに助けられない上司を持って、彼は可哀想です。貴方が意識を失ったら、たっぷり愛でてあげますよ。」
ツーッ・・とアッシュの指先はフェニックスの体を撫でる様にして、上から下へと移行した。
「っンぅ・・!」
その邪な念を持った手つきにビクッ、と体を震わせる彼を見て、アッシュは口を開く。
「まぁ、それは置いておきましょう。さて、今の感想をお聞かせ下さい。どうです?私の遺伝子から作り出した天使の**は?・・正確に言うと、堕天使ですが。」
「はっ、あぁ・・精、子・・っ?」
「貴方の下にある母体の中で量産されているものが、この触手に流れ込んでいるんです。分かるでしょう?」
「まさ、か・・!」
顔面蒼白。
その状況にこの言葉は合い過ぎていた。
「物分りが良くて、助かります。そう、先程から貴方の体内に注がれている新しい命の源です。」
アッシュの言葉を理解した瞬間に湧き上がったのは、凄まじい恐怖と嫌悪の感情。
今まで、どんな敵と対峙しても感じなかった別物の恐怖。
自分の身体は今、明らかに異常を来たしている。
その時、フェニックスは思った。
ただ単に私を辱め、私を見下す為ならもっと相応しい相応しいやり方があった筈だ。
しかし、理由も分からないままに散々に注がれてきた白濁の液体の用途を知ったところでもう何の手立ても残されていない。
「ぁあっ!ひ・・ィ、あっぅああああっ、が、あァ!」
・・嫌、だ・・這入って、くる・・ッ!
圧倒的な質量を持って入ってきた異形の大群に彼は翻弄されるままだった。
恥ずかしい所まで溢れんばかりの子種を無遠慮に掻き乱される。
熱など感じない無機質な鉄の管に内部を切り裂かれるのでは、と恐怖を覚える程に激しく擦り上げては、こちらの疲労など気に止める事なく中に吐精し次々と入れ替わっていった。
「もう・・や、め・・ッ頼む、から・・!」
らしくもない懇願。
それが無意識に零れたのは終わりの見えない苦痛と快楽のせいだろう。
生かさず殺さず、辱める。
より長い苦痛を味わせる為にアッシュは彼に辱めを与えた。
・・いっその事、このまま腹を突き破って殺された方が・・。
相手が意思を持つ生物だったらまだ望みはある。
それに相手は復讐の化身であるアッシュ。
飽きられるか、見切りを付けられない限りは逃れる術を見つけられず、自分の正気が飛ぶのが先かもしれない。
「っ、やめ、て・・くれ・・ッ!も、無理だ・・ヴぁ、んぁ・・!」
二度目の懇願。
彼の声は震えていて、何処か泣きそうな程に良心を抉るものだった。
しかし、そんな一欠片の良心も持ち合わせていないのが冷酷非道、残虐無比を体現した男であるアッシュ。
彼の懇願を不思議そうに首を傾げるその姿はわざとにしか見えない。
案の定、彼はすぐに目元を歪ませ、フェニックスの耳から憎らしい声が聞こえてくる。
「アッハハハ!やめてくれ?おかしな事を言いますね。」
「ぁ、ああっ!はぅ・・ヴッ・・!」
「貴方にはこの子供達を産み続けてもらうだけですよ。それも貴方が死ぬまで、ずっとです。」
「冗談じゃ、な・・っ?!ひ、ぎっ・・うぁ!?」
「あぁ、成長が早いですね。」
ドクッ、と身の内に感じた不吉な鼓動に冷や汗が伝う。
とても柔らかいが、確かな質量を持つ物体がフェニックスの中で急速に構成されている。
理解の追いつかないまま下腹部に現れた腫れ、既に全てを察したかの様に呟いたアッシュはたおやかな手つきで彼の腹を撫で、慈愛を湛える様に目を細め、似つかわない視線を注いだ。
「・・もうすぐに産まれますね・・。」
「そんな・・っ・・!」
恐れていた言葉。
驚愕のあまりに目を見開き、苦しさと生理的嫌悪がついに限界を達した。
フェニックスの強い意志を感じさせる太陽の様な金色の瞳から、一筋の涙が頬を伝う。
それは果てしない絶望からか定かではないが、止め処なく涙は溢れていた。
今まで注がれたものを押し退け、肉壁に波打たれて逆流する熱い塊。
それが外に出ようとすれば、下肢に走る激しい痛み。
「ヴッァ・・ぃ、たい、うァ・・ハァ・・痛、い・・ッ!」
痛い。
吐息混じりにそう苦痛の声を漏らしているのが、分かった。
「あぁ、良いですねぇ・・その表情。とてもそそられますよ・・ウフフッ・・アッハハハハハハハハッ!!!!!」
狂ったかの様に笑うアッシュは、痛みを訴え続けるフェニックスの悲痛の声など全く届きもしない。
「嫌だ・・ゃめっ、いぎっ、ヴァ・・出て、来るなぁ!・・ッハァ・・は、が、ぁぁあああああああっ!!!」
含み持った肉塊が胎生する。
朱の空を劈くのは、悲鳴と高笑い。
耳に響くのは、赤子の鳴き声。
それは生命の誕生を祝うには、あまりに悲痛で苦痛な絶望の序曲だった。
夜魅 2015年07月20日 (月) 02時11分(3173)
タイトル:恍惚と憎悪の泥濘に囚われて
宿題などは早めに終わらせたいですが、私自身はギリギリにやるタイプです。
・・一言の罵倒に萌える。あと、アッシュさん感覚を操作する機械と言い、機械の触手と言い、媚薬と言い色んな物を発明してるな。やっぱ、科学者キャラって融通が利きますね。
『恍惚と憎悪の泥濘に囚われて』
一人赤い海を揺蕩う。
無味の孤独の中で身を包むのは足元で蠢く黒い影。
朧げなそれらは波の様に揺らめきながら、人としての原型を留めようと五つの突起を生み出していく。
声も無く仰視せざるを得ない自身の肉体に群がり、寄り添いながら『彼等』の生成は行われていった。
無音の静けさに耳鳴りが絶えず、既知しがたい恐怖が全身の神経を締め付ける。
体温を感じさせない水気を持った柔肉がヒタヒタ、と甘え縋る様に集束する。
金切りの産声を上げ、這い纏わるのは無数の無垢な幼き手。
無垢な『赤子』の。
「・・ヴァああああああああああああッ!!!」
叫び声。
喉が張り裂けんばかりの咆哮に呼び戻された現実。
「ッ・・!」
一息で大量の酸素を取り込んだ肺が瞬時に膨らみ、数秒の間に呼吸を止めた後で正常な機能を取り戻しはしたが、激しい動悸と共に全身を冷や汗が伝う。
「ハァ・・っはぁ・・!」
汚泥の様に混濁した意識が脳を覆う反面、自身の体は心地の良い柔らかな布地の上に沈んでいた。
しかし、首辺りに違和感を感じて確かめる。
そう、首輪が付けられていた。
それだけでなく、両手足には鎖の付いた枷が嵌められている。
自身を拘束するその鎖は頑丈でベッドから床へと伸びており、しっかりと端を留められていた。
辺りを見回すと、一つの部屋の様な所であり壁は白く殺風景でありながらベッドの横には黒いカーテンが目に入る。
・・多分、アイツの寝室だろうな・・。
自分の寝室にこういった拘束具を用意しておく辺りが実に彼らしい、とフェニックスは思った。
同時に疑問が浮かんだのが、一体自分はどれほど眠っていたのか?と言う事。
そんなのは知る由も無い、と疑問を頭の中から放り捨てるが、酷く扱われた裸身が痛みに疼き意識を失う前の記憶を鮮明に思い出す。
再び、あのような恥辱を味わう事などあってはならない筈だった。
「お気付きになりましたね。」
「ッ!?」
まるで安堵しきったところに冷や水を掛けられた様な感覚がフェニックスを襲う。
あの高い声を聞いた瞬間に湧き上がったのは、凄まじい恐怖と嫌悪。
より鮮明に浮き上がる自身の醜態の数々。
「随分と魘されていらっしゃいましたねぇ・・恐ろしい夢でも見ていたのですか?」
「貴様・・っ!」
いつから傍らにいたのかと言う事など知りたくもないが、頭上から降り掛かる忌々しい声。
視界に映ったのは他でもない自分を凌辱し尽くした銀髪の青年。
「流石の貴方でも動ける疲労ではありません。あぁ、そうだ。気晴らしに『子供達』の話でも聞かせて上げましょうか?」
「黙れ・・。」
地を這う様な声色で拒絶の意思を見せるフェニックスなど気にも留めず、喋る事を止めずにアッシュは続ける。
「どうにも私達の遺伝子は相性が良かった様で・・どれも当初は『人』とは掛け離れた生物でしたが、次第に、」
「黙れと言っているんだ!その口を閉じろ下衆野郎!!!」
体中から嫌な汗がドッ、と湧き出る。
鮮明で悍ましい記憶と悪夢が呼び起こすのは、自身から生誕した生物達への畏怖と拒絶。
自身だけでなく、部下をも凌辱した男はこちらが歯向かえないのを分かっていて、憎たらしい嘲笑を向けながらフェニックスの上へと被さった。
「ッ・・!ぅ・・あ・・っ・・。」
「耳に入れるのを拒んだところで現実が変わる事は全く持ってありません。いい加減、無駄な抵抗にも飽きましたよフェニックス。」
これまでの粘着質な声とは打って変わった背筋が震える様な冷酷な声。
声色と同様に目も何処か無機質で冷ややかであり、表情は能面とも言うべきだった。
白く冷たい手が腹筋から胸元までを撫で上げただけで過敏に震え、反応する体。
そこから、胸の突起へと移り、しばらく弄った後に下腹部へと到達する。
その時、いきなりフェニックスの両脚を強引且つ乱暴に左右に開かせた。
鎖がジャラリ、と音を立て、フェニックスの辱められた部分はアッシュの邪な視線に晒される事となった。
「ハァ・・良いですねぇ。素晴らしい眺めだ。貴方の厭らしい部分が丸見えですよ?」
フェニックスの裸体を前に彼は興奮しているようであった。
そんな欲望の念を纏うアッシュとは対照的にフェニックスは為すがままであり、アッシュだけでなく自身の痴態からも目を背けている様で表情はとても無気力に感じられたが、自分の体の中を好きに視姦する彼を少し見て一言。
「・・変態。」
全てを恨むかの様な声色で鬱陶しげに言い放った罵倒。
光を無くした金色の眼差しは嫌悪に満ちており、アッシュを鋭く睨み付けていた。
それに気付いたアッシュは何を思ってか、口角を上げニィッと不敵に笑う。
「なら、教えて差し上げましょう。私がどれだけ貴方を憎み、そして、愛しているかをねぇ・・。」
そう耳元で囁くアッシュは彼の太腿を意味深な手付きで撫で上げながら、懐から薬瓶を取り出す。
「これで私は貴方と繋がる事が出来そうだ。愛してあげますよ、フェニックス。その愛情に恐怖して啼いて許しを請う程にねぇ・・それと、そうですねぇ・・私の作った薬を貴方に試してみるとしましょう。まだ名前は付けてませんが、直腸内にコレを垂らすだけでも浸透し、始めの内は痺れますが、段々と熱くなっていって何度も快楽の絶頂を味わう媚薬です。ほんの一滴で『色情狂』になる程の抜群の効果です。あぁ、心配しなくても結構ですよ。私は貴方を待たせる事なく、直ぐに種を付けて差し上げますし、貴方も直ぐに欲しがって強請る様になります。そして、私の体液が貴方の此処を溢れさせる頃には、貴方は身も心も私のものになっている事でしょう。」
恍惚の表情で語るアッシュの瞳は計り知れない欲望と狂気を内に秘めている。
「・・それをケルビムにも使ったのか?」
「今更、他人の心配ですか?これまた随分と呑気なものですねぇ・・。」
小馬鹿にする様に嘲笑うアッシュを見据え、フェニックスは続ける。
「頼む。それだけ教えてくれれば良い。」
「・・一応、薬は使わせて貰いました。ですが、彼には即効性ですが持続性の無い媚薬を使いました。時間が経てば特に後遺症も残らない弱いものです。」
「そうか・・なら、良かった・・。」
先程とは違って、安堵の表情を浮かべるフェニックスを見て眉間に皺を寄せ心の底で舌打ちをするアッシュ。
・・あぁ、本当に嫌だ。何なんだ?コイツの他人を考えられる余裕は?全く忌々しい。嘘でもコレを使った、と言っておくべきだったか?・・まぁ、良い。直にこの私しか考えられない様にしてやる。
しかし、直ぐに表情を戻し彼は警告する。
「他人の心配はそこまでですよ。さぁ、脚を開いて。貴方は私の元に堕ちてくるしかないんですから・・。」
独占の愛を言い放つアッシュはフェニックスの両脚の間へ顔を埋めた。媚薬の瓶の蓋を取り、スポイトで薬液を吸い取って、ヒクつく彼の後**にチュッ、とそれを注入させたのだった。
「・・ッ!!?ヒ、アッ・・はあ、あぁッ・・!」
その瞬間、瞳を見開くと同時にビクンッ、と跳ね上がり、フェニックスは体を痙攣させた。
己の意思とは関係無く、彼は何の前触れも無く吐精していた。
身体が焔の様に熱くなり、甘い疼きに脳が煮え芯まで焼けそうだった。
媚薬が与える官能に全身が支配されたのは、一瞬の事だった。
そして、精を吐き出した今もフェニックスは陶酔しているかの様だった。
目の焦点すら合っておらず、快楽の余韻に浸っているかの様に体を震わせていた。
「ひィッ!?・・やめ・・っ!ぁあ、んぅン・・ッ!」
目で確認こそは出来ないが、忘れもしない感覚が襲ってくる。
後**に押し当たった適度な硬さを持つ異物にフェニックスの瞳が揺れる。
ただ、欲を発散するかの様に慈悲や気遣いは皆無の凌辱の筈なのに、肉同士が擦れ合い荒く呼吸をする度に脊髄を突き抜けていく甘い痺れに彼の目尻から涙が滲む。
その目に反抗と言う感情は既に失われており、快楽を求める様にこちらを見つめている。
「ゃあっ・・はぅ・・ッァ・・すご・・っ深・・いぃ・・ッ!」
「誂え向きではありますが、とても良いですねぇ・・フフフッ・・。」
自分のモノを受け入れつつあるフェニックスに静かに微笑むアッシュ。
「は、ぁッん、く、あぁあっ・・も、無理・・イキっ、たい・・!」
「えぇ、一緒にイキましょうか・・。」
飽くまで抗い続けていた男がこうして自分に強請っている、と考えるだけでアッシュの体をゾクリ、とした快感が突き抜ける。
そして、嘗てない程の優しく穏やかな声色で囁いた。
「あぁっ、んぅ・・あぁ、イクぅ・・っ・・あああっ!!」
注がれた熱い精は僅かに滞留したままだった白濁の液体を溢れ出させ、入れ替わる様に内部を満たしていった。
「は・・ぁ・・ハァ・・ぁ、はっ・・!」
浅く速く、型で息をするフェニックスの表情は辛うじて目を開けていると言う状態でその瞳からは強く甘い痺れが残る身体に混ざり合った感情に対応出来ずに涙が後から頬を伝う。
しかも、体はしっとりと汗ばんでおり、もういつ意識を失ってもおかしくない、と言う状態だった。
案の定、糸の切れた人形の様に倒れる寸前でアッシュが受け止め支えた。
そして、彼を優しく抱き締め、背中を撫でる。
「く・・、はは・・っ・・ねぇ、フェニックス・・起きていますか・・?」
「・・あぁ・・。」
フェニックスの意識があるかどうかを確認しながら、静かに笑いながら彼の赤く長い髪を優しく梳いた。
彼はアッシュに抱き締められている、と言うのを感じながら返答をする。
・・いやに温かいな・・。
自分の背中に手を回しているアッシュのその手、腕がいやに温かい事に気付き、心なしか声色も力が無い。
それに多少、驚きを見せるアッシュだがその顔はフェニックスには分からない。
今度は、フェニックスが少し顔を動かし彼に訊ねる。
「・・なぁ・・お前はこの後、どうしていたいんだ・・?」
髪を梳かれ、背中を撫でられる、と言う行為をフェニックスはただ静かに受け入れている。
しかし、ふとそれを止めて、彼の肩を掴む。
顔は見せない様にして、彼の耳元に静かにそして酔いしれる様に囁く。
「・・貴方とずっと・・こうしていたい・・。」
それを聞いたフェニックスは突然動いて、彼の顎を掴むと目を瞑って彼の唇にそっと重ね合わせた。
舌を入れないただ触れるだけの口付けにアッシュはもう良い、と言う様に彼の腹に縋る様にして、頭を預けた。
そして、目を瞑ると深い眠りに付く。
そんな様子を見て、逆に意識を取り戻しつつあったフェニックスは自分がやられた様に彼の頭に手を置き、撫でる。
そして、呟いた。
他でも無い彼の名前を。
嘗ての友人の名前を呟くのだった。
「アッシュ・・。」
未だに自身を縛る鎖と枷。
彼はもっと別の何かに囚われている気がした。
だが、彼はそれに抗わずに甘んじて受け入れ、鎖を取ろうともせずに逃げ道をまだ進まずにいた。
恋ではなく、愛でもなく。
もっとずっと、深く重い感情。
ただ傍にいて欲しい、と言う純粋で狂おしく愛おしい執着に囚われて。
夜魅 2015年07月27日 (月) 04時03分(3176)